こんなはなしがある、ある
無神論者を父にもつ娘で、
彼女自身も祈りに効果があるという
信仰を否定していた。
彼女は祈りの効果を信じていない
にもかかわらず、古いドイツ語の
本の中でたまたま一つの祈りの
言葉を読んだのである

そしてその祈りの言葉に非常に感動してそれを忘れることができなかった。

そのとき彼女は(この祈りの語を
神秘的に作者に授けた神様という
ものがあるならば、わたしはその
神様を信じることができるわ)
といった。

この彼女の呟きが彼女の友人の心を
動かしてその友人は(も少し祈りの
ことについて話してくれませんか?)と
その娘に即したのだった。そこで、
この娘はみずから無神論者だと
自認してあたのであるが、かのドイツ語の"主の祈り"の語をゆっくりと幾回
も繰り返しして唱えてみた。