月組公演、大劇楽のライビュを観てきました。
夢現無双とクルンテープの感想もまだアップしてない上に、このところずーーっと美弥ちゃん関連の記事しかアップしていなくて本当に申し訳ありませんが、昨日の記憶があるうちに大劇場千秋楽の感想を書かせてください……!!!
※注意※
とにかく感情の起伏がジェットコースター並みに激しいです!!
とりあえず、星組ファンであったがゆえにみやちゃんを推す気持ちと、月組ファンであるがゆえにたまさまを推す気持ちが私の中に併存しているということだけご承知ください。
【夢現無双】
・みやちゃんが菩薩のように穏やかな笑顔で、誰よりもキラキラしていて、誰よりも美しかった……。
・物語中に、たまさまがほろりと涙をこぼした瞬間をカメラは捉えた。ありがとうカメラマン🙏🙏🙏
・ライビュでどアップで映してもらって気づいたこと。
うみちゃん吉野太夫、みやちゃん小次郎と会うときだけ貰ったロザリオ付けてる!!他のお客さんに会うときは、ロザリオをはずしたり、胸元に隠したりしてる……!!
これに気づいたら、お通さくらちゃんに言う「羨ましいわぁ、なさけ一つに生きられて……」って台詞が深くて……。
【クルンテープ】
・ニューハーフの女王輝月ゆうまの投げキッスに、たまさまが投げキッスを返したから、今日は投げキッス記念日。たまぽんが尊い。ありがとうカメラマン(二回目)
・銀橋を一人で渡るときに、千秋楽恒例の退団者用のお花として、黒燕尾の胸ポケットに華やかなすみれ色のお花を挿していた美弥ちゃん。
それがなんと、セリ下がってまたセリ上がってきたときには、真っ白なお花に変わっていた!!!
スタッフさんの愛を感じた瞬間でした……。
【美弥るりかサヨナラショー】
光月るう組長が
「みやちゃんは月組のカリスマ的存在」
「もっとみやちゃんの男役を見ていたかった」
「あの大きな瞳で甘えられることがなくなるなんて寂しい」
と涙声になりながら、サヨナラショーの前の紹介文を読み上げていて……。
ライビュのスクリーンの中の観客席からも、そして、ライビュのスクリーンを観ている観客席からも嗚咽が聞こえてきて、止まらなかった次の瞬間。
\\ テレレレレレレレ~テレッレ~ッ //
(親の声より聞いたイントロ)
\\スイートハートッ スイートハートッ//
美弥「ンッフフフ!!!!!」
(オケボックスから登場!!!)
私「!?」
やっべぇ目の前にスイートハート様がいる……!!スイートハート様が!!!いる!!!
それにもうわけがわからんくらい興奮して、一気に涙が引っ込みました。
だってスイートハートってだけでヤバいのに、お衣装がかなりきわどい開襟で……うん。泣くのを忘れて、ガン見したよね(←)
で、最後に「I'm Sweetheart♥」と色気たっぷりの掛け声でしめたと思ったら。
\\ テレッレレッレ~テレッレレッレ~ //
(不穏なイントロ)
美弥「私は神と同じだ~♪ ア・ポ・ロ・ン・だ☆」
私「!?!?」
ねぇ、立て続けにこの二曲ってヤバくないですか??濃厚すぎない!!?私の脳みそパンクするかと思ったもっとやって!!!←
それから月組下級生(月城かなとくん、夢奈瑠音くん、蓮つかさくん、暁千星くん、風間柚乃くん)を引き連れて、カルーセル輪舞のテキーラの場面を、バリっバリの男役で魅せてくれました。
もうこの時点で美弥るりか最高すぎませんか。
男か女かわからないスイートハートから始まって、神やって、その後にゴリゴリの気障な男役みせてくれるって天才じゃない!?天才だよ!!(自問自答)
そこから、銀橋を渡りながらAll For Oneフィナーレver.の「この地上の何処かに」を歌うみやちゃん。
銀橋で、ファンの顔を一人一人見ながら、「この地上の何処かに僕の愛を必要とする人がいるなら…」と歌うのはズルいよ……そんなの必要とするに決まってるじゃんねぇ……!!(号泣)
そして「カンパニー」の主題歌の曲で他の退団者の方一人一人と組んで踊られていました。
ここもカンパニーの曲を使うのが本当にニクい……。そうなんだよなぁ、ここにいる全員がカンパニーなんだよなぁ……。
そして退団者の響れおなさん、玲実くれあさん、音風せいやくんが銀橋を渡りながら「All For One」を歌い上げて、その後。
純白のフリルがついた変わり燕尾に、すみれ色の裾飾りが差し色として入っているお衣装を着て、大階段を降りてきました……!!!
