ブログから離れて一か月が経つ・・・
息子のこと、家族のこと、もう書くのはやめようかと思った汗
でも、私たち家族と同じように悩み日々を過ごしている人がいると思うと、
書かずにはいられなくなった。


息子は、先進リハビリを受けるためボトックス治療を受け三週間の集中リハビリの入院をした病院
私たち家族が望んだHALロボットスーツを装着しての歩行訓練、立位訓練をした。
ロボットスーツでの訓練は週三回のみ。その日以外は左足に長下肢装具を付けての歩行訓練。


息子は一生懸命に頑張っていた。今まで受けたリハビリの中では一番過酷で辛かったと思う。
毎日、500mの歩行訓練。退院の頃には700mまで距離が延ばせていたあし
バランスが不安定なこともあり、スタッフが2~3人もついている。
こんなに長く歩いたのは病気になって初めてのことだ。
息子は嬉しそうに、楽しそうに「いちに、いちに」とスタッフの掛け声と共に歩いていた。


そして、毎日200回の立位訓練と左側に意識を持つための訓練。いきなり左手でグーチョキパーが出来たのにはびっくりした。グーチョキパー
靴の脱着も自分でやること。何でも自分でやれるように指示を出してくれていた。


リハビリの時間以外でも、グループでの自主訓練に参加していた。時間になったら自分から
エレベーターに乗ってリハビリ室まで車椅子を漕いで行っていたようだ車椅子
最初は、何度か別の階に行ってしまい迷いまた元に戻ってやり直していたショック!


離床時間も長く、ほとんど起きていた。便秘で悩んでいたのが嘘のように毎日自分から自力で便が大量に出ていた。息子にとっては良いことだらけだったのだが・・・
毎日の厳しいリハビリにストレスが溜まりイライラがひどかった。
私たち家族に甘え、怒鳴り、苛立ちを吐き出して困らせてしまうガーン


入浴が週一回しかなかったため、土曜日の夕方は家でお風呂に入り朝一番に病院へ連れて行った。朝から夕方までスケジュールいっぱいのリハビリ生活だった。


担当の先生のお話では、今回のリハビリで障害を受けとめ励みになってくれたらいい。今は20代だからいいけど、30、40と歳を重ねていくと減退していく。
両親も老いていくのだから、しっかりと前を向いて頑張ってとのことだった。


今までの外来の病院へ戻ってまた、お話があったのだが・・・あせる
ひとりで歩けることは無理でしょう。現状維持で今出来ることをやっていこう。
高次脳機能障害で社会に出ることは難しい・・・ガーン
夢も希望もないことを言われてしまった。諦めろってことなのか!?


息子を理解してくれている看護師さんや在宅のPTさんは望みを叶えてあげたいと
思ってくれている。息子が必至になって頑張って、周りがサポートしてあげれば、
必ず歩けるようになると言ってくれるキラキラ


現状維持のリハビリも大事だけど、息子は年数がかかっても進化してくれるとそう信じていたい。湯布院に先進ケアリハビリがあることを調べて知った。
直ぐに問い合わせてみた。受け入れてくれればいいけれど・・・しょぼん
もう、県外でもどこでも希望があるならば連れて行ってみようと考えている。


息子は今回の集中リハビリで上手く歩けるようになると思い込んでいた。
しかし、僅かだけど進歩はあったけれど願うほどのものではなかった。
息子は悔しかったのだろう。現実を目の当たりにしたのかもしれない。
暫くは険しい顔つきで、私に当たりまくり「もう、歩けなくていい」と怒鳴っていたドンッ


もう、リハビリは懲り懲りだと言うけれどそういうわけにはいかない。
おまけに父親までがあんなに怒りまくる息子をもう看ていくのは限界だと言う。
でも、息子は私に本音を言った。「俺、辛くてたまらん」ガーン
「親に迷惑かけていることが辛い・・・」汗


病気になる前のあの優しかった息子が戻った気がした。本当に嬉しかった。
「何言ってるの、迷惑なんて思ってないよ。一緒にやっていくんだよ」
そう、声をかけた後にはもうヘラヘラ笑っている今の息子・・・ビックリマーク


あっという間の三週間。私は介護の勉強でスクールに通いきつかったけど楽しい日々だった。
旦那さんを癌で亡くした人。息子さんが統合失調症の人。有料老人ホームに勤めてる人。
母親を施設に預けている人。透析の人を送迎している社長さん。三年後に障がい者施設を設立する人。これから介護に携わる若者や主婦・・・いろんな人と廻り会えた。


息子にはこれからもっと、もっといろんな人と出会って前進していって欲しい。
リハビリの効果はあったと思うよ。自分で体力ついたって言ってたし、
今は辛いことがたくさんあるけれど、やり遂げた精神力は強くなった。
きっと良いことが待っているって信じて生きていこうクローバー