とてつもなく
辛いことがあったとして

すがりつく手が
無かったとしたら

あおぞら
セミの声
暑い空気

背中にのしかかる

不安の中に
取り残されたとして

泳ぐ気力も
無かったとしたら

希望の声
羨んで
耳を塞ぐ

目の前にキラキラしたモノが
あったとして

それを掴む手が
無くなってしまったら

僕の手をとって
君の手をとろう
二人手をつなぐ

僕も飛び込もう
君を捕まえる
二人で沈んだら浮き上がる

僕が代わりに
君の代わりに
掴んでそっと
渡してあげる


その証を

今

ひとりひとりに
思い出がある

ひとつひとつ
色んな味がする

ずっと食べいたいな
ずっとすがりついてたいな

でもそれはダメだって
前を向けって
せかされる
時間の流れにのまれていく

だから靴を左右逆に
後ろ歩きで進んでみた

ささやかな抵抗
結局は流されて
それでも僕は後ろ歩き

キラキラした思い出を
眺めながら

後ろ歩きをすると
知らない間に何かにぶつかる
その何かは通り過ぎて
また僕の景色になってく

それも眺めながら
それを楽しみながら

今日も僕は
後ろ歩き