昔、独身時代に日本で暮らしていた時のこと。

 

人気の雑誌の特集に“ケーキの食べ放題”がよく掲載されていて、それを見る度に行きたい行きたいと随分と騒いでいたが、私は結局一度も行ったことがない。実は、今でもそれが悔やまれるのか、時々思い出してしまうのである。そして、必ずこう思うのである。

 

「有名なホテルやレストランでのケーキ食べ放題、やっぱりアメリカのではなく、日本のがケーキが良いな・・・。」

 

と。

 

先日、なぜか突然思い出したケーキの食べ放題。そこで、日本の某菓子メーカーの食べ放題に挙げられているルール4つを、アメリカと比較してみたいと思う。

 

そのルールは以下の通りである。

 

1.食べ残してはいけない

 

2.他の人(家族や友人などの同伴者)と取り分けるのはダメ

 

3.時間制限がある(60−120分など)

 

4.持ち帰りはダメ

 

 

 

 

1.「食べ残してはいけない」

 

については、アメリカではこのルールは存在しないと言っても過言ではないと思う。

 

そもそも、食べ残しをする=食べ物を粗末にする という考えを持たない人が多いことが大きな原因だと私は考えている。(もちろん、与えられた食べ物に感謝し、食べ残すなんてとんでもないことだと考える人も少なからず存在する)

 

しかし、一番の原因は、自分がどれくらい食べられるかを全く予測ができないのか、或いはしないのか分からないが、散々盛り付けてしまい、結果的に食べ切れないことになる。

 

それから、これは○○だと思って取ってきたら実は××だったとか、思っていたより美味しくなかったからなどの理由が挙げられると思う。

 

他の少数の理由では、食物アレルギーがあって、取ってきた料理の中に偶然その対象物が混じっていたために、口の中で違和感を感じてこれ以上食べるのを止めなければならなかったとか。

 

しかし、これが日本だったら、“思っていたのと違ったから”とか“美味しくなかったから”だとしても、ただの言い訳か、或いは、自分で量を計算できないくらいオツムが弱いかのどちらかに見做されてしまうと思う。

 

とにかく、ビュッフェ/食べ放題では、食べ残すことはNGという規則は徹底されているのではないかと思っているが、現在の日本では、どれくらい厳しいのか私にはよく分からない。

 

 

 

2.他の人(家族や友人などの同伴者)と取り分けるのはダメ

 

これはアメリカでも同じである。ただし、小さな子どもの場合、親と取り分けすることは問題ない。

 

 

 

3.時間制限がある(60−120分など)

 

これまで私が行ったことがあるビュッフェ(食べ放題)では、時間制限付きというのを見たことがない。しかし、観光客で賑わって混雑するような場所では制限があったのかもしれないし、私たちはいつも2時間も経たないうちに食事を終えて出ていくので、気づかなかっただけかもしれない。

 

 

4.持ち帰りはダメ

 

アメリカでももちろん、これはダメである。こんなのを認めてしまったら、食べ放題から持ち帰り放題になってしまうだろう。

 

 

 

以上、私の経験と思いつくままに書いてみた、日本とアメリカを比較した食べ放題のルールについて、である。独断と偏見も混ざっているので、必ずしもここに書いてあることが正しいとは限らない。