海外で暮らす中でキャベツを

買って食べてみると、

いかに日本のキャベツが

軟らかくて美味しいかが分かる。

 

アメリカでは

硬いキャベツの方が多く出回っていて、

これだと、生で食べるには

硬すぎて全然美味しくない。

 

火を通す料理にしても、

かなりの時間をかけなければ、

やわらかくならないので、

買ったことを後悔してしまうほど。

 

因みに、義父の再婚相手である

義父妻は、そういう理由で

キャベツは殆ど買わないと言っていた。

 

では、アメリカの硬いキャベツは

どういう形状なのかというと、

小学校で使うボールのような、

まんまる球体がとても多い。

この“まんまる球体”のキャベツを買うと、

必ずと言って良いほど硬い。

 

だいたいこの手のキャベツでは、

葉が肉厚で繊維が硬い、

という2点が挙げられる。

 

葉の厚みや硬さは

触っただけでは分かり難いが、

最近では、完全な球体よりも楕円型の、

少し潰れたような球体のものを

選ぶようにすると良いらしい。

 

自分の経験上だが、美味しさはともかく、

この楕円形のものの方が

軟らかいということに気付いたからだ。

 

店頭では、だいたいどちらか一方の

球状のものが山積みされていて、

楕円形のものが見当たらないようであれば、

硬いものばかりと思って正解みたい。

これは季節によって差があり、

冬場~春なら、だいたい軟らかいのだが、

夏場は、どうしても硬めが多い。

 

それから、楕円形のものならば

確実に葉が軟らかいのかと聞かれたら、

絶対にそうだとは言い切れない。

これが困ったところであるが、

完全なボールのような球体よりは

マシであることが分かる。

 

もともと、古代のヨーロッパで

使われていた食材だったらしいが、

生で食べる習慣が無く、

煮込んで使っていたようだ。

そのため、柔らかい葉を持つ品種に

改良する必要性も無かったのだろう。

 

なので、海外で千切りキャベツ、

コールスローなど、

生のままで食べたいというのなら、

キャベツの選び方を注意すれば、

ある程度は解決される。

 

しかし、硬いキャベツに

当たってしまったときは、

煮込みにするなら長時間かけるか

圧力鍋を使うとか、

炒めものにするなら、

電子レンジなどで数分かけて

葉をやわらかくしておくなど、

下準備が欠かせないだろう。

 

私は下準備が面倒なので、

この手のキャベツはもう買わないけど。

 

↓ 先日のファーマーズマーケットで買った楕円形のキャベツ。日本のキャベツほど軟らかくない。