昨日(4月11日)は、昨年5月以来の人間ドック。7時30分にクリニックに入る。



新型コロナウイルスの影響か、受診者はとても少ない。


昨年は受診者でごった返していたロビーは10人程度で、ガラガラ。


ロッカーで着替えた後、心電図、胸部レントゲン、腹部エコー、腹部CT(オプション)などの一連の検査を2時間ほどで終え、一旦受付に戻る。


受付の担当者から、医師からの結果説明まで2時間以上も待ち時間があるため、栄養相談と体力測定を受けないかとの提案を受ける。


双方とも無料サービスとのこと。


ロビーを見回しても、相変わらずガラガラの状態。仕事の創出にも繋がると思い、ご好意に甘えることにする。


先ず栄養相談。


相談室に入ると、管理栄養士さんが、検査結果を昨年と比較をしながら説明してくれる。




『11ヵ月で10kgの減量、ウエスト10cm減少とダイエットの成果が認められます。脂肪燃焼の体質になっています。血液検査結果も申し分なく、血液美人ですね。』とのお褒めの言葉をいただく。


男性に対して『血液美人』という表現が正しいのか定かではないが、一年の努力が報われたようで素直に嬉しい。


どのようにダイエットしたかを聞かれたため、昨年の人間ドック受診時の指導を守り、


昼食は「大盛りのざるそば」から「普通盛り」に、夕食はご飯を半膳にし、間食はほとんど食べないようにしていた。


毎日のように食べていた、夕食後のアイスクリーム、ドーナッツ、大福、串団子などを止めたのが大きいのではと、伝える。


また、1日2リットルの水分補給、食物繊維、タンパク質の摂取にも気を配っていたことも、付け加える。


ただ、昨年の7月以降、便秘と食欲不振から体重減少が加速し、この頃は筋肉(特に太腿)の萎縮が気になっていた。


1ヵ月ほど前から間食は控えつつも、膨満感があるなか、昼食や夕食の食べる量をダイエット前に戻すよう悪戦苦闘していたと、


太腿の膝上15cmが、両手の親指と人差し指で作った輪で掴めるのを実演しつつ説明する。


急に管理栄養士さんの顔が厳しくなり、血液検査の結果をまじまじと見た上で、


『体重減少が加速したとなると、血清蛋白が基準値を若干下回り、また、尿からケトン体が出ているため、カロリーベースで基礎代謝を少し越えるカロリーしか摂取できていない可能性があります。』


『また、一度の食事で、まともに栄養を吸収できていない可能性があるため、朝食と昼食の間、昼食と夕食の間に豆乳や魚肉ソーセージなどのタンパク質で補給してください。』との指導が入る。




意図せずに実践していたケトンダイエット、脂肪燃焼モードは終了の宣告。


ただ、ステロイド服用の関係から、糖質摂取は、血液検査の結果を見ながら慎重に増やすよう忠告を受ける。


また、体重減少は別として、管理栄養士さんとしては、充分な水分補給と食事内容からは便秘の原因が思い当たらないらしい。


しまいには、体重減少と血液検査の良好な結果は、消化器系の異常に起因しているのではないかと、疑っている素振り。


先ほどの『血液美人』の高評価は、一瞬で取り消しとなる。


あれこれ話すも堂々巡りとなり、最後には食欲不振と便秘について、しっかり医師に確認せよとの栄養士の指令を聞きつつ、30分以上の手厚い栄養相談を終え相談室を出る。


次は病院併設のフィットネスクラブでの、エアロバイク、握力、背筋と屈折の簡単な体力測定。


エアロバイクは初めての経験。


9分間のペダル漕ぎで、酸素摂取量を測定(推定)するとのこと。


意気揚々と漕ぎ出すも、ペダルの負荷が強まった6分を過ぎたあたりで太腿に力が入らなくなり、心拍数が110を越えて息苦しくなったため、残念ながらギブアップ。


肝心の酸素摂取量は、まだ50歳台にもかかわらず、70歳台の方の標準値すら及ばず。(数値は忘れてしまいました。)


