《当たり前田の耳寄りテレビ番組紹介》
2024年2月4日(日)発信
『カラフルな魔女〜角野栄子の物語が生まれる暮らし めぐる時間 めぐる物語』(平凡な毎日を、カラフルに変える魔法。そこから生まれる。)
放送局:NHK Eテレ1東京
初回放送日: 2024年2月4日(日)
「魔女の宅急便」で知られる角野栄子の作品は、楽しい中にどこか悲しみの影があるとも評される。その世界観の秘密を探る。88歳の今、角野は「死」をどう捉えているのか。 動物園に出かけたり、挿絵がすてきな本を探しに古本屋さんを訪ねたり、今日も心を動かしながら、次々に作品を生み出し続ける角野。その原点は、5歳で母を亡くし泣き虫だった少女時代、自分を慰めるために空想していた物語にあるという。6巻続く代表作「魔女の宅急便」にも、死や喪失、そしてそこからの再生といったテーマが繰り返し顔を出す。「角野栄子児童文学館」も完成、ますます忙しい角野に、現在の死生観についても聞く。
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《当たり前田の耳寄りテレビ番組紹介》その2
  『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士
あなたは、私たちの味方? それとも敵?』
 本日、『再々放送』があります。時間があれば、ご覧ください。 
放送局:NHK Eテレ1 東京
放送時間:2024年2月4日(日)
(2023年12月16日(土)、23日(土)に前後編放送!!)
(再放送は2024年1月6日(土)[1月5日(金)深夜]
【原作】丸山正樹
【脚本】高橋美幸
【音楽】原摩利彦
【手話・聾者監修】木村晴美
【コーダ考証・手話指導】米内山陽子
【手話指導】江副悟史
【聾者俳優コーディネート】廣川麻子
【出演】草彅剛 橋本愛 松本若菜 遠藤憲一  前田亜季 和田正人 中島歩 宮田早苗 根岸季衣 浅野和之ほか
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2023年12月23日(土)、たまたまテレビをつけたら『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士』というドラマに出逢いました。前編と後編を連続して観ることができたので、夢中になって観ました。「手話通訳士」が主役という珍しい番組だったので見入ってしまいました。草彅剛の好演が光った、とても良いドラマでした。
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挫折や失敗は人を大きく変えます。
草彅剛は、2009年4月23日に酔っ払って逮捕されたことがありましたが、その後、彼は見違えるような活躍をテレビドラマなどで見せました。この逮捕は、まさしく『誤認逮捕』で、警察や報道機関の反応は本当に異様でした。この事件について、詳しいことは『週刊アスキー』2009年4月29日号をご覧あれ!(文● 池田信夫/経済学者)
ちなみにビートたけしは、1994年(平成6年)8月2日の深夜にバイク事故を起こし、頭部に重傷を負い生死の境をさまよったあと、彼の脳は損傷しました。顔面麻痺という後遺症を負いながらも、著名な映画監督として名を成す大きな契機となった点が注目に値します。このバイク事故による死生観の変化は、人間の「生死」を描く北野映画に深みを与えることになりました。
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実は、僕は昔、聾唖者にかかわったことがありました。小学生の時、我が家には聾唖者の人が農家の手伝いとして雇われていました。身体障害者の父が雇ったのです。父は戦前、満州で通訳として働いていていましたが、現地で左の片腕を肘から下を無くしました。(どこでなくしたのか未だに僕は知りません。父は満州の話をすることは、ありませんでした。)その片腕は水木しげるさんのようでした。敗戦後、満州から命からがら鹿児島に戻って来ました。片腕を失っていた父は、菱刈町の身体障害者の役員になり、身体障害者の世話をするようになりました。それでこの聾唖者も我が家の近くに家を建てて住まわせて、家の手伝いをさせて生計を立てさせていたようです。僕は、この聾唖者に可愛がられました。僕は手話はできませんでしたが、このおじさん(聾唖者)の口元を見て何を言いたいのかを理解しました。耳をそばだて、聾唖者のおじさんの言うことを聴くとともに口の動きを良く見て理解を深めました。僕はおじさんの言いたいことを父達に伝えました。この時に僕は聾唖者の存在を初めて意識しました。
