先日、我が夫と一緒にアジア系の食料品店へ買い出しに行った。主な目的は白菜と大根を安く買うことだ。

 

大根はアメリカの普通のスーパーで買えるところはあるが、どこでもというわけではない。我が家の近所のスーパーで買えたとしても、店にもよるが、やや細くて短く、あまり美味しくないものが多い。そして、高い。確か、1パウンド(453.5g)あたり1.99ドルだと思う。

 

1パウンドあたり・・・と言われても、ちょっとピンと来ないだろう。

 

例えば、日本で売っている大根1本あたりの重さは、私の勘であるが、1kg近くあると思う。つまり2パウンド以上だ。

 

それと同じような長さと太さがある大根を買うと、1本だけで4−5ドルは飛ぶのである。急いでいる時は、この近所のスーパーで買うことがあるが、確かに1本買うだけで5ドル前後は払っている。

 

私が時々行くアジア系のこの店では、1パウンド(453.5g)あたり1.29ドルで、近所のスーパーより70セントも安い。しかも嬉しいことに、日本で売っている品種にかなり近く、大根おろしにはうってつけである。

 

今回は少し小ぶりではあったが、白くてきれいなものを3本買った。3本まとめて3.94パウンドx1.29ドルだったので、値段は5.08ドルである。もし、近所のスーパーで買っていたら、7.84ドルとなる。

 

 

 

次に、白菜について。

 

私の自宅から一番近い、こちらもアメリカの普通のスーパーであるが、1パウンド(453.5g)あたり1.99ドルだったのが、半年前から50セント(0.5ドル)値上がりして2.49ドルとなっている。

 

そして、小さいものでも2.0−3.0パウンド(907ー1360g)はあり、4.98ー7.47ドルすることになる。大きいものであれば5−6パウンド(2268ー2722g)にもなり、12.45ー14.94ドルもする。もちろん、これ以上に大きいものもある。

 

ちなみに、日本のスーパーのように白菜を半分や1/4にカットしたものはアメリカでは売られていない。全部丸ごと1個である。そうそう、カボチャも同様だ。

 

ところが、このアジア系の店では白菜は1パウンドあたり1.25ドルである。新型コロナが流行り出してからは0.99ドルだったのが1.25ドルに上がっただけという、良心的な価格である。自宅からは少し遠いが、私にとってはとても有難い店である。

 

その先日の買い物の時に、我が夫は私とは別行動を取っていて、食用の鯉などが詰められている発泡スチロールのケースの中を覗いていた。すると、夫のすぐ近くに白人のカップルがやってきて、カップルの女性が大きな声でこんなことを言っていたという。

 

「うわぁ、ここ、いろいろなものが売っている〜!!私、こういうの大好きなのぉ!!」

 

「えぇ〜!?ナニコレ、他の店で買うと(1パウンドあたり)5ドルもするのに、ここって3ドルだってぇ!!安すぎじゃなーい!?」

 

「やだぁ、これもすごい安い!○○の店だったら倍の値段だったわよ!!」

 

と・・・。

 

夫は心の中で、「止めろ!止めろ!」と呟いていたという。

 

この店の主人だって他の店の価格を知っているだろうけど、あえて安く、こちらで暮らすアジア系移民に低価格で提供してくれていると思うだけに、余計なことを言うなよ!!と思わずにいられなかったそうだ。

 

もしもそれで、この店も価格を上げることになったら、我が家の食費に響くだろうが・・・。

 

「で、そこで彼女に“余計なこと言うなよ!”って言わなかったの?」と聞くと、

 

「しなかった・・・ショボーンだって。

 

いざと言う時には弱気になる我が夫。

 

お店の主人、値上げは多少は致し方ないと思うけれど、アメリカの一般的なスーパー並みの価格にはしないで欲しい・・・。