握力は右が37kg、左が27kgで、いつも通りの数値で想定内。これも比較表を見ると、70歳台の方の標準値に及ばず。


腹筋は30秒で何回出来るかを測定。


最初、頭の後ろに手を付けて全く出来なかったため、手を前に伸ばした状態で反動を付けて2回行い、


再度、頭の後ろに手を付けて鬼の形相で唸りながら1回行ったところで敢えなく終了。


手を前に伸ばして行った2回はルール違反のためカウントせず、正当な1回のみをカウントするとのこと。


「最初にルールを説明してよ」と言いたくなったが、1回でも3回でも評価対象外であり、結果は同じと悟り諦める。


そもそも、もう一度チャレンジするにも、その体力すら残っていないが・・・


意気消沈して最後の前屈を行うが、何の検査か、結果はいかほどかも確認もせずに終了。


トレーナーさんも、一連の結果には相当気にされている様子で、


『深入りしてすみません。とても気になるのでお節介させていただきます。』との断りの言葉があったかと思うと、


トレーナーさんから、矢継ぎ早に呼吸法や筋力アップに関する助言を沢山いただく。


助言を要約すれば、今の私には器具を使ったエクササイズは負荷が大きすぎるらしく、大声で歌うことで横隔膜を鍛えるなど、


普段の生活で常に筋肉を意識しつつ、簡単な動作を繰り返すことで筋力アップを目指すのが良いらしい。


これまた30分以上の手厚い体力測定(筋力アップの助言と相談時間が大半)を終え、ロビーに戻る。


病院内の食堂でサービスの昼食(カロリー摂取目的でとんかつをチョイス)をいただき、しばしリクライニングチェアで休憩した後、いよいよ医師からの説明を受ける。



診察室に入るなり『上の血圧が100を少し超えたレベルは、低すぎです。』と、医師。


先月末の循環器内科の受診時に、アジルバ(降圧剤)の断薬をお願いしたが、私の場合、冠動脈の2箇所に狭窄があるため、循環器内科医から拒絶されたこと、


風呂上がりなどに目の前が暗くなり、倒れそうになることがあること、上の血圧が80を切ることがあるなどの現状を医師に伝える。


『循環器内科の医師は心臓・血管ファーストで、上の血圧が100を下回っても気にしない方が多い。』


『私のような一般内科の医師とは違う判断になることがよくあります。』


『確かに腹部CTの画像を見ると、年齢以上に動脈のあちこちで石灰化(動脈硬化)しており、冠動脈にも狭窄があるのは容易に想像出来ますが、


あなたの場合、まず、重症筋無力症という持病、筋力低下による転倒リスクがそもそもあり、そこに低血圧が加わればリスクが大きくなるのは、更に容易に想像出来ると思います。』


『本来、心臓・血管と重症筋無力症の双方の状態を評価しつつ、より慎重に判断すべきと考えます。』


『私の患者さんだったら、自己判断で一週間で2日程度は断薬させるのですが・・・』


『ぜひ、高血圧治療について、低血圧症状について、重症筋無力症の主治医に相談してください。私の指示と伝えていただいて結構です。』と、医師。


低血圧の話に終始していたため、私の気になっている食欲不振と便秘について切り出してみる。


この医師は、普段の内科治療でMG患者を診たことがあり、MGの症状悪化に伴い食欲不振に陥るのを見たようなことを言う。


ただし原因は判らないとのこと。


今回の検査、内視鏡、腹部CT、血液検査の何れにも異常の所見は無く、当然、食欲不振、便秘に繋がるものはないとのこと。


ただ、昨年のCT画像と比較してみると、腸内にガスが溜まっており、腸内環境の変化(原因不明)が影響しているかもしれない、とのこと。


いつの間に食欲不振・便秘から話題が外れ、内視鏡画像・CT画像を見ながら、その他の状態を詳細に説明してくれる。


まず、逆流性食道炎は、ほぼ完治。内臓脂肪減少の影響らしい。


脾腫は昨年より小さくなっており、胃と腸を圧迫していないこと。


脂肪肝は改善しつつあること。


胆嚢ポリープの大きさ、形は変わっておらず、引き続き経過観察となること。


正面から見て、背骨が若干、側弯(そくわん:
左右に湾曲していること)しており、右の骨盤が上がり傾いていることなど。


胆嚢ポリープと脊椎側弯は初めての指摘。


胆嚢ポリープは、大半がコレステロールの塊で気にする必要は無いらしい。


脊椎の側弯は、胆嚢ポリープについて医師に確認しているうちに、確認を忘れてしまったが、背中の痛みが酷くなれば整形外科に行くことにする。


一通りの説明が終わり、再び医師から低血圧の話題が振られる。


いかに低血圧にはリスクがあるかの説明を、これでもかと思われるほど受ける。


最後にも『必ず、重症筋無力症の主治医に伝えてほしい。』と念を押されつつ、これまた手厚い説明を受けた後、診察室を出る。




いくら受診者が少ないとはいえ、過剰ともいえるサービスに恐縮するとともに、人間ドックで、皆さんにここまで踏み込んで考えていただいたことに感謝です。


それにしても低血圧について、医師の立場で判断がここまで異なるとは、驚きでした。


来週、脳神経内科の受診予定のため、今日の医師のメッセージと血圧手帳を持参し、MG主治医から意見をいただこうと思います。


食欲不振、便秘は持ち越しです。


取り留めのない内容、駄文、超長文で失礼しました。
 
 
では、皆様もどうぞご自愛ください。