以前、階段転落時の胸椎骨折の予後の悪さから脳脊髄液減少症になったと書きましたが、ご参考までに転落時の状況と、その後発症し、症状が悪化していった様子などをお伝えしたいと思います。

 
 
平成27年の5月下旬のある日、朝の5時30分頃、今まで経験したことのない気持ち悪さで目が覚めた。
 
目眩なのか、吐き気なのか、動悸なのか布団に寝ていることもできず、トイレに行って吐こうと布団を出た。
 
トイレで吐こうとしても何も出ない。
 
仕方なく下に降りて水を飲み、血圧でも計ろうと階段を降りようとしたところで失神した。(たぶん)
 
階段上で頭を階下の方に向け、仰向けの状態で、家内に声をかけられ気がついた。
 
意識がもうろうとしており、何が起きたか把握できない。
 
家内が私に呼び掛けつつ、電話で救急車を呼んでいる。
 
階段から転落して壁に穴を開け、階段上に仰向けの状態で動かない、と叫んでいる。
 
声を出すこと、体を動かすことができず、痛みも感じない。また、気を失う。
 
次に気がついたのは、救急隊の方?が、私の頭を支えつつ、『こりゃ、だめだ。レスキューを呼べ』と叫んでいる。また、気を失う。
 
 
 
(ちなみに、転落した階段と、転落時に開けた穴は下の通りです。『ドーン』と車などが家に激突したような大きな音と振動で起きたと、家内が言っていたので、一番上から7段ほど飛び、壁に激突したのだと思います。)
 

 

 

 
病院に着き、ストレッチャーから下ろされた記憶があるが、ベッドに腰掛けている状態で気がついた。
 
家内が真正面に心配そうな表情で座っており、左斜め向かいに医師が立っている。
 
救命医から説明を受ける。
病院に担ぎ込まれたのが午前6時、今は9時なので3時間ほど意識を失っていたと言う。
 
全身の検査をしたところ、5番・6番・7番胸椎にひびが入っているとのこと。
 
『で、どこで治療を受けます?』と、救命医。
 
当院はとても混んでいてお薦めできないようなことを言う。
 
他にあてもないので、当院での治療をお願いする。
 
それでは、待合室で待つようにとのこと。
 
トボトボ、フラフラ歩きながらやっとの思いで待合室に着く。
 
それからがながい。背もたれもないベンチのような椅子に座り呼ばれるのを待つ。
 
次第に意識がはっきりしてくるとともに、後頭部、背骨、腰などの痛みがひどくなる。
 
少しでも胸椎、腰の痛みを和らげようと、両腕を突っ張り椅子から体を浮かす。
 
そのような体勢で待つこと1時間、やっと診察室に呼ばれた。(後で思ったが、なぜ椅子に横にならなかったのかが、わからない。)
 
整形外科医も同様、胸椎骨折だとの説明。
 
ただ、肋骨に鎧のように守られているのでギプスもコルセットも不要であり、適度に動いたほうが治りが早いと言う。デスクワークなら翌日からの仕事も可能との説明。
 
 
失神に心あたりがあるかと、医師から聞かれる。
 
前日の夜、つぶ貝を食べた後、目眩があり、焦点が合わなかった。夜の12時まで症状が治まらず、貝毒に当たったと思ったが、寝れば治るだろうと思い、何もせず寝てしまった。
それくらいしか思い付かないと説明した。
 
医師もたぶん貝毒だろうと、それ以上の詮索はしない。
 
とりあえず、10回分の鎮痛剤を処方するので、10日後に再診するようにとのこと。
 
 
たいした怪我ではない?と安堵し、タクシーにて帰宅した。