平成29年1月下旬、紹介状を持参し、A大学病院の神経眼科医を受診。


複視を自覚してから今までの経緯を説明。


階段転落・胸椎骨折から6ヶ月後に複視を自覚したこと。

胸椎骨折の後遺症の疼痛のため弛緩剤、鎮痛剤を服用していたこと。

弛緩剤などの服用後に複視が悪化したこと。

複視は、この頃悪化していること。などなど。


神経眼科医は、一通り話しを聞くと、眼の動きを観察する。異常を察知したのか真剣な眼差し。

さかんに、『複視に日内変動は無いか?』と私に聞く。

『弱い眼鏡を掛けているので、変動があっても気づかないし、常に複視なので少々の変動では解らない』と正直に答えるも、『変動しているはずだ』と、医師は一歩も引かない。

階段転落時に後頭部を強打したので、その影響は無いか?と切り返すが、後頭部強打ではこのような複視の出方はせず、徐々に悪化することも無いと神経眼科医は言い切る。

次に、家族に自己免疫疾患の患者はいるかと聞かれ、母がベーチェット病、バセドウ病、リウマチを患っていたと医師に答える。


まず、眼のCTと、血液検査を手配するので、終わったら、また、診察室に戻るようにとのこと。


検査が終わり、診察室に入る。

入るなりいきなり、目症状からして重症筋無力症で間違いないと医師から伝えられる。

甲状腺眼症の可能性も考えたが、CT画像にそれらしい兆候は認められないとのこと。

仮に甲状腺眼症であってもどちらにも効くので、プレドニン1日・10㎎を処方するとのこと。


以前の大学病院から派遣されて来ていた個人病院の神経内科医も同様、眼の動きを見るなり重症筋無力症と言っていた。

重症筋無力症特有の眼の動きがあるのだろうか。

また、神経系疾患の診断・治療に、経験と数値のどちらを優先するかは、医師次第なのだろうか。

素人には解らない。




(その後の経緯)

以前のブログと内容が重複しますが、プレドニン服用後4日目で躁状態になり、その後はメスチノン1日3錠で経過観察を続け、6ヶ月後の鑑別診断により、眼筋型重症筋無力症(ダブルセロネガティブ)の確定診断が下りました。

なお、脱力などの体症状は原因不明で、診断がつかなかったため脳神経外科医院を訪ね、他の大学病院との連携にて、重症筋無力症と脳脊髄液減少症併発の診断が下りたと、以前のブログに書いた通りです。