僕は大学を1976年に卒業しましたが、その後、空手の師範と寝起きを共にしながら約3年間、空手の修行を行ないました。空手だけでは食えなかったので、借りている部屋の一室で子供たちに勉強を教えていました。それでも生活費は足りなかったので深夜、牛丼の吉野家でパートとして働いていましたが、大学時代に知った「三浦つとむ」や「吉本隆明」の本を読んだり、その他にも自分の興味がある本(経済学・宗教論・武道論など)を読みまくリました。そんなさなか、1979年(昭和54年)に「小金井公会堂」で「吉本隆明の講演」が行われることを知り、講演を聴きに行きましたが、この講演の最後に聾唖者の1人が壇上に上がり、吉本さんに質問をしました。吉本氏は、それまで聾唖者と面と向かって話をされたことがなかったので「通訳をお願いします。」と言われました。その言葉を聞いた聾唖者の取り巻きが「通訳とは何だ!」とか言ったために紛糾しました。僕はその時の聾唖者の発言を耳をそばだてて聴いていたので、内容を理解できていましたが、どうすることもできませんでした。そのうち、吉本氏は主催者に手を引かれるようにガードされて会場をあとにされた。その出来事があってから1週間後に運営の失態を詫びる手紙が僕の手元にも届いた。それで、僕は「吉本隆明の講演」が行われた日程を記憶しています。この講演で聾唖者の存在を改めて知ることになりました。
昨年末、テレビで『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士』に出合ったのが、聾唖者のことと「手話通訳士」のことを知ることになりました。このテレビ番組によって聾唖者の出会いが3度目になったわけです。以下に、『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士』というドラマについて御案内します。  
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『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士
あなたは、私たちの味方? それとも敵?』
【あらすじ】
仕事と結婚に失敗した荒井尚人。家族や恋人に心を開けないでいるのだが、生活のため唯一の技能を活かして就職活動をはじめる。その技能とは“手話”。彼は耳が聞こえない両親をもつコーダ(Children of Deaf Adults)だったのだ。そして彼は手話通訳士として働くことに。やがて仕事にも慣れ、新たな生活を送りはじめた尚人のもとに届いた依頼は法廷でのろう者の通訳。この仕事をきっかけに、尚人は自身が関わった過去のある事件と対峙することに。現在と過去、二つの事件の謎が複雑に絡みはじめる。
【前編「記憶の中の少女」】
初回放送日: 2023年12月16日
荒井尚人(草彅剛)は、コーダであることに複雑な感情を抱えながら生きていた。しかし、交際する安斉みゆき(松本若菜)との将来を考え、手話通訳士の道を選ぶ。そんな尚人のもとを刑事の何森稔(遠藤憲一)が訪れ、殺人事件について尋ねる。その事件は17年前に尚人が手話通訳を担当した、決して忘れることのできない事件と関係していた。再び法廷での手話通訳を決意した尚人は、手塚瑠美(橋本愛)からの仕事依頼をきっかけに…
【後編「もうひとつの家族」】
初回放送日: 2023年12月23日
荒井尚人(草彅剛)は、海馬学園理事長殺人事件の重要参考人とされる門奈哲郎と対面。17年前に尚人が手話通訳を担当した門奈には、娘が2人いたはずだったが、娘は1人だと伝えられる。不審に思った尚人は真相を知るため事件を追いかけることに。手塚瑠美(橋本愛)は罪に問われることを覚悟の上で門奈を守ろうとしていた。過去の事件と現在の事件の関わりを確信した尚人は、刑事の何森稔(遠藤憲一)に門奈の居場所を告げ… 
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