ニックネーム「aki」です。 慎之助の「10」を継ぐ者
(選手話の本文 「慎之助の「10」を
受け継ぐ者」 第四話記事本文慎之助の 「記事タイトル慎之助の 「10」を継ぐ者(選手時代編)| 第四話:受け継ぐ者第四話
背中で学ぶもの序 ― 何も変わらない朝 ―翌朝も、グラウンドはいつもと同じだった。 潮風は吹き、砂は舞い、誰もが昨日の出来事を、もう過去のものとして扱っている。 あきだけが、少し違った。 (名前を呼ばれた)それだけのこと。 何かが約束されたわけでも、 未来が決まったわけでもない。それでも――胸の奥に、 小さな火種が残っていた。 あきは、誰よりも早くグラウンドに立った。 ラインを引き、道具を並べ、 黙って準備をする。 「気合入ってんな」誰かが軽く言う。あきは、笑わない。 昨日と同じ。ただ、立つ。破 ― 背中を探す ―練習が始まる。 声を出す者。アピールする者。視線を気にする者。 あきは、違った。 (見られていなくても、同じようにやれるか)それが、昨日から頭を離れなかった。 阿部慎之助は、もうここにはいない。 東京に戻り、別の仕事をしているだろう。 それでもあきの中では、 まだグラウンドに立っていた。怒鳴らない。指示をしない。 ただ、背中で示す人。 (あの人なら、どう立つだろう)フォームを整える。 無駄を削る。 一つ一つの動作を、雑にしない。 誰に見せるでもなく。 ただ、自分に嘘をつかないために。 急 ― 小さな変化 ―練習の合間。コーチが、ふとあきを見た。「……お前、昨日から何か違うな」驚きはしなかった。 褒められたとも思わなかった。「はい」あきは、それだけ答えた。理由は説明できない。 説明する必要も、ない気がした。 午後。実戦形式。 あきのプレーは、派手ではない。 けれど、周囲のミスを支える。流れを壊さない。 誰かが言った。「助かった」 その一言に、胸が少しだけ温かくなる。 (……これでいい)名前を呼ばれることより、背中を預けられること。 それが、少し分かった気がした。 結びのモノローグ――憧れは、 追いかけるものだと思っていた。 でも、本当に大切なのは、 同じ向きで立とうとすることなのかもしれない。 あの人は、何も教えなかった。ただ、立っていただけだ。 それでも私は、その背中から、逃げない姿勢を学んだ。 「10」は、まだ遠い。 第五話へ続く。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
まだまだ主人公「あき」の選手時代編は続きますのでこれからの阿部慎之助さんや母との関わり等保護者目線であったり指揮官目線であったりあなたのお好きな視点から読み進めていただけると嬉しいです。
作者「aki」は、視覚障害者弱視です。野球好き女子です。
私の推しの野球チーム読売巨人軍の阿部慎之助が私の1番の推しなので私が実際に野球が出来たらこうするだろうなぁという
想定で架空の人物主人公のあきがリトルリーグからプロ野球選手として活躍して野球に情熱を注ぐ女子の挫折や葛藤等のエピソードです。
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