今月に入り、次第に固形物が取れなくなるとともに栄養摂取はエンシュア(液体の栄養補給剤)頼みとなり、体力が日増しに落ちてこの一週間はほぼ寝たきりの状態でした。


父としてはまだ母と一緒に居たかったとは思いますが、父の口から「辛い」と訴えることが多くなってきたため病院と施設と相談の上、今日の午後入院した次第です。


入院時の検査では、膵臓癌が小腸と左側の尿管にも転移。小腸の狭窄が進み、そのため嘔吐が増えたとのこと。


状態からして持って年末まで。食事を口から摂取するのは厳しい状態のため、経鼻栄養か点滴栄養になるとの説明が主治医からありましたが、


精神的、肉体的な苦痛を軽減する治療を優先してほしいと改めてお願いしました。





※青字が追記です


今年の6月に今の施設に入り、入って間もなく父の膵臓癌が発覚。その時余命半年の宣告を受けました。


余命宣告を受けた時、両親の意向を尊重して延命治療はお断りしました。残り少ない時間を両親が健やかに施設で一緒に過ごせることを優先したものです。


3年前に心筋梗塞で倒れた時に『心臓の一部が壊死したため回復したとしても長くて3年』と、心臓外科の医師に余命宣告に近いことを伝えられた時から決めていました。


3年振りの両親の同居期間は5ヵ月と短いものではありましたが、一日でも長く両親が一緒に施設で暮らせるようにとの主治医の配慮と施設の手厚い介護により、幸せに暮らせたのではないかと思います。


父を見届けてから母を連れて施設に戻り、『99.9%施設には戻れません』との主治医の言葉を伝えたところ、


「今日の昼食はほんの少しだけ食事が取れて水羊羹を美味しい、美味しいと食べていたのに・・・」と、施設の方が話され涙ぐんでおられました。


父は施設での最期の食事と察し、感謝の気持ちを込めて大好物の水羊羹を食べたのでしょう。


何れにしても主治医はさることながら、ギリギリまで介護をしていただいた施設の方々には感謝しかありません。


当初は罪悪感に苛まれていましたが、今では両親が同じ施設に入って本当に良かったと思います。


一方で母はというと、父の意識は比較的しっかりしており傍からは余命1ヵ月には見えないこともあり、母の理解は追いついていない様子。


とは言っても最近は父の体調悪化に引きづられて母のメンタルは不安定になっていたため、当面母の精神的なケアを施設の方々にお願いして帰宅しました。


残念ながらいよいよ、のようです。


では、皆様もどうぞご自愛ください。





経緯



2023年  6月上旬 両親が施設入所(父は転所)

2023年  6月中旬 腫瘍マーカーが異常値を示す

2023年  6月下旬 検査入院・膵臓癌の確定診断

 ※余命半年の宣告、緩和ケア中心の治療方針説明

2023年  7月上旬 退院

2023年  7月下旬 虚血性小腸炎の治療で入院

2023年  8月上旬 退院

2023年  8月中旬 外来受診

 ※腹水、食欲不振などの症状があるも入院せず

2023年  8月下旬 両親を連れてのお墓参り

2023年  9月中旬 嘔吐物に血液が混じり検査入院

2023年 10月中旬 退院