【室内遊びの話②】うまく遊べない、トラブル多発……課題解決のため、公立保育園が行ったこととは? | 小金井市立けやき保育園 父母の会

小金井市立けやき保育園 父母の会

東京都小金井市にある認可保育園
「けやき保育園」に子どもを通わせる保護者の有志団体です。

こんにちは。前回は、小金井市の公立保育園の30年ほど前の様子と、子どもたちの「ある様子」が指摘されたことによって、よりよい保育のための課題が生まれたところまで紹介しました。今日はその続きです。公立保育園は、課題解決のためにどんな取り組みを行ったのでしょうか。

 

※以下の内容は、第11回小金井市公立保育園運営協議会で市側の委員より発表された内容・資料を再構成したものです。

正式な資料・会議録は市のHPからご確認ください。

 

●公立5園が連携して学びを深めた

 

保育室を走り回る子、遊びが見つからずうろうろする子、遊びに集中できずどんな遊びも長続きしない子、おもちゃを乱雑に扱う子、大人が相手をしないと遊べない子、多発する子ども同士のトラブル……。

 

この状況を受け、各保育園で以下のようなテーマの学習を深めました。

・乳幼児の発達の理解を深めるための学習

・おもちゃに関する学習

・乳児保育に関する学習 など

 

これらの学習は、単に「勉強しなさい」と誰かが言ったことによって、各保育士さんがそれぞれ勉強する、というようなものではありません。職員全体の打ち合わせ会はもちろん、5園の代表が集まって継続的に行われる学習会、主任会が主催する研修会など、公立保育園が連携して学習を深めました。実績を積んでいる保育園の見学会へも積極的に出かけ、新しい保育のスタイルや新しい保育論、進んでいる保育論などの情報収集にも努めたといいます。そのほか、保育士さんたちは各種の研修会にも自主研修として参加し、知見を広げました。

 

●自分たちの保育を見直し、環境づくりを行った

 

各保育園は、学習を深めるだけでなく、自分たちの保育を改めて見直したそうです。

保育目標や日課、保育者の関わり方、遊びの質、遊びの環境……。それぞれをていねいに再検討し、日々の保育の改善を行いながら、毎年実践を積み上げていきました。

 

室内遊びの課題に対応すべく、遊びの環境を見直したことによって、現在のような「遊びのコーナー」がつくられました。当初の課題を解決したから完了とするのではなく、今も恒常的なねらいとして共通認識しながら、取り組みを継続しているそうです。

 

次回は、具体的にどんな遊びのコーナーがつくられたのかについて、調べていきたいと思います。

 

・参考

第11回小金井市公立保育園運営協議会 会議録