前回の麻生副総裁の岸田批判に続き菅前総理までもが岸田内閣を批判した。

麻生副総裁と菅前総理



 菅義偉前総理は26日発売の極右雑誌(月刊hanada)のインタビューで「各派閥と同じような処分を自身(岸田氏)に科すべきだった。責任を取るべきだった」と改めて批判した。首相が打ち出した派閥解消は評価しつつ、「全ての派閥を一気に解消すべきだった」と指摘した。



 菅氏は次期衆院選に関しても「自民に厳しい戦いになる。政権交代もあり得る」「党を覆う嫌なムードを払拭する機会にしなければならない」と述べ、「自民には若い優秀な議員が少なからずいる。おのずと意欲ある若手が出てくるのではないか」と間接的な首相交代を示唆した。

 菅義偉前総理は23日のオンライン番組でも岸田首相に対して「首相が(事件の)責任を取っていない」と批判している。
空手の胴着を着る菅義偉前総理

 

 これについて単純な反岸田派のネット民は「いいぞ菅さん」「無能な岸田を引きずり下ろせ」などと菅前総理の政府批判を称賛していたが私が思うにではなぜ菅氏は26日の内閣不信任案に賛成を投じなかったのか?と問いたい。菅前総理は非主流派の代表格で派閥を持たない事から国民は安倍元総理や岸田総理と比較して菅前総理に対してクリーンでリベラルなイメージを持つ人が多いが菅前総理はザル法とも呼ばれる政治資金規正法改正についても賛成している。また岸田氏を批判している非主流派の人々も政治資金パーティーなどに参加している人は数多いる。

 自民党の中では次期衆院選での政権交代への危機感からか首相の交代を叫ぶ声が日に日に高まり麻生派や茂木派の幹部達は岸田氏の排除まで公言しているがそもそも国民は裏金自民党の排除を望んでいる。SNSなどでは「菅も岸田も同じ穴の狢」「菅岸田両者共倒れで自民党も倒れてくれ」といったコメントが散見される。

 中には自民党から金を貰っているネトウヨアルバイトが「立憲民主党は脱糞してるぞ」「立憲民主党の蓮舫は二重国籍」といった事実無根の批判を展開しているコメントもある。

 中には過激なネトウヨによって「立憲は朝鮮総連(北朝鮮の団体)などと通じて拉致していた売国政党」「立憲こそ北朝鮮のスパイ政党」などといった北朝鮮関連組織と関係を持つ立憲民主党、社民党を売国奴国賊と認定する過激な書き込みもあった。しかしその北朝鮮出身の教祖が打ち立てた宗教を日本国内に誘致していたのは自民党安倍一派である。ネトウヨの論理で言えば自民党安倍一派こそ売国奴、国賊なのではなかろうか?かつてはこういったネトウヨの書き込みや自民党の世論扇動に国民が踊らされ自民党が長期政権を担えたが今の若年層は逆にこれらに冷やかな目を送る。

 自民党の命運は自業自得の所業により既に尽きている。全国民、野党、労働者が団結し自民党政府を打倒し悪徳政治屋を然るべき場所に送り裏金悪事の償いをさせなければならない!!