昨日(5月13日)、1ヵ月振りに受診しました。



今回の受診目的は、白内障手術後の眼圧の状況と視野検査などにより緑内障の治療方針を定めること。



受診結果を先に申し上げれば、眼圧は左眼15、右眼14と、前回同様に術前の変動幅(14〜16)に収まったままのため、



今回も『白内障手術による眼圧引下げ効果は確認出来ない』という残念な結果となり、



視野検査では、左眼の中心視野下部の欠損が更に広がるという、これまた残念な結果となりました。



スマホを見た時、地面のアスファルトを見た時、強い照明下で見た時などに左眼の欠損を認識することが多くなったため予想はしていましたが・・・



肝心の治療方針は今回ではなく次回、4週間後に判断をすると主治医から伝えられました。



もう少し眼圧の状態を見たいとのことです。



主治医の雰囲気から察すると、治療強化は避けられない状況のようです。





いよいよ緑内障末期(左眼)の本編スタートです。



左眼の欠損が周辺視野に飽き足らず、中心視野にも本格的に侵食して来ました。



時計盤で言えば、時計盤中心と7時と9時を結んだ領域が今現在左眼の見える視野。



今の欠損の進行スピードからしたら、早晩周辺視野の全てが欠損となり、中心視野のみが残る可能性が高く、



そのピンホール状の視野を維持出来るかが、当面の目標(課題)となるのではないでしょうか。



左眼の視野はどこまで狭くなるのか、いつまで持つのか考えることがありますが、



緑内障の発症機序すらよく判っていないため治療には限界があると理解し、精神衛生上なるようにしかならないと考えるようにしています。



が、ベネフィットとリスクを天秤にかけつつ、もう少しだけあがいてみようと思います。



では、いつもの受診記録を記します。ご興味のある方はご覧ください。




15時に病院へ入る。


先客は2名のみ。程なくして検査室に呼ばれる。


PC画面が見辛い、スマホを見た時などに左眼の欠損を認識することが多くなったことなどを視能訓練士さんに伝え、一連の検査に入る。


屈折率の測定装置を活用した、恒例の複視、重症筋無力症(MG)のセルフチェック・・・


⬇️今回も前回同様、左眼の傾きが大きく、回旋斜視が強く出ている。

【右眼】

【左眼】
(⬆️ニデックさんのHPからお借りした画像)



裸眼視力は両眼とも0.1。矯正視力は両眼とも1.2で安定していおり一安心。



別室にて角膜形状解析検査と角膜網膜細胞数検査を受けた後、暗室にてハンフリー視野計10-2。中心から10度以内の、いわゆる中心視野の検査。

 
⬆️カールツァイス社HPからお借りしました。)


10-2は昨年11月に受けたばかり。


大学病院でのハンフリー視野計30-2(中心から30度以内)とゴールドマン視野計の結果を踏まえ、前回受診時に緑内障末期の診断となったものの、


今後の治療方針を定めるためにも10-2(中心視野)と眼底検査などをしたいと、主治医からオーダーがあったもの。


眼瞼下垂(MG)が出ているため、視能訓練士さんが上瞼に絆創膏を貼りグイッと引き上げる。(恒例行事)


ハンフリー視野計は、何段階かの明るさの光がランダムに光り、どの明るさの光点が認識出来るかを測定する検査。


最も明るい光点が認識出来ない場合は、暗点(欠損)として表示される。


この病院の装置は大学病院のとは異なり、光と同時に『ピッ』と音がするため、音に釣れられてボタンを押さないよう気を付けなければならない。


いざ始まると従来通り、両眼とも薄暗い光点が認識出来ない。


更に左眼は、下の方が強い光点でも認識出来ない。少々焦る。


視野検査が終わり散瞳薬を点眼した後、30分ほどロビーで待機して暗室に戻りOCT(光干渉断層撮影)。


角膜が乾燥して目を開け続けるのが難しいが、今回は痛みを堪えて失敗することなく一発で終了。


一旦ロビーで待機。程なくして診察室に呼ばれる。


アプラでの眼圧測定と、眼底検査後に主治医からの説明。


『眼球内が濁ってます。飛蚊症が凄いでしょう。』


『眼圧は左が15、右が14です。前回、1ヵ月前は左右とも15でした。白内障手術前は14〜16で推移していたので、白内障手術後の低下は確認出来ません。』


今回のハンフリー視野計とOCTの結果を、昨年11月(前回)と2015年12月(初回)との比較で説明を受ける。


『視野検査の結果ですが、右眼は昨年11月とさほど変わりありませんが、左眼は中心視野下部の欠損が広がりました。』


『OCTで確認すると、左眼の中心視野上部を受け持つ網膜が初診時から徐々に薄くなっています。本来ならば中心視野上部から欠損が広がるはずですが、なぜか中心視野下部から欠損が広がっています。視野検査とOCTとが一致しません。』


右眼の網膜も既にペラペラなのに視野欠損が左眼ほど進んでいないのも説明が付かないのではと思いつつ、左眼の横線が歪んで見える変視症との関連性を問うと・・・


『今回は角膜の状態も確認しましたが、変視は眼球の後ろの突出(変形)が原因ではないかと考えます。視野欠損との関連性はありません。』


『今回も前回(1ヵ月)同様、白内障手術による眼圧引下げ効果が確認出来ませんでした。4週間後に受診してください。点眼薬を追加するかどうか判断します。ではお大事に。』と、主治医。



視野検査とOCTとが一致しない理由が知りたかったが、緑内障の治療強化は避けられないような雰囲気を醸し出し『今日はおしまい』と言いたげな表情をしていたため、


緑内障、白内障、ドライアイの点眼薬の必要数を伝えてそそくさと診察室を出ることにした。





緑内障末期の本編スタートです。それも最終章。



ジタバタしてもしょうがありません。



ここは腹を据えて主治医にお任せすることにします。



では、皆様もどうぞご自愛ください。