裏金疑惑の渦中にある二階俊博衆院議員が今月25日、自民党本部で次期衆院選への不出馬を表明した。自らの派閥を巡る政治資金問題で政治不信を招いた責任を取る形だ。


二階俊博元自民党幹事長


 二階氏は1983年の和歌山選挙区から衆院選初当選以後、13回の連続当選を経験、2016年からは与党自民党の党内序列2位にあたる党幹事長に就任、2021年まで約5年務めた。


 党幹事長在任期間中には政治資金約50億円を受け取ったとして政治資金規正法違反の疑いが持たれている。


引退会見に望む二階俊博議員

 二階氏の引退後和歌山選挙区の地盤は長男の俊樹氏か、三男の信康氏のどちらかが継ぐと考えられる。ただ長男の俊樹氏は和歌山県の市長選に出馬し落選し信用が失墜した為、三男の信康氏が選挙区の後継者となる可能性が高いとみられている。

二階氏の三男  二階伸康氏