4−5月、義父とその再婚相手である義父妻の2人は、ここから3000kmほど離れた義弟宅に1ヶ月ほど滞在。

 

帰宅後の義父と義父妻は一応元気ではあるが、やはり義父妻は車の長旅が祟ったのか腰痛を悪化させ、最近は病院に通っている。

 

義父はというと、若干長旅の疲れを感じていたのか、私たちと出かける際は、「俺たちを乗せていってくれ」と言うことが何度かある。

 

これまではあまり私たちの車に乗せて欲しいとは言って来なかっただけに、今回の変化が心配になったが、今のところ、特に問題はないらしい。

 

しかし、以前は140kgはあった義父は、旅の出発前はかなり減量をしていたのに、帰宅後は少しリバンドしていた。顔がすっかり丸くなって、シャツの前開きのボタンがギリギリ閉まっている状態。そして、義父妻が残したものをすっかり平らげるようになり、過食に走っている・・・。

 

 

義父たちが義弟宅に行っていた理由は、教会にて義弟の三男(甥3号)の儀式があったからだ。実は、我が夫も私も出席する予定で、義弟が住む街へ飛行機で向かおうとしていたが行かなかったのである。

 

5月最初の月曜日のこと。

 

この日の夕方、義弟宅に滞在中だった義父から我が夫の携帯に連絡があったのだが、夫がそれに気づいたのは夜だった。

 

慌てて義父にかけ直すと、数日後に行う予定だったお祝いパーティーはキャンセルになったという。今回の主役である甥3号がコロナにかかったのだ。数日以内に再検査を受け、その結果、陰性なら教会での儀式は予定通り行うが、お祝いパーティーについては、遠方から来る親戚のことを考えて中止の決定をしたという。

 

3日後には出発を控えていた私たち。

 

私がどうするかと聞くと、甥たちに会えることを楽しみにしていた夫はしばらく迷っていたが、その日の夜のうちにキャンセル手続きに踏み切った。

 

義父・義父妻、義弟とその長男・次男は陰性のままで無事、甥3号は少し症状を訴えていたが回復し、少人数ではあったが教会での儀式は予定通り行われた。

 

 

 

義弟宅から義父と義父妻が帰宅して数日後、私たちは5月末の日曜日に、亡き義母の妹である叔母1号の家で開かれるホームパーティーに参加する予定になっていた。義父と義父妻も招待を受けており、私たちは義父たちを乗せて叔母の家に向かうつもりでいた。

 

予め叔母1号と相談し、私たちはカット野菜の盛り合わせを、義父と義父妻はカットした数種類のチーズとソーセージの盛り合わせを持っていくことになっていた。ところが当日の午前10時、義父から我が夫に電話が入り、「今日の叔母1号の家でのパーティーは中止になった」と言うではないか。

 

この日は叔母2号の誕生日を皆で祝う予定をしていたのだが、叔母2号の息子Dがコロナの陽性と判定されてしまったのである。幸いDは無症状だったが、その前日の土曜日にはDと叔母2号が揃っている様子の写真がSNSに出ていた。と言うことは、叔母2号も濃厚接触者となるわけで・・・。

 

またも直前でキャンセルである。

 

まだまだ新型コロナは終息していないので、こういうことが起きることは想定内とはいえ、ちょうど作り終えた大皿一枚分のカット野菜を私は呆然と見つめた。

 

何かを予定するのは、当面、ある意味でギャンブルだ。