アメリカで何度か経験している“レストランのシーフードが臭う”ガーンというハプニング。それ、昨日も経験することになった。

 

遅い昼ごはんを取ろうと自宅からほど近いイタリアンの店にやってきて、出されたメニューに目を通すと、ちょっと惹かれるものがあった。それは、カニとエビのラビオリ。

 

マッシュルーム、ポルチーニ、チェリーワインソースでなんたらかんたら・・・と書いてある。お昼ご飯にしてはボリュームたっぷりだし値段も張るが、だったらこれで昼・夜の分を一緒にしてしまおうと考えた。

 

運ばれてきた料理を見て、私は一瞬固まった。想像していたのとは違ったからだ。

 

まず、ソースまたはスープとでも言えば良いのか、どっちか分からないが、具材が浸かっている液体(!)の色が美しいとはお世辞にも言えなかった。何が混ざってこんな色になっているのかと思うような、“汚い”色だった。

 

茶色ではあるが、ビーフシチューなどとは違う色で、例えようがない。ひょっとして、エビの頭に詰まっているミソでも液体に溶かしたのだろうか?

 

とりあえず、その液体からいただこうと、スプーンで一口試す。うん、味は悪くないと思った直後に、変なニオイを感じた。すぐにピンと来たのだが、おそらく、エビかホタテのシーフードが発する、ある種の悪臭に近い。

 

それから、私がメニューの記述をよく読んでいなかったのが悪いのだが、エビとホタテがたくさん入っていた。そういえば、これらが入っていると書いてあったかも・・・と、うっすら思い出した。

 

私はエビもホタテも好きだが、レストランで出されるものはニオウことがあるので、料理にこれらがたくさん入っているものは選ばないようにしているのだが、今回もまさしくその臭うシーフードに当たってしまった。

 

食事中、腐っているというほどではないが明らかに変なニオイが気になってしまう。自宅で調理するエビからはこんなニオイはしたことがないが、レストランではなぜこういうことがあるのだろうか。

 

しかし、私は店にいちいちクレームをつけなかった。

 

理由は、もしもシェフや店の責任者が鼻が効かないようであれば、このニオイが分からないかもしれないからだ。ちなみに私はニオイには異常なくらい敏感である。

 

それと、私の嗅覚で不合格を突きつけても、実際に食べたところで特に問題はないというケースがかなりあり、そうなると私がただのクレーマーになってしまうかもしれない。

 

過去にもこのようなちょっと臭うものを店で食べたことは何度もあるが、お腹を壊したことは記憶にない。

 

 

夫は常々、「ここは日本じゃないんだ。アメリカでは、海沿いのレストランで近所に漁港があるわけでもない地域でシーフードを選ぶのは間違っている。」とよく言っている。

 

私が渡米して間もない頃、行く先々のレストランでシーフードを使った料理を注文しては、「変なニオイがする😩」と文句を言っていたので、夫は私にそう警告したのだ。

 

その地域の住民がシーフードをよく食べるような場所であれば、常に消費されることで鮮度が良いものが次々に出回ることから、あまり心配は要らないだろう。

 

しかし、海からうーんと離れた山間地域などの、シーフードが大して人気ではない場所では、どのくらいの期間、店で保管されているのか、またその状態が全く分からない。それから、店に運ばれて来るまでの過程における保管にも問題があったりするかもしれない。

 

そんなに食べたければ、できるだけ自分で調理をした方が良いと言える。そして、食材を選ぶときは信頼できる店で日付けの新しいものを購入し、店に並ぶ食品の状態を見極めるスキルを身につけなければならない。

 

レストランからの帰宅後、夫は私が夜中に救急にかかることになるんじゃないかと心配していたので、私も「もしもそうなったら、ごめんね。」と謝っておいた。

 

翌日の今日、全然問題なし。でももう、シーフードを使ったものは、注文しないようにしようと思う。