平成29年9月から12月にかけて、重症筋無力症、脳脊髄液減少症、緑内障の鑑別診断を行った。

 
平成29年の7月にA大学病院にて、眼筋型重症筋無力症(ダブルセロネガティブ)の確定診断をいただいたが、歩行障害などの体症状は原因不明と言われた。
 
途方に暮れたが、階段転落の影響の可能性があると思い、8月上旬、すがる思いで脳神経外科医院を受診した。

2年前の5月、失神して自宅の階段を7段ほど落下し、頭、背骨、腰を強打した。(どういう体勢で落ちたか記憶にない。)

意識を失って階段上で仰向けになったままだったため、救急隊には手が負えずレスキュー隊も来たそうだ。

意識がもうろうとするなか救急搬送された。

壁に激突して大穴を開けた割には、幸いにも胸椎骨折(5番6番が亀裂、7番が軽い?圧迫骨折)で済んだと、救急の医師に言われる。

胸椎は肋骨で守られているからコルセットは不要、適度に動けば早く治るからとの整形外科医の言葉を信じ、入院もせずに翌日から出勤した。

また、疼痛が出た際は鎮痛剤、筋弛緩剤でごまかしてきた。(筋弛緩はMGの禁忌薬であると後で知る。)

これが、脳脊髄液減少症の原因と脳神経外科医から指摘されるのだが・・・

 
脳神経外科での何回かの受診・検査の結果、脊椎のMRミエログラフィー画像、頭のCT画像、諸症状、胸椎骨折後に無理をした予後の悪さなどから脳脊髄液減少症で間違いないとのこと。

初めて聞く病名ながらも診断が付き、迷宮から抜け出したようか気がして、ほっとした。
 
しかしながら、脳神経外科医が言うには、重症筋無力症で診断済みの複視と、緑内障で診断済みの視野欠損も、脳脊髄液減少症由来の症状である可能性が高いとのこと。
 
A大学病院で重症筋無力症の確定診断が出ており、また、緑内障は2年も治療中なのに、「そんなことがあるのか?」と、たぶん怪訝そうな表情をしていたのだと思う。
 
一言二言医師とやりとりしていると、医師からB大学病院(重症筋無力症の確定診断をいただいた病院と別の大学病院)の神経眼科へ行き、鑑別診断するようにと、考える暇もなく紹介状を渡される。
 
複視は重症筋無力症、体症状は脳脊髄液減少症だと判明し、ほっとしたのもつかの間、また迷宮に入り込んでしまった。
 
数百例もの脳脊髄液減少症の治療実績のある脳神経外科医の言葉には説得力がある。

紹介状が手元にあり、B大学病院での鑑別診断後でなければ脳脊髄液減少症の治療も始まらないようなので、気を取り直してB大学病院に予約の電話を入れることにした。
 
ながくなったので、その後については、また書きます。