今回の水害で、ずっと気がかりだったもののひとつが猫たちでした。
わが家には、保護猫が2匹います。
人間だけなら、
暑ければ窓を開ける。
ちょっと外へ出る。
別の場所で寝る。
そんな選択もできます。
でも猫がいると、そう簡単ではありません。
今回、
「ペットと一緒に被災するって、こういうことなんだ」
と実感しました。
まず最初に猫を2階へ避難
水害の夜。
玄関から水が入り始めたとき、一番最初にしたのが猫たちの避難でした。
普段、猫たちは1階にある猫部屋を中心に生活しています。
でも、その部屋も浸水。
とにかく2匹を捕まえて、2階へ運びました。
こういうとき、
「さあ避難しますよ」
と言って素直についてきてくれるわけではありません。
もう、ふんづかまえるしかありません(笑)。
無事に2階へ連れて行けたときは、本当にほっとしました。
猫部屋がなくなった
水害後、1階の猫部屋は使えなくなりました。
そこで、猫たちはそのまま2階で生活することになりました。
幸い、少し前に突っ張り式の仕切りを買っていました。
それを2階へ移動。
仕切りを使いながら、2階の2部屋については、扉を開けておけば猫たちが自由に行き来できるようにしました。
結果的に、この仕切りはかなり役立ちました。
防災用品として買ったわけではなかったのですが、
「猫の行動範囲を安全に区切れるもの」
は災害時にも使えるんだなと思いました。
真夏なのに、エアコンがない
そして大変だったのが暑さです。
被災してから1週間くらいは、十分にエアコンが使えませんでした。
8月。
真夏です。
人間も暑い。
でも、人間以上に、
「猫、大丈夫?」
が心配でした。
息子もかなり心配していて、扇風機の前に氷嚢を置いてみたり、少しでも涼しくなるようにいろいろ工夫していました。
窓を開ければいい、とはいかない
普通なら、
「暑いなら窓を開ければいいじゃない」
となります。
でも猫がいます。
網戸だけにして放置するのは怖い。
爪を引っかけて網戸を開けてしまうかもしれない。
最悪、網戸そのものを突き破る可能性もあります。
網戸にするときは、誰かが見ている。
そんな感じでした。
百均などに網戸ロックもあると思います。
ただ、ロックをしても、
「網戸そのものを破らない」
保証まではありません。
災害時に猫が脱走したら。
考えただけでも怖い。
暑さも心配。
脱走も心配。
ずっと気が張っていました。
スポットクーラーを使ってみる
そこで、スポットクーラーなども使ってしのぎました。
ただ、ここでも猫問題。
普通なら排熱を窓から外へ出します。
でも窓を開けた状態にすると、猫の脱走が怖い。
そこで、
なんと、
熱い空気を家の廊下側へ排出。
当然どうなったかというと、
廊下がものすごく暑い。
スポットクーラーの前は、
「……まあ、少し涼しいかな」
くらい。
その一方で、廊下は猛烈に暑い。
そしてファンの音もうるさい。
冷房としてはそこまで効かない。
猫の脱走も気になる。
なんとも微妙な環境でした。
それでも、ないよりはまし。
使えるものを使って乗り切りました。
空調が直ったときは、本当にうれしかった
その後、全館空調が復活。
さらに2階にもバックアップ用のエアコンを設置しました。
これで、ようやく猫たちも涼しい部屋で過ごせるようになりました。
空調が使える。
それだけで、人間も猫もかなり楽になりました。
特に真夏の災害では、
ペットの暑さ対策はかなり重要
だと思います。
人間なら多少我慢できても、動物は自分で環境を変えられません。
今度は「どこで寝る?」問題
空調が直ってから、猫たちは夜、主寝室で一緒に寝るようになりました。
猫たちはそれなりに楽しそう。
……なのですが。
今度は私が眠れない(笑)。
2匹で追いかけっこ。
乗ってくる。
気になる。
被災後はただでさえ疲れているのに、熟睡できない日が続きました。
これはまずい。
復旧作業をするにも、仕事に戻るにも、私自身がちゃんと寝なければもちません。
ということで、現在は夜だけ一匹は息子の部屋で預かってもらっています。
夜だけ二匹を引き離すと、大人しく寝てくれます。
猫たちには申し訳ないけれど、
人間が倒れないことも大事。
猫の安全と、人間の休息。
両方を考えて、今の形に落ち着きました。
それでも猫は癒し
猫がいることで、大変になったことは確かにありました。
暑さ。
脱走。
寝る場所。
猫砂やご飯。
業者さんが出入りするときの安全管理。
気をつけることが増えます。
でも、不思議なことに、
「猫がいなかったらもっと楽だった」
とは思いませんでした。
復旧作業で疲れて、
家の中はぐちゃぐちゃで、
先のことを考えれば不安もある。
そんな中でも、
猫たちは意外とのびのび過ごしていました。
ごろんと寝転がっていたり、
遊んでいたり、
いつも通りじゃれ合っていたり。
その姿を見ると、ほっとします。
大変な復旧作業の合間に、
何度も笑わせてもらいました。
猫を守らなければ。
と思っていたけれど、
こちらもずいぶん猫たちに助けてもらっていたのかもしれません。
ペットに対する備え
今回の経験から、ペットがいる家庭では、
フードや猫砂を備蓄するだけではなく、
「災害時、家のどこで安全に過ごさせるか」
まで考えておくといいと思います。
暑いときはどうする?
停電したら?
業者さんが出入りするときは?
窓を開けられない状況になったら?
普段から少し考えておくだけでも、いざというときの安心感は違うと思います。
わが家も、今回のリフォームでは、
人間だけでなく猫たちにとっても、
もう少し災害に強く、暮らしやすい家にしたいと思っています。