わかる人にはわかりますよね。
この配色、この日のみやちゃんの入りのときのお洋服とまったく一緒!!!
宝塚随一のお洒落ジェンヌ美弥るりか、まさかのサヨナラショーのお衣装と千秋楽の入りの私服を被せてくるという徹底ぶり!!!
もうさすがとしか言いようない……。しかもそれがとんでもなく似合って美しいんだもん……。綺麗なんだもん……。
しかも、大階段を降りてくるときの曲がね、グランドホテルの「At The Grand Hotel」なんですよ。
「いつかいた証を 今確かめてみたい
私の部屋 それがこのグランドホテル」
「このロビー 金色の壁
果てしない道を歩いて行こう」
一段一段噛みしめるようにゆっくりと大階段を降りながら、オットーとして、ではなく、男役・美弥るりかとして歌われたこの曲に、もう感動が止まらなかった。
そして盛り上がった音楽に切り替わり、たまさまが登場!!
同じくグランドホテルの「We'll Take A Glass Together」を二人で歌うわけですが……
美弥「グラスをあげよう 巡りあいを祝おう!」
この歌い出し、ズルくないですか……ズルいですよね……ズルいよ……(三段活用)
だってね、星組時代からみやちゃんのことを知っている身としては、たまさまトップの二番手としてサヨナラショーが行われている中で、色々と思うところはあるわけじゃないですか。
私はいつかみやちゃんはトップになるんだと信じて疑わなかったし、それは本当に何か一つ歯車が違えば実現していたと思うんです。
そのうちの、大きな歯車の一つが、たまさまの存在だと思うんですよね。
そして、そう考えている、そう考えてしまうファンの方って、私以外にもいるんじゃないかな。
なのに、みやちゃんは、満面の笑みでたまさまに向かって「巡りあいを祝おう」と歌うんですよ…。
単なる歌詞の一部と言われたら、そうかもしれない。でも。
思えばサヨナラショーのセトリも、1789以外すべて、たまさまトップ時代、みやちゃんが二番手に就任してからのものばかりだった。
これがみやちゃんからのメッセージなのかもしれないです。
たまさまとの「巡りあい」は奇跡で、みやちゃんが「月組」の「二番手」として残した業績は、これほどまでに素晴らしいものだと……。
しかもこのとき、最初は二人で歌い始めるのに、だんだん月組子たちが集結してきて、最後は月組生みんなでチャールストンを踊るという演出だったんですよ!!なんかもう……なんも言えねぇ!!(号泣)
そして月組生が勢揃いした中、最後にみやちゃんがセンターで歌った曲は、アンナ・カレーニナ主題歌「Everything For You」でした。
アンナ役を務めた海乃美月ちゃんと一緒に。
それを見てなんか……その光景が、まるでみやちゃんが退団していくトップスターで、みやちゃんの相手役がうみちゃんで、それを継ぐ次期トップコンビがたまさく……みたいに見えて仕方なくて。
もしかしたら、どこか別の世界線では、そんなこともありえたかもしれないと思いながら観ていました。ヤバい!!情緒が安定しない!!
