3月14日は2ヵ月振りの眼科受診日でした。


前回受診日から振り返ると、左眼の視界が白っぽく、薄暗く見えるという新たな症状が顔を出し、


変視症などの視界不良もお約束通りに悪化するなど不便さ、不快さが増す2ヵ月でした。


恒例の視野欠損(緑内障)と変視症(網膜変性症)と複視(重症筋無力症)とのコラボによる視界不良は、


今では午前中から派手な複視がお出ましになるためほぼ終日のお付き合いとなりました。


それも意地悪なことに、不用意に両眼で見たりするとPC画面が霞んだり、歪んだり、派手に左右上下が重なったりして、間髪入れずに吐き気を催すほどの強化版に進化。


お蔭で不便なこと極まりなく、朝から左眼を瞑って右眼のみで見るのが常態化してしまいました。


⬇️既出の左眼のみでマス目を見た時のイメージ図です。両眼で見ると、右眼で見る画像が上下左右にズレて重なるため更に派手な景色になります。




また歩行中はというと、視野欠損と複視のため雑踏の歩行者を上手く認識出来ず、


脱力・筋力低下などで急に立ち止まったり方向転換が出来ないこともあり人混みの中で立ちすくむことも度々。


産業医の『もうそろそろ自宅療養では?』との言葉が頭の中で木霊しながら、


時には人とぶつかりながらもヨロヨロ、一人ひとりやり過ごしつつやっとの思いで通勤していました。


視界不良に加え体幹と下肢の脱力(筋力低下)もあるため、兎にも角にも通勤が今一番キツいイベントになっています。


 


受診結果はというと、ドライアイは前回受診同様、良好との評価。



視力は裸眼、矯正ともに若干低下していましたが想定の範囲内で、白内障手術後の好調を維持していました。

 

【裸眼視力の推移(右端が今回)】

 左眼 0.08 ⇒ 0.10 ⇒ 0.08 ⇒ 0.08 ⇒ 0.08

 右眼 0.12 ⇒ 0.15 ⇒ 0.20 ⇒ 0.15 ⇒ 0.12


【矯正視力の推移(右端が今回)】

 左眼 1.20 ⇒ 1.20 ⇒ 1.50 ⇒ 1.50 ⇒ 1.20

 右眼 1.20 ⇒ 1.20 ⇒ 1.50 ⇒ 1.50 ⇒ 1.20



眼圧も不動の安定した数値。白内障手術後の眼圧低下は未だ確認出来ないものの、緑内障手術はせずに当面このレベルで経過を見ていくとのことでした。



緑内障手術により眼圧が下がり過ぎて、眼球が更に歪むことによる変視症(網膜変性症)などへの影響懸念が、その理由です。(従来見解)



【白内障手術後の眼圧推移(右端が今回)】

 左眼 15 ⇒ 14 ⇒ 14 ⇒ 13 ⇒ 14 ⇒ 15

 右眼 14 ⇒ 14 ⇒ 14 ⇒ 14 ⇒ 14 ⇒ 14





左眼の視界が白っぽく薄暗く見え、夜になると見辛くなることと、仕事中のPC画面の見辛さ、通勤時の人混みでの立ち尽くしなどを主治医へ報告すると、



左眼の見辛さは緑内障の影響で、左眼の網膜・視神経が右眼に比して5倍のスピードで減少しており、そのため光に対する感度が低くなっているのが原因とのこと。



末期の左眼と中期の右眼で見え方に差異があるのは、ある意味やむを得ないらしく、主治医の淡々とした説明から左眼は緑内障末期のコースを着々と進んでいるのを理解するとともに、



左眼の中心視野の感度が徐々に落ちて来ている(弱い光を認識出来ない)と、従来からの視野検査で度々指摘されていたことを思い出し、



実生活面でもそれに追いついたと傍観者的に呑気に考えている自分がいました。





一方でPC画面の見辛さなどは、重症筋無力症(MG)の複視悪化の影響が強いのではとのこと。



「複視が左右20プリズム(1プリズム=1度)、上下18プリズムまで拡大しながらステロイドを減量中」と主治医に伝えるも見事にスルーされましたが、



現在MGで治療を受けている病院の眼科医同様、MGの治療強化は必要ではないかと言いたげな表情でした。



ステロイドミオパチーの検証も兼ねたステロイド減量との補足説明を付け加えようかとも考えましたが、またスルーされるのではと思い留まりました。



緑内障とMG両主治医の連携を取るのは、いつもながら難儀しています。



⬇️唐突ですが今日の成果です。


 



次回、2ヵ月後の受診は視野検査があるとのこと。



欠損の進行具合が気になるところですが、いつも通り成るように成るさの精神で、慌てず騒がず向き合って行こうと思います。



今回も蛋白な受診内容だったため、悠長になりがちな受診記録は割愛させていただきました。


 

では、皆様もどうぞご自愛ください

 

 

経緯 ※緑文字は緑内障関連


2015年10月 人間ドックにて緑内障(疑い)の指摘

2015年12月 複視を自覚

2015年12月 緑内障診断(左眼:中期、右眼:初期)

 ※ラタノプロスト処方(両眼)

2016年  1月 ドライアイ診断、ジクアス処方

2017年  1月 複視が悪化 ⇒ MG治療へ

2017年  2月 シェーグレン症候群(疑い)の診断

2017年  6月 左眼欠損拡大によりエイゾプト処方

 ※左眼 : ラタノプロスト・エイゾプトの計2剤

 ※右眼 : ラタノプロストの1剤

 

2019年  2月 後部硝子体剥離(左眼)の兆候

2019年  6月 左眼欠損拡大によりアゾルガ処方

 ※左眼 : ラタノプロスト・アゾルガ(配合剤)の計3剤

 ※右眼 : ラタノプロストの1剤

2020年  3月 後部硝子体剥離(左眼)

2021年  1月 後部硝子体剥離(右眼)

2021年  5月 緑内障末期一歩手前(左眼)の診断

2021年  7月 変視症を自覚(両眼)

2021年  9月 左眼にSLT(レーザー線維柱帯形成術)

2022年  3月 眼圧低下も期待して白内障手術(両眼)

2022年  4月 緑内障末期(左眼)、中期(右眼)の診断

 ※白内障手術後に眼圧下がらずアゾルガ(両眼)復活

2022年  7月 眼圧下がらずラタノプロスト復活

 ※左眼 : ラタノプロスト・アゾルガ(配合剤)の計3剤

 ※右眼 : ラタノプロスト・アゾルガ(配合剤)の計3剤

2022年11月 変視症は網膜変性症が原因との診断

2023年  1月 ジクアスをジクアスLXに変更