マンガ☆シィルヴプレ

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マンガ中毒のお料理人。

独断と偏見のマンガ考。

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こんにちは。

突然眼帯生活が始まりました。


なぜだか自分でもよくわからないのです。

いつものように楽しく飲酒して、深夜に家にたどり着いて、翌日二日酔いもなく目覚めたのですが、左目が開かない!!

これが世にいうものもらいだなっ!と思って飛び起きて確認すると、かゆくもないし、発疹のようなぶつぶつもない。


それよりまぶたが痛いのよぉ~。どうなっているんだよぉ~。

脇で見ていた母が

「どうみても、ものもらいじゃないよこれは!打撲している!覚えがないってどういうこと!?だからあんたはいつも酒を飲み過ぎて午前様で、いい年していい加減にしないと…(以降同じような罵詈雑言が続くため省略)…」



ねえ、一番つらいのはわたしなんですよ。お母様。

左目を強打したことにも気付かない馬鹿者である上に、その左目はみるみる膨らんで試合後の力石みたいな顔になってしまったのですよ。ただでさえ運動神経が悪いのに、片目が見えないだけで距離感が掴めなくなり、うまく歩くこともままならないのですよ。

それでもわたしは、自分が馬鹿者であることの戒めとして、全てを甘んじて受け入れ人様にご迷惑をおかけしないように生活しようとしているのです。

馬鹿者な上に、恐ろしげな力石顔になってしまい、うまく歩行をできない者を責め立てたってしょうがないではありませんか。


馬鹿な行動をする子供を叱りたくなる母親の気持ちもわからんではないですが、十二分な責を負っている場合(力石顔とか、歩行困難とか)は、さらに殴りつけて、白い灰にしてしまうような言動は控えてほしいと、切実に願います。


今の心のよりどころは、「これは眼帯コスプレなのだ」と自分に言い聞かせることのみでございます。


しかし、いつもは当然そこにあるものを、ある日突然失うって大変なことですね。日々、痩せたいとか、顔のシミがかんぱんなのかそうじゃないのか知りたいとか、無駄毛の処理法を変えた方が良いのかとか、本当にくだらないことばかりを考えていたと思います。

現在の望みはただひとつ!!


左目を元に戻してください!!


それさえかなえば、どんな不幸も乗り越えて行きますし、他の悩みなんて悩みとも思わず、ざくざく斬り捨てて行きます!!


そんないつもそこにふたつあるものに支障をきたしてしまった人のマンガがこちら!!(そんなマニアックなマンガがあるのかって?あるんです!)


にこたま(1) (モーニングKC)/渡辺 ペコ
¥580
Amazon.co.jp



「私たち29歳で最後の思春期迎えます。

仕事、結婚、子作り…第三次性徴白書。」


何とも身につまされる帯の文章。大好きな渡辺ペコ先生ですもの、やはり期待は裏切られません!


29歳の弁当屋勤務あっちゃんと弁理士のコーヘー。二人は交際9年、同棲5年の仲良しですが、楽しいだけではいられない微妙な空気も流れだしているカップルです。

お互い仕事にも満足しきってはいないけれど、やりがいも感じているし、結婚したくないわけではないけれど、決定打が無いので、なかなか踏み切れない…。


そんな時、コーヘーが浮気というわけでもなく場の流れで一度だけ関係を持ってしまった職場の先輩が妊娠してしまいます。

認知しなくてもよいから子供は産みますという「相談」ではなく「報告」を受けるコーヘー。

どうしたらよいかわからず混乱して頭を抱えます。

その結果、なぜか「チンコが痛くて何も考えられない これってバチか呪い?」

という状況に陥ってしまいます。

あわてて病院に行くと「タイジョーホーシンとフクコーガンエンヘーハツ」という酷い事態に。睾丸が痛くて痛くて会社も休まざるを得なくなります。

そんな情けないコーヘーを優しく介抱するあっちゃん。

コーヘーは罪悪感に苦しみ思わず

「俺 こどもできた」

とあっちゃんに告白してしまいます。

報告を受けたあっちゃんのセリフが最高です!!

「なに君妊娠してんの?

それでタマが腫れちゃったの?

右と左にひとりずつ入ってんの?

双子なの?」


さすがペコセンセイ!このペコセンセイ独自の感じ(抽象的ですが、「この感じ」としか表せない!!)がクセになって、中毒になってしまうのです。


わたし自身は30歳を過ぎてしまうと、己の欲望がシンプルになり大分と生きやすくなりましたが、確かに29歳くらいは仕事とプライベートの生活と、将来設計を全て別々に切り離して考えすぎ、そして全てを完璧に成し遂げようとするがあまりに、ひとつが崩れると他の事柄までもがばらばらと壊れてしまうようなもろさがありました。

そんなあやうさがとても巧く表せているマンガです。


昨日まではタマも正常だったのに…。

子供なんてできてなかったのに…。

あっちゃんと仲良く暮らしていたのに…。


日常の幸せとも思わない様な当たり前のことって、はかなく消え去ってしまうものなのね。

そして消え去った後に初めて幸せって気づくのだわ。


つくづく思い知らされました。

わたしの目玉とコーヘーのタマが早く治りますように…!!