184News (癒しニュース) 難病で肝移植手術を受けた直後に17歳で亡くなった新潟県燕市の岡村可奈子さんの詩「笑顔を忘れないで」が歌になり、22日、母校の市立燕南(つばめみなみ)小学校の6年生全員が合唱した。山形の合唱団がコンサートで披露するなど、病苦や厳しい境遇に負けずに笑顔で生きた少女の詩に共感が広がっている。


6年生の代表が「笑顔を絶やさず前向きに頑張った可奈子さんの遺志を受け継ぎ、心を一つにして 歌います」とあいさつ、33人が体育館のステージで、全校児童らを前に2か月間練習した曲を
ピアノ伴奏に合わせて元気に歌いあげた。児童の横で可奈子さんの祖母・和子さん(71)が 遺影を胸に、涙ながらに聴き入った。

可奈子さんは胆道閉鎖症で、医師は生後間もなく「成人まで生きられない」と宣告。
両親は子育てに絶望して離婚し、家を去り、和子さんに育てられた。入退院を繰り返しながら、 14歳のとき家族や友人らに支えられて生きる自分の姿を詩につづっていた。

2003年1月、肝移植を受けたその日のうちに帰らぬ人となった。
人づてに詩を知った山形県南陽市の音楽家須貝智郎(すがいともお)さん(56)が昨年8月、 「病気に苦しむ人たちの応援歌になれば」と作曲した。

可奈子さんは学校で、病気で膨らんだおなかを同級生にからかわれたこともあった。
小川章校長が今年10月、いじめ根絶月間で可奈子さんのことを紹介した。6年生の児童たちが 「可奈子さんが残した歌を合唱したい」と申し出た。
6年生の早川七海さん(12)は「助け合いがあってこそ生きていけると伝える歌詞に共感しました」 と話した。
児童の合唱を聴いた和子さんは、「歌がこのように広がり、夢のまた夢。いじめや難病で 苦しむ人たちの応援歌となってくれれば」と感極まっていた。

また、南陽市の南陽男声合唱団は6月のコンサートで歌った。団長の川井祐一さん(71)は 「病気にめげず、けなげに生きた姿に共感した」と話す。インターネットで知った徳島県美馬市立 岩倉中教諭の中川亜紀さん(51)が昨年、「悩みを抱える生徒たちの応援歌にしよう」と 校内合唱コンクールで教員と保護者で歌い、音楽の授業でも教える。

「この詩がいつか歌になり、大好きな歌手の浜崎あゆみさんに歌ってもらえたらなあ」と夢見ていた 可奈子さん。生きた証しとして残した詩が、雪が積もる体育館に響いた。



岡村可奈子さんの詩「笑顔を忘れないで」全文

 ◇「笑顔を忘れないで」◇

 いつも笑顔を忘れないで

 きっときっとちからがわいてくる

 信じる仲間や友だちと

 苦しい時も悲しみも一緒なら

 明るい陽ざしが見えてくるはず

 あなたは一人ではないのだから

 今私はここにいる

 いくつかの夢を持って生きている

 出会えた人に「ありがとう」

 そんな自分が好きで好きで

 今一番必要なのは

 「がんばろうとする勇気」勇気


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