ここでは相変わらず店に入るにはマスクの着用を求められている。

 

それでも3〜5月のころのように、店の外で列に並んで店内に入るのに15分以上待つなんていうことがなくなっただけ、随分有難いと思う。

 

 

さて、先日の買い出しで、いつも行くスーパーの魚売り場に行くと、やはりいつもと同じ種類の魚が並んでいた。

 

今日も目玉商品は無さそうだ。

 

そう思ってその場を通り過ぎようとした時、こんなものが目に飛び込んできた。

 

“snapper、1パウンドあたり$5.99

 

なにぃ〜!?

 

超お買い得じゃん!!ラブラブラブ

 

 

通常、この店では1パウンド(約453g)あたり$9〜10する。

 

近所のオーガニック・スーパーやファーマーズマーケットなら軽く$11〜13はする。

 

値段が安いのに加えて、いつも以上に魚が大きくて肉厚に見える(気のせいか?)。

 

こうなると、買わないわけには行かないじゃないか…ニヤリ

 

すでに私が手を伸ばしたパックには、$12.46という表示が付いていた。

 

 

買ってもいいが、問題は魚が1匹丸ごとであること。

 

ほとんどの鱗と内臓は取り除かれているが、食べるには自分で2枚おろし、3枚おろしにしなければならない。

 

これは面倒臭い…ショボーン

 

 

もしかすると店によっては、魚をおろしてくれるかもしれないが、私は過去に断られたり、ものすごく薄い切り身だけになって渡されたことがある。

 

これなら自分でやっても変わらないと思い、滅多にないが、これまでに丸ごとの魚を買ってきておろすことが何度かある。

 

 

snapperを日本語で何と言うのか調べてみると、“鯛”うお座である。

 

しかし、日本で出回る真鯛とは違うような気がする…。

 

こちらではムニエルやソテーにして食べることが多く、シンプルに塩焼きにして食べることは殆どない。

 

なので、比較すること自体が難しいかもしれないが、食べてみると鯛と似たような味と食感であることがわかる。

 

とりあえず、仲間、というところか。

 

 

少し迷ったものの、お買い得のsnapperを1匹購入し、その日のうちに自宅で出刃包丁を使って3枚おろしにした。

 

恥ずかしいことに、これまで何度か魚を捌いてきたが、実は全く上達していない。ものすごく下手である。

 

魚のプロが私の手捌きを見たら、きっと叱り飛ばしたくなるだろう。

 

自分でも分かっているのだが、包丁の扱いが不安定である。

 

毎回、おろした魚の身の表面はボロボロで汚く、背骨に余計な身がたくさんついたままになってしまい、非常に無駄を出してしまうのだ。

 

もちろん、背骨についた身の部分は捨てずに利用している。

 

一応、捌く前には動画を一通り見て、その手順やコツを記憶したつもりで挑むのだが、動画のようには行かず、毎回悲惨な状態である。

 

 

どうしてこんなに下手なのかと自分で疑問に思いつつ、そこで今回は、作業中に動画を何度も見ながら挑戦することにした。

 

一時停止をしたり、もう一度同じところを再生することを繰り返し、注意深く見ながらやってみた。

 

それでも難しい。

 

動画ではスーッと包丁の刃が魚の腹や背に入るのに、自分でやると上手くいかない。

 

包丁が魚の体になかなか入らず、入ったとしても、刃が滑るように動くどころか、あっちこっちで引っかかって動きが止まる。

 

 

えーい!!

 

なんで切れないんだよぉ〜あせるショボーン

 

 

途中で投げ出したくなり、ちょっと休憩をしながら考えた。

 

そして、なんとなく分かったことがある。

 

それは、出刃包丁を研いでいないことが原因らしい。

 

 

実は私の出刃包丁は8年前に日本生活を終えるときに購入したもので、何度か使い続けている…滝汗

 

そして、一度も自分で研いでいないのである…ガーン

 

 

日本を離れる時に研ぎ石も購入してあるのに、研ぎ方がよくわからず、動画を見たところでとても面倒臭そうだったので、放っておいて何年も経ってしまったのだ。

 

しかもsnapperは背骨が太くて、ものすごく硬いえーん

 

 

 

なんとかおろし終わり、6枚分の切り身が出来た。

 

全部で500gくらいだったから一枚あたり80gちょっとか。

 

頭と尻尾、骨を取り除いて重さが半分になってしまうとは、やはりおろし方が下手なのだろう。

 

それでも、動画をこまめに見ながらやったおかげか、これまでの中で一番うまく出来たと思う。

 

 

 

はぁ〜…、こうなったら出刃包丁、ちゃんと研いでおこう…。

 

そして、次回の買い物に行った時に、またsnapperが安かったら買ってきて、ちょっと練習しようと思う(もちろん、ちゃんと食べるけど)。

 

ちなみに今回のsnapperの頭と尻尾は捨てずに粗汁にして夕飯に出した。

 

我が夫も「美味しい」って言っていたけど、そんなにしょっちゅうは飲みたくないのかも…?

 

魚臭いし…。

 

こんなことをブログに書いておきながら、なぜ、そのsnapperを捌いている写真が一枚もないのか、疑問に思うかもしれない。

 

それは、作業に必死で、写真を撮るということを全く思いつかなかったからだ。