昨日(11月13日)は、(ほぼ)2ヵ月振りの眼科受診日。


先ずは受診結果から・・・


今回、2ヵ月前に左眼に受けたSLT(レーザー線維柱帯形成術)の効果は、残念ながら確認出来ませんでした。


⬆️画像はお借りしました。)


左眼の眼圧が1割〜2割下がるのを期待して受けた治療でしたが、眼圧は下がるどころか上がっており、主治医も少々慌てていたような気がします。


「昨日はたまたま高かった」ということも考えられるため(やや希望的観測)、2ヵ月後の次回受診時に再評価と相成りました。


視野検査の結果は、両眼とも中心視野の欠損が拡大。欠損にまで至らず、まだ見えている領域では、中心視野の中心(ど真ん中)の感度が落ちたそうです。
 

⬆️カールツァイス社HPからお借りしました。)


感度が落ちる = 弱い光が認識出来ないこと

感度が落ちる = 欠損の予兆


欠損の拡大ばかりに気に留めて、感度の変化(悪化)にはさほど感心なくボケっとかまけていたところ、中心視野がヤバいことになっていました。


普段から黒っぽいもののコントラストが判りにくい、薄暗い所ではぼやけるなど見づらさが増していたため、緑内障が進行しているだろうなと、薄々感づいていましたが・・・


感心がないため感度に対する主治医からの説明にはいつも上の空で、当然ながら過去のブログ記事にも記載がありません。


以前、網膜全体が既にペラペラなため欠損の拡大は時間の問題であり、どこから進行するかは判らないと主治医から宣告されたことがあり、


「ペラペラ」が流石に強烈な表現だったため、それ以後、視野欠損に関する医師の説明ばかりインプットするようになったのだと思います。


左眼は、更に緑内障末期へ近付いたようです。


視野欠損が拡大していたこと、中心部の感度が落ちていたことから、より積極的な治療(手術)を受けたいと主治医に伝えたところ、


両眼の白内障が手術適応レベルにまで進行したため、先ず眼圧低下の効果が期待出来る白内障手術(両眼)を行い、


白内障手術後に眼圧が期待したほど下がらない場合は、トラベクロトミー(流出路形成術)、または、トラベクレクトミー(線維柱帯切除術)などの手術を検討する、との説明が主治医よりありました。


術後感染症リスクを気にされていましたが・・・


リスクとベネフィットを天秤にかけて判断しつつも、結果は誰にも判らないため、必要以上に恐れず少々のリスクは飲み込もうと常々考えています。


緑内障の視野欠損は、不可逆的に進行し、一度欠損となれば今の医療では回復しないため、


緑内障手術は、ベネフィット(視野欠損の進行抑制)の方が、術後感染などのリスクより勝っていると判断しています。


リスクを承知した上で、手術など積極的な治療を主治医にお願いした結果、先の主治医説明となったものです。


治療の道筋を付けるのが、今回のメインテーマでした。


双方の病院の役割と治療の方向感が定まったため、一応、成功としておきます。


ご参考まで、前回と前々回の視野検査の記事です。


前々回の視野検査(10-2)の記事



では、いつもの受診記録を記します。ご興味のある方はご覧ください。




前回受診からの症状の変化、主治医に伝える内容を整理し、眼科へ向かう。


【複視・視野】
常時複視の世界が定着。嫌なことに最近、ズレが大きくなっているような気がする。(特に左右を見た場合)


左眼の視界が黄色っぽく見える。更に左眼で眼鏡を外してスマホ画面を見ると、横直線が歪んで見えるのに加え、文字が2〜3割ほど大きく見える。


そのためか左眼だけで見ると吐き気を催す。


また、手元の書類は、複視が悪さをするため、更に焦点が合わないため、眼鏡を外して比較的欠損の少ない右眼(裸眼)で見るようにしている。


左眼(裸眼)で見る場合は、中心から左側、9時から6時の方向で、欠損が無く霞まない場所を探して見なければならず、不便この上ない。


左眼の中心視野の4時から8時の方向にある、小島のように孤立している半月状の欠損も鬱陶しい。


眩しく、所々霞み、歪んで見えるだけでなく複視も加担することにより、益々見ること自体がストレスになっている。


【硝子体剥離】
暗闇で閃光が走らないようになった。硝子体の網膜からの剥離が止まった?


左眼のワイスリング(視神経乳頭に接していた部分の硝子体が剥がれて輪のように見えるもの)が縦横無尽に動き回り、


右眼のワイスリングは、鼻側の狭い領域だけでチョロチョロ動いている。鬱陶しさは変わらず。


【ドライアイ】
角膜のゴロゴロ感が復活した模様。ドライアイが悪化しつつあり、点眼薬(ジクアス)は欠かせない。




10時前に病院へ入る。


受付して直ぐ検査室に呼ばれる。幸先が良い。


冒頭の症状を視能訓練士さんへ伝え、一連の検査。


屈折率の測定装置を活用した、恒例の複視のセルフチェック・・・


⬇️今日は気球の傾きが大きい。複視が悪化しており、症状と合致している。

【右眼】

【左眼】
(⬆️ニデックさんのHPからお借りした画像)


外眼筋麻痺による(外)回旋斜視が両眼に、左眼は下斜視もある。下図の状態。(たぶん)


(⬆️お借りした画像を一部加工しています。矢印は回旋斜視を、左眼が下がっているのは下斜視を表しています。)


