2019年7月21日 栃木県下野市
上映会は無事に終了いたしました。どうもありがとうございました。【上映会を終えて】 このたびは、「精神病院のない社会」を上映させて下さり、まことにありがとうございました。冒頭に出演していた女性の精神科病院への入院体験談、大熊氏の精神科病院の入院体験「ルポ・精神病院」の話、三枚橋病院の元院長石川信義元先生の話、イタリア北部のトリエステ市の最近の状況の報告など、映画の中で取り上げられた内容はどれも興味深いものでした。看護師・地域の相談支援員・教員など15名が参加しましたが、皆熱心に鑑賞していました。 その後のディスカッションでは、それぞれの立場でこれまで体験してきた精神医療を回想する姿がみられました。日本とイタリアの精神医療の対比から、現在の日本の精神医療の課題が浮かび上がり、病院や医療者が変わっていく必要性があるという認識も示されました。改めて「精神障害にも対応した地域包括ケアシステム」の必要性、そのあり方について考える時間になりました。第24回 北関東精神保健看護研究会のご案内テーマ「精神障害にも対応した地域包括ケアシステム」を考える映画「精神病院のない社会」上映会(共催;日本のMatteの町を考える会)とディスカッション初夏の候、皆様におかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。第24回北関東精神保健看護研究会は、下記のように、ジャーナリスト大熊一夫氏の初監督ドキュメンタリー映画「精神病院のない社会」の上映会(約2時間)とその後のディスカッションの二部構成です。上映会は日本のMatteの町を考える会との共催で、上映会のみのご参加も歓迎いたします。この映画では、法178号(1978年)により精神科病院をなくして、地域でのケアに移行する取り組みを続け、最近精神科病院がなくなったイタリアの状況について、イタリア北部のトリエステ市を中心に報告されています。しかし、精神科の入院施設がなくなったのではなく、総合病院と地域の精神保健センターに病床は確保されています。この取組みは政治との理念の共有の上になされてきたことが、トリエステの歴代精神保健局長のインタビューで理解できます。また、大熊氏がアルコール依存症患者を装った精神科病院の入院体験を「ルポ・精神病棟」として朝日新聞に連載し、社会に精神科医療の問題提起をしたときの秘話も披露されます。群馬県で早くから開放処遇の実践を続けてきた石川信義元院長(三枚橋病院)のインタビューも含まれています。 我が国の精神病床の入院患者数は現在約29万人で、2013年度から地域移行・地域定着支援が展開され、県、保健所、医療機関、市町村でそれぞれ取り組みは進んでいます。ディスカッションでは、イタリアの状況を参考に、北関東で「精神障害にも対応した地域包括ケアシステム」をどのようにして構築していくのか、さらに看護の果たす役割について深めたいと思います。なお、終了後には第13回総会も開催いたします。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。記1. 日時:2019年7月21日(日) 13:00~16:00 映画上映とディスカッション(受付開始12:30)16:00~16:30 第13回総会2. 場所:自治医科大学看護学部 南棟1階 学習室(〒329-0498下野市薬師寺3311-159)https://www.jichi.ac.jp/access/campusmap_20181109_01.jpg3. 参加費用(当日お支払いください)会員 1,000円(資料代込み、2019年会費1,000円を別途承ります。合計2,000円)非会員 800円(資料代別途700円)4. 申込方法(メールまたはFAX)申込み用紙にご記入いただき、北関東精神保健看護研究会事務局(担当:冨川)にお送りください。または、ご芳名、日中の連絡先電話番号、所属先の名称、参加区分(会員/非会員)を明記してお送りください。当日の場合、座席が確保できない場合がございますので、ご了承ください。(注:お車でお越しの際は、別途駐車場のご案内を必ずご確認ください)5.お問い合わせ先北関東精神保健看護研究会事務局〒329-0498 栃木県下野市薬師寺3311-159電話&FAX:: 0285-58-7422E-MAIL:a_tomikawa@jichi.ac.jp自治医科大学看護学部 精神看護学 担当 富川