5月5日に読売テレビ系列で放送された「そこまで言って委員会」に出演した古舘伊知郎の妄言が物議を醸している。


テレ朝のアナウンサーを長年勤めた古舘氏

 古舘氏は番組内で旧民主党政権の報道について触れた。古舘氏は「民主党は大臣が報道現場に電話で圧力をかけていた」「安倍政権はそれでも清廉されていた」などと安倍政権を擁護し旧民主党を非難する発言を行った。

 古舘氏は長年テレ朝のアナウンサーを努め安倍政権を批判追及し憲法と民主主義を重視していた人物と言うこともあり私自身もかなり衝撃を受けている。しかしそれ以上に彼の妄言によりを腸が、煮えくり返りそうだ。そもそも民主党政権より安倍政権の方が清廉な報道だったとは一体何を根拠にして行っているのだろうか?

 安倍を支持する極右壺一派の安倍応援団と主張とまるで一緒だ。古舘氏は旧統一教会からいくら貰ったのだろうか?

国際NGO組織「国境なき記者団」が毎年発表する「報道の自由度ランキング」、安倍政権以降報道状況は最悪だ



 古舘氏はまるで民主党政権より自民党政権の方が報道の自由があるという口ぶりだったが古舘氏よりはるかに正確なデータを国際NGO組織「国境なき記者団」が出している。

 国境なき記者団の過去22年間の報道自由度の変遷を見ると2013年の第2次安倍内閣で報道の自由度が29ポイントも急落し最終的に世界180カ国中、72位という低ランクとなっている事が分かる。

 安倍政権は自身の政策や不正を追及したアナウンサーやキャスターを次々と降板させたり自身を批判する新聞に「反日」のレッテルを貼り弾圧した。民主党政権でそのような事があっただろうか?古館氏の発言は全く矛盾した政権偏向の発言なのである。

 今月3日に「国境なき記者団」は、2024年の「報道の自由度ランキング」を発表した。少し高くなっているかと思ったが結果は世界180カ国中70位、G7(主要先進国7カ国)の中で報道の自由度は日本が最下位となった。

 自民党政権がいかに反対派の声を弾圧しているかがよく分かる結果となった。自民党が政権を取り続ける限り政権に不都合な情報は隠蔽され政府を賛美する報道が続くだろう。

 「報道の自由」を取り戻したい者は自公政権を選挙で打倒しなければならない