息子が突然「ふつうの生活がしたい」と言った。
普通の生活・・・それは、朝起きて、会社に出勤すること。
当たり前に歩いて、コンビニに行くこと。
携帯電話で友達と話したり、彼女とメールしたりすること。
タバコを吸ったり、酒を飲んだり、騒いだりすること。
車で彼女とドライブへ行き、食事を楽しむこと。
家族と夕食を囲み、将来の話をしたりすること。
介護者も介護される人も、みんな普通の生活を望むだろう。
現実、今を乗り越えなければ普通の生活には戻れない。
もそかしたら、今の状態が「ふつうの生活」になってしまうかも・・・
息子は時々「ふつうの人間」という言い方をする。
今の自分は普通ではないと言う。
普通=健常者、という意味なのか。
最近、何でも自分でしたがるようになってきた。
着替えのシャツを置いてたら、私がいない間に一人で着ていた。
後ろ前だったけど、私はすごく誉めてあげた。
風呂上りに一人でパジャマの上着は着れるようになった。
もしかしたら、自分で出来る事がまだあるのかもしれない。
手をかさずに見守っていかなければ、そう思った。
息子は少しでも「ふつうの人」に近づきたいのだろう。
普通の生活が出来るように努力して、自分を取り戻そう。