今年に実施が予定されている東京都知事選挙に最大野党立憲民主党の蓮舫氏が飛び入り参加を発表した。


立憲民主党蓮舫参院議員


 「私、蓮舫は、この夏予定されている東京都知事選挙に立候補いたします。自民党政治の延命に手を貸す小池都政をリセットして欲しい。その先頭に立つのが私の使命だと感じています」

5月27日、蓮舫参院議員は7月7日に予定されている東京都知事選挙への立候補を表明しこう抱負を延べた。


 私も現在の小池百合子の強権的弱者切り捨て的な「カイロ大学経歴詐称都知事」「冷たい都政」は正さなければいけないと思うがはてさて蓮舫氏で勝利できるかも不安である。なにせ相手は手段を選ばない狡猾な「緑の狸」だからだ。



【小池都知事の経歴】
小池都知事

 思えば小池都知事は常に勝者側にいた。1993年に政界に飛び入り参加し当時新党ブームに乗り自民党長期政権を打倒し政権を樹立した細川護熙首相率いる日本新党に入党した。しかし再び自民党が政権を取り日本新党を含む新党勢力が野党に転落する。
 
 その後第二野党の自由党に入党し小沢一郎の側近として活動するももはや2度目の政権交代は無いと考え与党自民党に移籍した。弱者切り捨ての小泉純一郎の人気が高まると小泉に接近し小泉チルドレンと呼ばれた。

 その後も自民党内に留まっていたが東京都の自民党推薦の猪瀬直樹都知事とその後を継いだ舛添要一都知事が相次いで汚職などで辞任すると東京都で自民党都政への不満が高まっていった。

 小池はそういった都民の不満を敏感に感じとり自民党を離党し古巣の民主党(民進党)や労働組合(連合)の支持を取り付け都政政党である「都民ファーストの会」を結成し2016年の東京都知事選挙で自民党候補の増田寛也氏を大差で破り当選を果たした。

 当初小池都知事は自民党都連の不祥事を炙り出し豊洲移転問題の土地査定で石原慎太郎元知事の責任を追及し批判したり自民党都連のドンと呼ばれていた内田茂自民党都連幹事長を引退に追い込んだ。一方国政面でも最大野党民主党(民進党)と強調路線を敷いていたが、次第に民主党左派との対立が激化民主党の党内抗争の主導権を握った小池都知事は「新党では左翼的な人物は排除します」と発言し民主党左派を排除した。その結果民主党(当時民進党)は2017年9月に分裂、民主党右派希望の党を、民主党中道派国民民主党を、民主党左派立憲民主党をそれぞれ結成、それらの中で小池都知事が率いた希望の党が最も勢いがあったがそれでも勢力は貧弱で1998年より続いた自民党と民主党の二大政党制は完全に崩壊した。

 小池都知事は小沢一郎や前原誠司ら国民民主党や枝野幸男や辻元清美ら立憲民主党から「二大政党制を破壊した元凶」と批判された。そこで小池都知事は今度は自民党に接近し選挙協力などを行い2020年は自民党の支援を受け都知事選を戦った。このように小池都知事はその場その場要所要所において立ち位置を変え常に勝者の側にいた。安倍元首相も回顧録の中で小池都知事を「ジョーカー」に例えた。このように小池都知事は権力闘争で圧倒的実力を見せつけた。しかし権力闘争が強いから政治能力が高いとは限らない。少なくとも小池都知事は政治能力面はお世辞にも高いとは言えない。やっていますよ感を出すのが上手いだけであって決して有能ではない。

 小池都知事は今や自民党の腰巾着となっている。蓮舫氏にとって小池都知事は強敵であるが都庁のプログラムビデオに42億円もつぎ込むような人間を都知事にしてはいけない。是非とも蓮舫氏に勝利してほしい。