徳川家康公

わしにとっての日本というものは
やはり平和国であること。

そこへの願いや祈りは強く、生前も後も思ってきておった。

しからば、

今年はよくよく、わしに多くの民が意識を合わせてくれたのは、

なんとも優雅で喜びがたい時間であったのう。

わしからの願いも、伝わっていったに違いない。

なんとも、なんとも、嬉しき時間であったことに、

心から感謝申し上げたい。

そして、
多くの者が、

この静岡にも足を運んでくれ、

わしに意識を持ってきてくださったことは、

なんとも、尊びがたいことであった。

この日本ならびに、この駿河の国は、

わしにとって、大切な大切な、尊き土地であり、

わしを慕ってくれた多くの者達の思いも、ここに集約しておるからして、

皆の気持ちを考えると、

感極まる思いじゃ。


この日本という国が、

戦争、争い事のない国土であり、

人々の平和、調和がとれ、

人々が安らかに暮らせる時代であることを、

わしはどの時代においても、

常々、そう祈り、願っておる。

あぁ、日本の人々よ。

あなた達は、賢い民族で、

優しき温和な人柄であることは、

世界的にみても、認知されていることであろう。

その賢き頭脳を使い、

あなた方はこれから何を成し遂げようというのか。

わしが願うのは、

個々の調和、平和である。

あなた方は、ご自身をまず一番に大事に労り、労い、

争いの矛先を、まずは穏便に済ますように、

調和をとりながら、歩んでいっていただけたら、幸いである。

日本国よ、そして、日本の人々よ。

弥栄。


徳川家康

(2023-12-29)