こんばんは。


保健師のお仕事を始めた時
参考書をどれを買ったらいいのか?
よく悩みました。



乳幼児健診は、
まず、先輩がやっているのを
何回か見て


はい!やってみましょう。


と、結構すぐに
放り出される職場でした。笑


最初の職場は
プリセプターとか指導保健師
という制度もなく
とにかく先輩の見よう見真似で
やっていることが多かったです。

よく分からないまま
とりあえずやってる
ということが多かったです。

結構、保健師あるあるかな?



看護師はしっかりした教育制度が
確立されていることが多いので


分からないことばっかりで
保健師の新人教育に対して
不満を抱いてましたね。笑


とにかく自分で学んで
いかないと、どんどん
時間だけ経っていくという
焦りもありましたが、
時間が経てば学んでいける
ことも多いな、と今は思えます。


息の長い仕事だから
頑張りすぎたらすぐガソリン
切れちゃうからぼちぼちね、
と先輩に言われた言葉は、
今となっては、すごく分かります。




前置きが長くなりましたが
市の保健師になると
まず乳幼児健診に携わることが
多いと思うのですが、


私が初めて買った参考書は
これです。




子どもの発達支援を考えるSTの会代表
中川信子 先生の著書です。

「健診とことばの相談
1歳6か月児健診と3歳児健診を中心に」





保健師をやっている方や
発達支援に携わっている方で
知らない方はいないだろう
中川先生の著書。



他にもたくさん素敵な著書を
出されていますが


先輩からの勧めで
初めて買ったのはこれでした。



ことばの発達についての
正しい基礎知識は
もちろんのこと

保護者の方と、どんな風に
関わっていったらよいのか?


健診で大事にしたいことは何か?


ことばのビルを育てることが
大切




ことばが出るまでには
ことばのビルを育てる暮らしが
大切ということ。


規則正しい生活がまず土台に
あるということ
などなど


これを知っていると
相談された時の
答え方も変わってきますよね。


すごく分かりやすく
勉強になります。




何度も講演会に
参加させていただきました。



印象に残っている言葉
はたーくさんありますが


「障害があってもなくても
望ましい育て方は共通。

体が元気、こころがすこやか
安定・安心が守られていること。

普通の暮らしをていねいに。」


は、なるほど、と思いました。




保健師をされていたり
発達支援に携わっている方は
中川先生の講演内容などは
周知のこと
ばかりかと思いますが


私が印象に残ったことなど、
またお話できたらな、と
思います。




気になる子や
育てにくい子は

その子自身が困り感を
持っている子
お助けが必要な子


困った子、ではなく
困っている子


乳幼児健診はその困り感に
気づいてあげられる大切な
一つの場所です。


保護者の方とその感覚を
共有するのがとても
難しいこともありますが、



まずは、保護者の方が
困っていることが
どんなことなのか?
をちゃんと聞いて寄り添える
対応をできればいいなと思います。



伝える、というのは難しいので


特に
初めてお話しすることも
多い乳幼児健診では

もっとあぁ言えばよかったな
こう関わればよかったかな?

の繰り返しですが


子ども自身がこの先困らないように


という視点を
伝えられるように
できればいいですよね。