にわとり触ったことある?

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アメブロにログインすると、こんなものが目に飛び込んできた。
 
ニワトリ・・・、触ったことあるか?
 
直接触ってはいないと思うけど、かなり近寄ったことはある・・・。
 
それは小学校6年の時。
 
 
長いこと記憶の彼方に追いやられていたものが、「触ったことある?」なんて聞かれたら、思い出してしまったじゃないか!
 
というわけで、またまた長い思い出話だが、書こうと思う。
 
 
私が通っていた公立小学校では、5年生になると“委員会”に加入しなければならなかった。美化委員・保健委員・飼育委員・図書委員・放送委員などがあり、生き物が好きだった私は飼育委員会に入った。
 
他にも理由があった。
 
学校の飼育小屋には当時、ウサギが3羽ほど飼われていて、時々、子ウサギが誕生することがあった。大人のウサギは全然可愛くないが、赤ちゃんの可愛いらしさはなんとも言えない。
 
普通は勝手に飼育小屋には入れずウサギを触ることは出来ないが、飼育委員になれば小屋に入って掃除をするついでに、掃除の邪魔にならないようにするという理由で動物を動かすために触ることが出来る。私はそれを期待していて、見事にそれが大当たりになった。生後一ヶ月くらいのウサギの赤ちゃんを触ったことが何度かある。
 
 
 
ある日、飼育小屋の掃除当番が私たちに回ってきたので、同じクラスの飼育委員メンバーたちと5年生のメンバーの計8人で小屋に集合した。
 
小屋の中央に2つの砂場があり、砂場の間を地下トンネルが通っていた。トンネルと言っても、地面から30−40cmの深さだと思うが、そこまでは手を入れたりすることは出来なかった。ウサギは警戒心が強いからなのか、私たちをそれほど怖がってはいなくても自ら近寄ってくることはなく、トンネルの中に隠れていることが多かった。
 
掃除当番のその日は小雨が降っていて、やはりウサギたちは地下トンネルの中に隠れていた。赤ちゃんたちも全く出て来なかった。小屋の中をウロウロするのはニワトリが5−6羽だけ。
 
とりあえず、さっさと小屋を掃除して帰ろうと考え、他のメンバーと手分けをしてデッキブラシや箒を使って小屋のコンクリートの床を掃除することになった。ところが、ニワトリたちが邪魔で掃除が捗らず、ニワトリを1箇所に集めようとしたが、上手くいかなかった。
 
普段から威張っている雄鶏がいたのだが、これがニワトリの集団を率いていたボスらしく、あっちへ行けと私が追い払うようなことを続けているうちに、この雄鶏が怒り出した。
 
雄鶏は胸を弓のように大きく反らし、こちらを威嚇し始めた。まるで、ものまねタレントのコロッケさんがやる、あのまんま。
 
「なんだ、生意気な!」と思った私はデッキブラシで対抗し、寄せ付けまいと雄鶏目がけてブラシを突き出した。これが雄鶏をますます怒らせることになり、とうとう私を攻撃しようと雄鶏は何度も近寄ろうとしてきた。
 
私も負けずにデッキブラシで追い返すことを繰り返す間、あろうことか、他のメンバーは危険を察知したようで全員が飼育小屋の外に出てしまっていた。
 
私がその様子に気づいた瞬間、雄鶏は“隙あり!!”とばかりに“コケェェェェコッコ・・・!!”と雄叫びに近い声をあげ、私は自分が置かれた状況がかなりマズイことを悟った。
 
そして、雄鶏はまるでボクサーのようにすばしこく、私が突き出すデッキブラシを避け、どんどん私に近づき、ついに私を追いかけ回し始めた。
 
私は外にいるメンバーに「ちょっと!!誰か小屋のドア(外扉)を開けておいてよ!アタシが出られないじゃないの!!」というと、
 
「ダメだよ・・・、そんなことしたらニワトリが脱げちゃうもん・・・。○○ちゃん(私のこと)、頑張って逃げて〜。」と、私がこんな目に遭っているのにビックリ発言があり、私は1人でニワトリと格闘することになってしまった。
 
内扉を開けて飼育スペースを抜け出すとしても、ニワトリが近すぎるので、隙を与えたら嘴ですぐに突かれるに決まっている。とにかく立ち止まるわけにいかず、なんと直径10メートルくらいの飼育スペースの中を何周も走ることになった。それでニワトリが諦めてくれるかもしれないと思ったからだ。
 
しかし、ニワトリと私の持久走が展開された結果、私が先にバテてしまった。それで素早く内扉を開けて逃げようとハンドルに手をかけたが、なぜか扉が開かない!
 
「げっ!!」と思ったその瞬間、両膝下に痛みの衝撃が走った。なんと両足の脛が雄鶏の嘴で突かれまくったのだ。ちょうど、北斗の拳という漫画そのもので、物凄い速さで次から次へとハイソックスの上から鋭い嘴で連打されたのである。
 
もちろん私は「いたぁぁぁぁぁい!ギェーーーー!」などと、大声で叫んだ。さすがにこれはマズイと思った他のメンバーたちが小屋に入ってきて、ニワトリをどうにか追いやり、やっと私は救出されたのである。
 
しかし、こういう事態になるまで全員が外で傍観していたかと思うと腹が立った。結局こうして小屋に入って来れたなら、もっと早く助けてくれても良かったじゃないか。
 
私は同級生に付き添われて保健室に行った。ハイソックスは穴だらけになり、血の点々がたくさん付いていた。先生がオキシドールで消毒するも傷だらけの足がすごく痛かった。
 
ことの経緯を聞いた養護の先生は私のバカらしさに呆れ、もちろん、家に帰ると母にたっぷりと怒られたのである。
 
ニワトリと喧嘩をするなんて、一体どこの馬鹿なんだか・・・と。