トランプ前大統領とオルバーン首相は盟友同士


 今月8日に米国のトランプ前大統領とハンガリーのオルバーン首相が会談した。トランプ前大統領とオルバーン首相は長年の盟友として知られている。


・右派ポピュリズムの台頭・

 両者の共通点としてお互い非常に右派保守主義的な主張を展開している事が挙げられる。ハンガリーのオルバーン首相は反移民、反LGBT、反環境保護主義、反グローバリズムを掲げる右翼政党を率い、2010年に首相に就任、この後の米国のトランプやフランスのルペン、英国のジョンソン、ブラジルのボルソナロといった右翼ポピュリズムの先駆的存在となっていった。


 トランプ前大統領自身も2016年の大統領選挙の選挙戦においてハンガリーのオルバーン首相を大いに参考にしたと語っている。実際反対派のマスコミの締め出しや反共主義などトランプの政策はオルバーンの政策に酷似していた。私は正直トランプもオルバーンも好きではなかった。


 しかし現在のウクライナ戦争における両名の認識を知るに当たって彼等の本当の思惑本当の保守右翼とはどうあるべきか知ることができた。



トランプ氏とオルバーン氏ホワイトハウス前で

・本当の保守を知る2人・
 2022年のウクライナ戦争から早2年が経過したが未だ終結の兆しが見えていない中ハンガリーのオルバーン首相はロシアのプーチン大統領と独自外交路線を開拓し米国のバイデン大統領やNATOとの関係が悪化している。

 特にバイデンとオルバーン首相の不仲は顕著でバイデンは就任以後オルバーン首相とただの一度も首脳会談をしていない。

 オルバーン首相が治めるハンガリーはウクライナ戦争においてNATO加盟国で唯一ロシアを一度も批判していない。ある意味、至極 真当な判断だと言える。ウクライナ戦争の最大の原因がネオナチに操られたウクライナ政府による国内のロシア系住民の迫害と虐殺であるという事は当ブログでも何度も取り上げている。

 しかし日本を含む西側の政治家やマスコミはそういった事実を一切報じずウクライナ被害論のプロパガンダを垂れ流し国民の血税を戦争に費やしてきた。オルバーン首相は、ただの1円の支援もウクライナに送っていない。

 それを疑問に思ったある西側の指導者がオルバーン首相に質問した。「なぜ保守、右派を名乗る者が共産主義の旧ソ連の残滓に味方するのか」と。

 オルバーン首相はこう言った、「自国を第一に考えているからだ。だから不利益な支援はしない」今回のトランプ前大統領との会見でもオルバーン首相は「大統領戻ってきて。そして我々に平和をもたらして欲しい」と語っている。トランプ前大統領もまたウクライナ戦争を終結させるためウクライナ支援の打ちきりを公約に掲げ2024年の大統領選に出馬した。オルバーン首相は今もトランプ前大統領の事を「Mr.President(大統領閣下)」と呼ぶ。

在任期間中のトランプ前大統領とオルバーン首相ホワイトハウスにて
 
 「我々に平和をもたらして欲しい」このオルバーン首相の言葉が私の脳裏に焼き付いた。自国の経済を、自国の平和を、自国民の命を守る為の発言だ。これこそ真の保守右翼なのではなかろうか自民党よバイデン率いる米国の犬となり自国の富を戦犯国ウクライナに売り、国防の名の元に大軍拡を推し進め国民を戦争の脅威に晒し続ける岸田はオルバーン首相とトランプ前大統領の爪の垢でも煎じて飲め。

オルバーン首相やトランプ前大統領とは対照的に戦争の道を突き進む似非保守首相の岸田