衆院3補選にて島根1区で与野党が火花を散らす中、最大野党の立憲民主党に対する第二野党日本維新の会の馬場代表の「口撃」が激化している。


立ち会い演説に臨む 維新の馬場代表

 馬場代表は東京15区と長崎3区に野党維新の会の候補者を擁立しており同じく野党立民党に対し16日には「立憲に投票しないで欲しい」と発言し、更に18日には、「立憲は叩き潰す必要がある」と立憲を口汚く罵った。

 今国会では自民党の裏金汚職問題への批判が集中しあの国民民主党までもが国会で野党共闘への部分的理解を示す中、維新だけは野党共闘を批判し続けている。自民党の裏金問題も批判する事はあるが立憲民主党などの野党批判に比べればはるかに温和だ。

 そもそも今回の衆院補選に関して言及すれば東京15区と長崎3区に自民党は候補者を投入していない。SNS上では「維新の会と自民党の事実上の候補者1本化とも受け取れる」といった批判の声も出ている。

 有権者の中では日本維新の会は自民党が政権を守る為に野党分裂工作として設置された政党だと認識している人が増えている。

第2野党日本維新の会 馬場代表

 実際自民党と維新の会の政策は非常に酷似している。維新の会が与党をつとめる大阪府では、行き過ぎた民営化政策、国有地を外国資本に売る売国政策、派遣推奨による棄民政策など寧ろ自民党以上の弱者切り捨ての反動政治を敷いている。山本太郎議員も演説で「自民党以上に悪質なのが維新ですよ。維新は何でもかんでも民営化しようとする!」と維新を手厳しく批判している。

 「維新」を党名に入れ改革政党を自負してきた日本維新の会だが、有権者は維新の会が野党のふりをした自民党の別働隊であると言う事に気づきつつある。維新の政党支持率は、全盛期と比較しても大きく落ち込んでいる。もはや維新の衰退は誰の目にも明らかだ。

昨年の政党支持率 維新が立憲を上回り野党で最大の支持率となる

今年二月の政党支持率 維新の支持率は最大野党の立民に引き離され共産党と肉薄している

 一昨年(おととし)2021年の衆院選で維新は議席を大幅に増やし野党第2党に躍り出た。政党支持率に関しては2021〜2023年にかけて最大野党の立憲民主党を上回り野党最大支持率を記録していた。しかしそれ以降維新の支持率の減退は止まらない。2月に発表されたNHK政党支持率では最大野党の立憲民主党に突き離され第3野党の共産党と肉薄している始末だ。昨今の万博赤字疑惑も尾を引いている

 また維新の会所属議員の不祥事は他の野党に比べても圧倒的に多い。詳しく話せばきりが無い程多い為興味がある方は、「維新議員 不祥事」で調べて見て欲しい。

 維新の会の支持率が回復しない限り馬場代表の立民への醜い「口撃」は続くだろう。正体がバレ低支持率に苦しむ偽野党の哀れな断末魔だ。どちらにせよ次の衆院選で自民党同様、維新の会にも国民の審判が下るだろう。