【退団者ご挨拶】
☆音風せいや
組からのお花を紫門ゆりやさんから受け取るとき、糸が切れたように顔をくしゃっとして泣いた姿が忘れられません。
そのときの紫門さんが、本当に仏のように優しい笑みを浮かべていて……。
素敵だなぁ、カッコいいなぁ、さすがだなぁ、と思いました。
☆玲実くれあ
ご挨拶のとき、初めは泣いていなかったのに、「大劇場」という言葉を口にした瞬間にポロポロ……と涙を流されて、あぁこの人は本当に宝塚を愛しているんだなぁ……と胸が震えました。
沖縄出身ということもあり、ハイビスカスのお花がとてもお似合いで素敵でした。
☆響れおな
ご挨拶のあと幕が降りるまで、穏やかな笑顔で一度も涙を流さなかったひびきち。
二度目のカーテンコールで、退団者だけが並んで最後に一言ずつ言っていく場面でも、泣くことはなく。
だけどその後、たまさまが珍しく(というか、今回初めて?)退団者一人ずつ言葉を送るという空気になって。
珠城「本当に昔からお世話になって……特に『二人の貴公子』では、最下級生の私に、群集芝居の仕方や舞台の居方を全て一から教えてくださったのが……さやかさんで……」
そこで涙で詰まって、声が出なくなるたまさま。
珠城「私は涙もろいので、ご挨拶はお客様にしっかりとお届けしたくて、退団者の方にはいつも終演後に直接お伝えするようにしていたのですが……(声が詰まる)」
涙で話せなくなるたまさまと見つめあっているひびきちも、だんだん目がウルウルしてきて……。
珠城「駄目ですね、泣いちゃいますね…笑」
響「泣いちゃうね~…笑」
と二人で涙を流しながら顔を見合わせて笑ったのが印象的でした。
☆美弥るりか
サヨナラショーでも、退団者のご挨拶でも、ずーっとキラキラ笑顔で涙一つ流さなかったみやちゃん。
それが、たまさまのご挨拶の途中に、パッとライビュ画面がたまさまからみやちゃんに移り変わったとき、みやちゃんの頬には一筋の涙の跡が残っていました……。
たまさまの挨拶が始まるまで、涙も、泣く素振りも見られなかった。ということは、たまさまの挨拶を聞いて、涙が零れたのでしょうか。あーもう何も言えねぇ(二回目)
そしてたまさまからみやちゃんへ送る言葉が「るりさんとだからできた役、るりさんとだからできた作品がたくさんある」というような内容で、そうなんだよなぁ~~~~~そうなんだよ~~~~~と思うしかなかった。
グランドホテルも、All For Oneも、BADDYも。
私が大好きな作品は全て、たまさまがトップで、ちゃぴが相手役で、みやちゃんが二番手だったからこそ生まれたんだよなぁ……。
それを観られたことに、私は何よりも感謝しなきゃいけない。
このたまさまの言葉は「最後まで学ばせていただきます。東京公演もよろしくお願いします」と結ばれていて……あーやっぱ何も言えねぇ(三回目)
そして三回目のカーテンコールで、恒例の千秋楽大ジャンプをしたのですが、
珠城「ここは新組長の光月組長に!!」
ということで、光月るうさんの掛け声で「月組千秋楽、ばんざーい!」とジャンプしました。
みやちゃんが退団するということで、さくらちゃんとのトップコンビお披露目さえ、涙でかすみがちなこの公演。
同時に、組長・副組長が新たに就任するということも、やはり同様に埋もれてしまいがちです。
そして何よりるうさん自身が、ご自分の組長就任には一切触れずに、みやちゃんだけでなく、他の退団者の方に「おとのダンスがもっと見たかった」「くれあのカッコいい娘役がもう見られないのは寂しい」「もっとひびきちの舞台を見ていたかった」と言葉を尽くして名残を惜しんでいて。
そんな素晴らしい組長がこの公演で誕生したということを祝う一コマがあったのは、心の底から嬉しかったですし、声を出してこういう細かい配慮ができるたまさまって本当に素敵な人だなぁ……と改めて思いました。珠城ファンとしては。
…………でも、
美弥ファンとしては!!!
最後はやっぱり!!!みやちゃんの掛け声が聞きたかったなー!!!!
