8月14日、岸田は会見で自民党総裁選への不出馬を表明した。自民党総裁の任期は3年で岸田も3年の期間で事実上の首相からの退任と見られる。岸田は「自民党を変える為には自分が身を引くしかない」と言っていたが私はそれでも変わらない、いや変われないと思う。


 2021年の総裁選時、主要候補4人の中で最も期待されていたのが岸田だった。「新自由主義からの脱却」や「新しい資本主義」、「平和の大切さ」といった彼の発言は自民党のみならず、野党からも評価されていた。


 最大野党立憲民主党の泉健太代表は、「(岸田首相の公約と)我々の公約はそれ程違いが無い。」、「これなら政府と協力できる」と評価されている。私自身リベラルでアンチ権力な人間だが、少しだけ岸田という男に期待した。


 しかし蓋を開けてみたら案の定安倍・菅体制の焼きまし、劣化版政権に過ぎなかった。

記者会見に応じる岸田首相

 増税に次ぐ増税で国民の生活は疲弊、それなのに与党自民党の議員らはパーティー券購入で贅沢な政治資金パーティーに明け暮れていた。安倍派と二階派の議員の悪事が次々に明るみとなり、処罰サれたが岸田一派はなんの処罰も咎めもなく政界にのさばっていた。

 また岸田は親米一択の屈辱売国外交で外国に金をばらまきまくった。民主外交をうたいながらウクライナやイスラエルなどのネオナチ強権国家に金をばらまいておきながら、自国の石川県の能登半島が地震で被害を受けても一銭も支払わなかった。
能登半島は事実上自民党政権に見捨てられた

 国民が円安不況と物価高そして政府の増税に苦しみ、家庭、育児、出産の夢を諦める中で岸田は息子の翔太郎を首相秘書官の要職につけ、親族のパーティーを首相官邸で開催し公私混同していた。
岸田と息子の翔太郎首相秘書官

 しかも不祥事を犯した息子を叱るのならともかく、ほとぼりが冷めてからまた首相秘書官に返り咲かせる厚かましさ、親子そろって厚顔無恥といった所だ。

 国民がどれ程苦しんでいるか、教育格差と生活水準の低さで高校、大学に進学したくてもできない人、奨学金の返済で人生を棒にふる人もいる中で世襲政治家出身の岸田首相は大学を三浪して早稲田大学に入っている。その為岸田は、はなから国民の痛みや苦しみを感じた事がないのだろう。岸田含む自民党政治家は国民が日常生活で感じる苦しみや平和への望みが理解出来ないから、防衛費増額や敵基地攻撃能力など戦争を煽る法律を作れるのだ。
 岸田含む自民党政治家は国民の日常生活の実態が分からないから「未来世代の負担を減らす為」と称して国民の大きな負担となる増税に次ぐ増税を断行し、この国を世界で2番目の重税国家にしてしまったのだ。
岸田自民党政権下での増税一覧

 巷では次の自民党総裁選挙に期待する勢力がいるが、私ははっきりいって1ミリも期待出来ない。自民党に所属する有力政治家の殆どが親が政治家で地盤を引き継いだだけのボンクラや官僚として国民を見下していたような連中ばかりだ。
 そして現時点で自民党総裁の有力候補とされている人物全員が減税反対、憲法改正で日本を戦争出来る国に変えようとしている。なぜなら自民党という政党自体が国民の気持ちや平和の尊さを根本的に理解していないからだ。

 現在のこの悲惨な状況を変える為には政権交代しかない。れいわ新選組、日本共産党など国民主義の政党は沢山ある。今こそ政権をチェンジしよう!