☆読んだ本の覚書です



 

 





☆雨穴の変な家の第2弾。2023/12/15発売。前作に続きフリーライターの筆者と設計士の栗原のコンビが変な間取りの謎に挑むというもの。今回は11の変な家のお話が最後はひとつに繋がります。

☆感想。軽く一気に読む感じでいいかな。面白かったです。この方の作品は話題だし読んでいるけど、私は『変な絵』より『変な家』。それよりこの『変な家2』が好きかな。読みやすいです。話は11あって混乱しそうだけど、それぞれ間取り図が出てくるし推理の場面では要点箇条書きにまでしてくれる親切さ。動画は観ていたけど本は普段あまり読まないというような人も入りやすいかなと思います。

☆本格ミステリーという意味では醍醐味的なものを感じるほどではないし、突っ込みどころもチラホラ。謎解きは栗原氏の推理というか想像と筆者の取材でちょっと強引でかなり都合よく話が繋がっていくし謎がとけても後味がよくないのも前作同様でしたが、11の話を繋げたのはさすがな感じ。

☆少しネタバレすると、宗教問題とか子供に対する愛情とか暴力とか障がいを持つ人の話とか、ちょっと辛い内容の上にそれが繋がるので、「伏線回収してスッキリ」みたいな感想にはならないですけど間取り図が好きな人にはおすすめです。話題の作家の作品を読んでみるというのでも前作未読でいきなりコレで全く問題ないし、じっくりではなくていいから、なるべく一気に読むのがおすすめです。

☆で、いつもの関係なさそうな写真を一枚。『サギソウ』です。夏の花で咲くのは8月くらいで私の誕生日の誕生花でもあります。今年はまだ咲いていないです。これは自生種で昭和記念公園で撮ったものです。

  

☆物語の中に『シラサギ』(らしきもの)が出てくるものがあって、古い話なんだけど、これがちょっと不気味で怖くて印象に残ったので写真を選んでみました。サギソウの花言葉は『しんの強さ・発展』です。芯が強そうな人は出てくるけど解決しても発展は望めそうにない本の紹介でした。