【テーマ・架空日記】


この部屋の空気をかき回しているのは
人間サーキュレーターと化した私だ。

吸っては吐き
吐いては吸って

バカみたいにそんなことを
ずっと繰り返している。

私が息をするのをやめたなら
この上ない静寂が
この部屋に初めて訪れるだろう。


でも私の気持ちをかき回しているのは
ムラサキ、おまえだ。

もしもムラサキを殺したら
私のこころに
この上ない静寂が訪れるだろうか。

それはない。

もしもムラサキが
この世から消えたなら
星子はきっと嘆き悲しんで
狂ってしまうに違いない。

そうしたら私は
こころの平穏なんかとは
さっぱり縁を切って

星子の悲しみと苦しみを
全部まとめて引き受けて

いばらの道だろうが
修羅の世界だろうが

どんなところへでも
行かなきゃならない。


ムラサキ、おまえが憎い。

私を差し置いて
星子のこころを奪った
おまえを私は

絶対に許さない。