今夏の旅行は家族でシンガポールへ

旅先では、その土地土地の文化に沢山触れてみたくなりますよね

という事で
ラッフルズホテル近くにある『プラナカン博物館』へお邪魔しました
こちらの博物館は、プラナカンの富裕層がお金を出しあって、自分達の子どものために建てた学校を博物館にしたものとか

中央には吹き抜けもあり、学校とは思えない素敵な建物でびっくりでした
オープンと同時に入るとラッキーな事に
受付で10時30分から日本語ガイドがありますよと教えて頂き参加して参りました
一時間ちょっとの館内見学ツアーはなんと無料
(日本語ガイドは毎週火~金 10時30分~開催されているそうです)


伺った内容をちょっぴり抜粋

Peranakan(プラナカン)とは、マレー語で「ここで生まれた子」と言う意味だそうで
その昔、中国やインドの商人が季節風に乗って船で自国とシンガポールとを往復して交易をしてい頃
中国やインドの商人が滞在中にマレー女性と恋に落ち、いつしかそのまま帰国せずに住み始め
そのマレー女性との間に生まれた子の事をプラナカンと呼んだそうです

シンガポールでプラナカンは商人として巨万の富を得た富裕層
そんな裕福な民がマレー文化と父方の中国やインドの文化、そしてその後入ってきたイギリス文化とを融合させ
魅惑的なプラナカンの文化が形成されていったようです

この博物館は、そんなプラナカンの中でも最も多い
チャイニーズプラナカンの生活に焦点を当てた展示になっているそうです

館内では、12日間にわたって行われるプラナカンの盛大なウェディングについての展示が一番多く
ウェディングを通して、ファッションや装飾品、その当時の風習、験担ぎ、宗教、女性の生活や花嫁修行等々
プラナカンの習わしや繁栄ぶり等窺い知れる展示類を見学しながら解説が聞け
とても有意義なひとときとなりました

展示品はどれも美しい物ばかりキラキラ

こちらは結婚式の時に使う為に作られたテーブルクロス
全てビーズ刺繍と伺い驚いたのに
所々光っているのはただのビーズではなく
光が反射するようにと特別なカットを施させたビーズが使われているんですって
(白く光っている所が特別にカットされたビーズの部分)
プラナカンの人達のこだわり、美意識の高さにびっくりでした

プラナカンの豪華絢爛な生活ぶりは
家具や調度品、装飾品等の細かな細工からも見て取れ、溜め息ものでしたキラキラ

食器好きな私が今回の旅で一番見たかった物
プラナカン陶器の展示コーナーもありましたよ

こちらのお祝いの席を再現された展示では
とても華やぎのあるテーブルウエアに目がハート状態ラブ

他にも
美しく描かれている鳥や花の図案
パステルカラーが印象的な陶器展示にワクワクしっぱなしでした(笑)
中でもこちらの絵皿だけは暫しうっとり(笑)
この美しすぎる色彩とデザイン~ラブ
飾って愛でていたい気持ちになる大皿でしたキラキラ

そうそうゾッとした習慣もありましたよ
子どもの頃から花嫁修行が始まるプラナカン女子
結婚前に婚家より一本の白い布が花嫁に贈られ
どうぞ得意なお裁縫で何かこしらえてみて下さいとプレゼントされるとか
そして、贈り物を受け取った花嫁さんはここぞとばかりに白い布を素敵に仕立てあげ
更にビーズ刺繍を施したスリッパ等を婚家にプレゼントする習わしがあったとか
花嫁さんから婚家へ贈られた物の展示品がこれ
プラナカンの人々は
料理や家事と同じくらいにビーズ刺繍等の手仕事能力を重要視していたそうで
その仕上がりを見て
これだけの物が作れるなら、根気強く辛抱強い良いお嫁さんになるだろうと
あの素敵なビーズ刺繍は良縁か否かのバロメーターになる必須技能だったとは…
“ 嫁 ” としての良し悪しを推し量る課題?が結婚前に出ちゃうなんて あな恐ろしや・・・
ただ、その当時からアウトソーシングする裏技もあったそうで(笑)
ま、うちの嫁は凄いのよ~的な儀式の一つだったのかしら〰?
上流階級ならではなプラナカンの生活を垣間見れた博物館でした


プラナカンの伝統的な建物物が残るカトン地区へもお邪魔しました
写真だと色味が上手く伝わらないのが残念ですが…
肉眼だとパステル調の可愛らしい色味のお家が並んでいて
良く見ると、細部まで拘った可愛らしい建物ばかり

今回ざっくりと体感してみたプラナカン文化は
マレーと中国の東洋文化に西洋文化が巧みに取り入れられた
美意識の高い異文化融合型文化に感じました

かなり女子好みなビーズ刺繍やレース、美しい宝飾品、陶器、家具、建造物の装飾は、色調等も含めかなり目の保養となり
シンガポール旅に雅を与えて貰えましたよ♫


さて、次は街中散策です

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かなり長くなってしまいましたが
最後まで読んで頂き有難うございました

夏旅の備忘録です
良かったらまたお立ち寄り下さいませ