矯正視力は、目標値の左右とも1.0をクリア。


左眼は眼を固定しつつ頭を動かし、見やすい領域を探しながらの悪戦苦闘した賜物。




次は暗室で、ハンフリー視野計10-2。中心から
10度以内の、いわゆる中心視野の検査。


10-2は昨年11月以来で、1年振り。


昨年11月の10-2では右眼鼻側の欠損が、今年5月の30-2では左眼の上部と鼻側の欠損が拡大していた。この頃、両眼の見づらさが増しており、結果が気になる。


眼瞼下垂が出ているため、視能訓練士さんが上瞼に絆創膏を貼って瞼を上げてくれる。(恒例行事)


ハンフリー視野計は、何段階かの明るさの光がランダムに光り、どの明るさの光点が認識出来るかを測定する検査。


最も明るい光点が認識出来ない場合は、暗点(欠損)として表示される。


今日は、『ピッ』と音がしても見えないことが多い。両眼とも弱い光を認識していないようだ。


少しばかり不安が募る・・・


次はOCT(光干渉断層撮影)。角膜が乾燥して目を開け続けるのが難しく、何度か失敗した後ようやく終了。一旦ロビーにて待機。


診察室に呼ばれる。


アプラで眼圧測定後に主治医からの説明。


『眼圧は左が17、右が15です(前回は左右とも15)。両眼の白内障が進行しています。特に左眼は摺りガラス状に悪化しています。』


過去のハンフリー視野計の結果表をスライドショーのように見ながら・・・


『視野検査の結果ですが、両眼とも視野欠損が広がっています。今回右眼鼻側に新たな欠損が認められました。』


『また、両眼とも中心部の感度が落ちています。弱い光を認識出来ない領域が徐々に広がっており、更に進行すれば欠損になると考えてください。』


『左眼の視界が歪み、文字などが大きく見えるとのことですが、この通りOCT(光干渉断層撮影)の横断面画像を見ても、黄斑前膜の気配はありません。現時点では原因が特定出来ないため、経過観察とします。』


主治医の淡々とした説明の後、一瞬の沈黙・・・


その間を利用して主治医の説明内容を頭の中で整理。


レーザー治療を受けた左眼の眼圧が、下がるどころか上がっている。


欠損の広がりもさることながら、中心部の感度が落ちているとのこと。


⬆️ハンフリー視野計で、弱い光が認識出来なかったのはこのためか。


今まで視野欠損の広がりばかり気にしていた。感度が落ちていることに対して全くといっていいほど感心が無かった。(反省)


⬆️黒っぽいもののコントラストが良く判らないこと、薄暗い所で見づらいことと関係しているのだろうか。


???


整理するはずが疑問ばかり浮かんで来る。先ず忘れる前に、重症筋無力症(MG)主治医からの以下の言付け⬇️を緑内障主治医へ伝えることにする。


『MGの症状からして現時点でステロイドを11㎎より下げる予定には無い。その状況下で手術を行うか否かはそちら(緑内障主治医)の判断になる。ちなみに当病院はステロイドが15㎎を超えた場合、手術を慎重対応としている。』


MG主治医からの言付けを踏まえつつ、緑内障の進行を抑えるため手術を受けたいと主治医に申し出てみる。


「リスクは取る覚悟」との言葉を添えて・・・


『眼圧を下げる効果も期待出来るため、先ず、両眼の白内障手術を選択したいたいと思います。白内障手術はMGで治療中の病院で受けても構いませんが、どうしますか。』と、主治医。


A大学病院でのMG鑑別診断後に総合病院に戻っても一向に治療が進まなかったことから、


脳神経外科医院(脳脊髄液減少症治療)の紹介でB大学病院(眼科)を受診したところ、


MGと脳脊髄液減少症の診断・治療の臨床研究の対象になり、結果、B大学病院の系列病院でMG治療を受けることになったこと、


B大学病院の系列病院からは、緑内障、白内障などの治療はこちらで受けるようにと言われていること等々、今までの経緯などを改めて緑内障主治医に説明する。(何度目か?)


『解りました。白内障手術はこちらで対応します。外来でもA大学病院への入院でも、どちらでも構いません。2ヵ月後に左眼の眼圧の状態を見て、手術時期を判断しましょう。』


『白内障手術で眼圧が下がらなければ、トラベクロトミー(流出路形成術)、または、トラベクレクトミー(線維柱帯切除術)などの手術を検討します。』


『白内障手術後は、はっきり見えるようになるため大視症や複視を今以上に認識することになり、ストレスを感じると思います。理解しておいてください。兎に角、今は視界不良のためくれぐれも無理せず、慎重に行動してください。では、お大事に。』と、主治医。


緑内障はラタノプロスト(両眼)とアゾルガ(左眼)、ドライアイはジクアス(両眼)と、今回も点眼薬には変更無く、必要数を伝えて診察室を出る。




左眼で2〜3割程度大きく見えるのは大視症という症状らしく、原因が黄斑前膜でなければ脳または視神経の病気の可能性もあるそうです。(ネット情報の受け売り)


緑内障主治医も私も、複視を1年ほど放置した前歴があるため、大視症は放置しないよう気を付けたいと思います。


余談ですが、複視、視野欠損などの目症状もさることながら、スマホ、コーヒーカップが重い、歩くのが更に遅くなる、階段の上がり下がり、布団からの起き上がりがキツいなど、脱力が少しばかり進んでおり、何かと生活には難儀しています。


また、頭痛、胸椎・仙腸関節の痛み、耳鳴り、味覚障害などもあり、普段は鈍感力を最大限に発揮してやり過ごすようにしていますが、


それぞれの症状の変化に上手く対応出来ず、治療に向けて追うべきテーマが多すぎるためオーバーフロー気味というのが正直なところです。


しんどくなってきました。


何か一つでも完治・寛解するか、少なくとも進行が止まれば良いのですが・・・


ブログタイトル通り、あせらず・のんびり行きます。


では、皆様もどうぞご自愛ください。