息子は週二回ディサービスに行っている。一年と半年が過ぎた。
一か月のスケジュールをカレンダーに書き込んでいるが、たくさんの予定の中で
ディサービスが一番大っ嫌いだ
でも、愚図って行かないと言うことはない。時間通りに迎えに行けば大丈夫
最近は一時間延ばしても怒らなくなった。
私が忙しいことを理解してくれるようになったのか
ディが少しは楽しくなったのだろうか・・・
最初の頃はじっと座ったままで話しかけても言葉も出さなかった。
もう来なくなるんじゃないかとスタッフの方が心配していた
それが、車椅子が漕げるようになって自分からトイレまで漕いで行くようになった
トイレも声を掛けられるまでずっと我慢していたのが・・・
「トイレに行くよ
」と誘うようになったらしい。
スタッフの方と遊ぶこともなかったのに、最近はよく遊んでいる。
もぐら叩きが面白いようだ
高得点が出てみんながビックリするのがまた嬉しそう
「左手でしなさい」と言われるらしいがそれは自信がないからやらない
利用者の女の子としりとりをしたり、足蹴りをやったりしている。
足蹴りも女の子に負けて悔しかったのだろう、自宅訓練の時に足蹴りを必至にやっていた。
そしたら、「今日は勝ったよ」と嬉しかったようだ。
今日はオセロとジェシカをしたらしい。ジェシカは積み木みたいのを引いて、それに
書いてあることをやるらしい。
車に乗って私にして見せた。首を傾けて・・・「たけしのモノマネしたよ」
「それと、コケコッッコーてニワトリの真似も」
そして、ちょっと泣きそうな顔をして言った。
「彼女とデートした場所も言ったよ、スペースワールド・・・」
でも、ちゃんと言えたんだ。口を閉ざさずに言えたんだ。
少しずつ閉ざしていた心が開き始めている。
哀しい事も辛い事も受け入れて、成長しているんだ。
二日前の夜は眠れなくて「人生に疲れた
」と言っていたが・・・
時には考え込んでしまうこともあるだろう。
そんな時は私がホッペを摘まんで「コラッ、何てこと言うと
笑え、笑え」
いっぱいの笑顔を見せて笑わせる
あなたが立派に成長するまでは泣いても笑っても守り続けるんだ。
例え車椅子のままだとしても、必ず自立出来るように成長するんだよ
