「5月10日から16日」の1週間を「愛鳥週間」(バードウィーク)に環境庁(現:環境省)が制定したのは1950年(昭和25年)だから「愛鳥週間」は、何と70年以上の歴史があるのだ。野鳥の活動が活発になるこの時期に、野鳥を通してそれを取り巻く環境の自然保護の大切さを知り、広めていくことを目的としているのだが、その目的は達成されているのだろうか。またマスコミは、この「愛鳥週間」を取り上げているのか知らん。
ちなみに毎年この期間に「全国野鳥保護のつどい」が開催され、野生生物の保護に顕著な功績を残した人を「野生生物保護功労者」として表彰する式典が行われているそうだ。また、全国で野鳥保護にちなんだ行事が行われるほか、全国の小・中・高校の児童・生徒を対象に、愛鳥週間用ポスターの原画の募集・コンクールが実施されているという。
残念ながら今年の「愛鳥週間」は、すでに10日前に終わってしまった。遅ればせながら、今日は、羽色が鮮やかで翡翠(ひすい)のような体色から、「飛ぶ宝石」と言われ、その美しさが古代から注目され、現代人にも非常に人気がある「カワセミ(翡翠)」を御紹介する。湯殿川で、僕が生まれて初めて撮った素人の未熟なカワセミの写真もご覧ください。
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まずは「カワセミ」を詠んだ俳句を二句、味わってみてください。
川せみのねらい誤る濁(にごり)かな(正岡子規)
(この川せみは池にいた獲物を狙って失敗した)
翡翠の掠(かす)めし水のみだれのみ(中村汀女)
(この翡翠は水面を掠め獲物を目出度く仕留めた)


いつもは、何人ものカメラマン(中には長いズームレンズを持った本格派の人も)が居てカワセミがコンクリートの土手に到来するのを待っているのだか、この日、この時(2023年2月27日の午前9時49分)は有り難いことに僕しか居なかった。僕にシャッターチャンスが訪れたのだ。僕は生まれて初めて、肉眼でカワセミを観ることができた。それで、すぐにスマホで撮影した。しばらくカワセミの様子を眺めていたら、獲物を見っけたのか湯殿川にまさに急降下するように落ちて行った。その後のことは、知る由もない。スマホの倍率を最大にして撮影してみたのだが、残念ながらカワセミのズームアッブ写真は撮れなかった。
ちなみにカワセミは、渓流地(けいりゅうち)や池沼(ちしょう)などを見下ろす木の枝にとまっていて、水中の獲物をとったり水面をかすめて一直線に飛んだりしているそうだ。そういう意味では湯殿川は最適だ。
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《ウィキペディアより引用》
カワセミ(翡翠、翡翆、魚狗、川蟬、学名:Alcedo atthis)はブッポウソウ目カワセミ科カワセミ属に属する鳥。水辺に生息する小鳥。鮮やかな水色の体と長いくちばしが特徴。ヒスイ、青い宝石、古くはソニドリ(翠鳥、鴗)と呼ばれることもある。
全長は17 cmほどで(16-20cm) 、スズメよりも大きいが、長い嘴(くちばし)(嘴峰長{しほうちょう⇒嘴の付け根から先までの長さ3.3-4.3 cm)のため体はスズメほどの大きさ。「日本のカワセミ科のなかでは最小種」となる。翼開長は約25 cm(24-25cm)。体重19-40g。嘴(くちばし)が長くて、頭が大きく、頸(くび)、尾、足は短い。「オスのくちばしは黒い」が、「メスは下のくちばしが赤い」のでオスと区別できる。また、若干メスよりオスの方が色鮮やかである。ちなみに『500系新幹線のノーズデザイン』は、「カワセミのくちばし」をモチーフとしている。頭、頬(ほお)、背中は青く、頭は鱗(うろこ)のような模様がある。喉(のど)と耳の辺りが白く、胸と腹と眼の前後は橙色(だいだいいろ)。足は赤い。幼鳥は全体に黒っぽく、光沢(こうたく)が少ない。カワセミの青色は色素によるものではなく、羽毛にある微細構造により光の加減で青く見える。これを「構造色」といい、シャボン玉がさまざまな色に見えるのと同じ原理。この美しい外見から「渓流(けいりゅう)の宝石」などと呼ばれる。特に両翼(りょうよく)の間からのぞく背中の水色は鮮やかで、光の当たり方によっては緑色にも見える。漢字表記が「ヒスイ(翡翠)」と同じなのはこのためである。
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《『八王子・日野カワセミ会』のPR紙より引用》
(htttp://kawasemi.main.jp)
 「八王子・日野カワセミ会」は、浅川流域及び谷地川、程久保川、大栗川の各流域(八王子市内、日野市内)の野鳥を観察する市民グループです。
 会の目的は野鳥のウオッチングを楽しむこと、浅川流域等の野鳥の生息状況を調査記録すること、浅川流域等で野鳥が安心して棲める環境を作ることに協力することにあります。
 主な活動は、探鳥会の開催、野鳥の分布調査や羽数のカウント、小中学生等に対する野鳥観察指導、巣箱架け活動等であり、その他、年数回浅川流域以外の場所へ遠出の探鳥会も開催しています。

◇高尾山『八王子・日野 野鳥ガイド』を新たに公開しました(2023.4.15)。New!
カワセミ会の会員が、八王子・日野市域で撮影した写真と解説により構成されたweb上の野鳥ガイドです(QRコードでスマホ閲覧可能)。
現在、野鳥134種の468画像(2動画含む)、93種については鳴き声も収録し、今後も随時、種類・画像・動画が追加されます。

◇八王子・日野カワセミ会編『見る!聞く!歩く! 高尾・浅川野鳥図鑑』発刊!
高尾・浅川地域で見られる主な野鳥100種をフルカラー写真で分かりやすく紹介しています。
「新書判、税込990円(書店又はamazon から購入できます)。図鑑紹介チラシ画像。」
「高尾山山頂のビジターセンター」でも『高尾・浅川野鳥図鑑』の販売が開始されました(2022.8.10)

◇高尾山・浅川周辺の代表的な野鳥の鳴き声93種、探鳥スポット16個所を公開
4個所の探鳥スポット(陣馬山(陣場山)、多摩川・多摩大橋下流、浅川・ふれあい橋周辺、八王子駅周辺)を追加しました(2022.11.10)
上部セレクトバー『野鳥ガイド』より図鑑・鳴き声、図鑑・探鳥スポットにアクセスできます。
『高尾・浅川野鳥図鑑』に掲載のQRコードからもアクセスできます。
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