わがままかもしれないけど!!でもこれで最後だから!!!大劇場で、「月組千秋楽、ばんざーい!」って叫ぶみやちゃんが見たかった!!!!
だから、その、あの、えっと。
……大楽、期待してますっ(ボソッ)
そして幕が降りて、終演を告げるアナウンスが流れて。
それでも鳴りやまない、万雷の拍手。
そんな中、拍手に応えて緞帳前に姿を現したのは、
珠城りょうさん
でした。
ここで、私は、一番、胸がギュッとなった。
まず、みやちゃんファンとして、やはり寂しく思いました。
それは、みやちゃんに出てきてほしかった、というのも勿論だけど、みやちゃんは「タカラジェンヌの一人」として退団してしまうんだなぁ……と、改めて思いしらされたから。
ご贔屓だった伶美うららさんの退団を見送ったときと似ているかな。
あんなに、娘役の二番手的な絶大なポジションにいて、実咲凛音さん退団後の『神々の土地』では実質ヒロインのお役を演じて。
それでも、退団するときの扱いは、トップ娘役とは明らかに違う、「タカラジェンヌの一人」にすぎなかった。
あれほど功績のあった人(贔屓目が入っているかもしれませんが…)が、単に娘役の一人として退団していくことは、とてもとてもショックでした。
サヨナラショーがあったこと。
そこで、トップさんがいる中、みやちゃんを0番に立たせてくれたこと。
それはみやちゃんに対する格別な配慮で、それで満足すべきなのはわかっています。
緞帳前に立てるのはトップさんだけ、ということも。
それでも、わがままを言いたくなる。
みやちゃんの男役最後の姿を、できるだけ長く見ていたいから。
たまさまを蔑ろにするつもりなんて毛頭なくて、でも美弥ちゃんは二番手だったのだから、トップ娘役さんのときと同じように特別に、みやちゃんも緞帳前に出てきてほしかった……。
そして、大楽ではそれが実現してくれないかと、願ってしまう私がいる…………。
やっぱり、わがまますぎますかね……。
そして、たまさまファンとしては。
胸が苦しくて、仕方がなかったです。
一体、どれだけの重荷をたまさまに背負わせるのか。
その重荷は、果たして本来トップスターが背負うべきものなのか?
・トップが二番手より下級生であること
・二番手がトップにならず退団すること
どちらもかなり異例の出来事です。
前者でいえば、天海祐希さんトップ×久世星佳さん二番手、真飛聖さんトップ×大空祐飛さん二番手などの例が少ないけどあります。
けれどみんな、最後にはトップスターになりました。
後者はこれまで二人しか例がなく、大浦みずきさんトップ時代に二番手の朝水じゅんさんが、水夏希さんトップ時代に二番手の彩吹真央さんが退団されました。
けれど二人とも、トップスターより下級生でした。
トップが二番手より下級生であること。
二番手がトップにならず退団すること。
どちらも異例な状態だから、その組、ひいてはその組のトップスターに、本来は生じないはずの負荷がかかります。
今の月組は、この非常に異例な状況が、まさに両方とも重なっているんです……。
前例のない負担の重さ。
それは一体どれほどの重荷だろうと、想像しただけでも背筋が凍る。
私ならきっと、裸足で逃げ出してしまう。
でも、たまさまは真っ直ぐに向き合って緞帳前に立ち、
「みなさんのご声援は、私一人だけの力ではなく、いま幕の内側にいる全員のおかげだと、心から感謝しています。本日は、本当に、本当に、ありがとうございました」
そう言って、深々と頭を下げて、去っていかれました。
たまさまとみやちゃんの関係は、お互い気遣いあって、リスペクトしあって、この二人だからこそ築けたものなんだ、と改めて思います。
みやちゃんに出会えてよかった。
みやちゃんを好きになってよかった。
みやちゃんとたまさまのいる、月組の最高の舞台を、たくさん観ることができてよかった。
でも、もう二度と、大好きな人を見送るのに、こんな胸の詰まる思いはしたくない。
これが私の本音です。