進撃の巨人   #82   夕焼け




☆前のお話は → 「The Final Season 第76話~第81話 あらすじまとめ

☆  Part 1   → 「The Final Season 第60話~第75話 あらすじまとめ

★1期 → 「進撃の巨人 第 1話~第25話

★2期 → 「進撃の巨人 第26話~第37話

★3期 → 「進撃の巨人 第38話~第59話



*『トロスト区』でかっw 何で?



「生存者がいたぞ! こっちだ! 早く手を貸せ」
「慎重に行け...」
「安心して。もう大丈夫だから」
*ヒッチだ ('ω')ノ



「壁の巨人は列を作って島の外に向かってる」
「私たちを攻撃するつもりは無かったんだろうけど...」
「一体...何が...? あの恐ろしい妙な夢...」



「私の家が...エレン・イェーガーのせいで...家が...」
*『イェーガー』『家~が~』w



「多少の犠牲が何だって言うんだ!!」
「あんた!! よくも!!」
「こいつは息子が死んだんだぞ!? 何人も壁の崩壊で死んじまった!!」
「いや...エレンに殺された!!」
「その通りだ。エレン・イェーガーは自国の民を殺した。だが壁の巨人を呼び起こさなければ島のエルディア人は外のやつらに皆殺しにされていた!!」



「そうだ!!」
「我々エルディア帝国は尊い犠牲のもと生き残った!!」
「我々は勝利した!! 犠牲なくして勝利はない!! 死んだかいがあったなみんな!! 心臓を捧げよ!!...」



「ヒッチ...」
「まずいね...この興奮状態じゃ住民同士で衝突が起きかねない」
「装備を整える必要があるな...」



「暴徒対策の装備を積めるだけ運んで!」
「了解!!」



「まったく...シガンシナ区のやつらは何をして...!?」



「地下室...から?」



「叫んだら...」



「喉を切り裂く」



「まずその上着を脱いで...」
*見事な一本背負いw



「力弱すぎておばあちゃんかと思ったわ。あんたがまさか私に投げ飛ばされるとはね...アニ」
「よりによって...あんたか...ヒッチ」
(とにかく地下室だ。拘束しないと街がまた...)
「誰か!!」
「無駄だよ」



「切り傷を入れてある。いつでも巨人化できる。私に従うしかないの。あんたは」



「どうかな? そんなに弱ってるのに巨人化する体力なんて無いんでしょ」



「そうかもね...一か八かで試してみないと」
「ドリスさんどうかしましたか!? ドリスさん? ...」
*ここでOP



「思ったより賢いじゃないヒッチ」
「うるさい。あんたが街を出るならそれを拒む理由はない。何より地下室であんたの顔を眺める仕事から解放されるしね」



「それはよかった...これでようやく終わるのね。あんたのくだらない男の愚痴を聞かされるのも」
「はっ...!? 何でそのことを...まさか...あんた...ずっと意識があったの?」



「4年間...ぼんやりと夢を見てるようだった...あんたの話し声とアルミンの声だけが遠くから聞こえて...そうじゃない時は...ずっと同じ。闇の中...だからあんたたちの話で外の状況は大体わかっていた」



「そして...突然私は外に放り出され...エレンの声を聞いた...世界を滅ぼすって...アレ本気で言ってんの?」



「本当に壁の巨人が...」



「その足元も見なよ」



「私が兵士になってやった意味ある仕事は死体と瓦礫の後始末。あんたとエレンが暴れた後のね」



「今なら答えてくれる? あんたたちの大層な目的のために踏み潰された人々の死体を見てどう思うの?」
「あぁ...何度も聞かれるから考えたよ。考えもしなかったことを...」



「人を殺すことは褒められることだった...国境を越えれば戦闘員も民間人も区別なく殺していいと教わった。私たちエルディア人の贖罪と世界を救う使命のためすべての行いは正当化された」



「あんたたちの事情はアルミンから聞いてる。要は...アレを止めたかったんでしょ。つまり瓦礫の死体は多少の犠牲だったって言いたいわけ?」



「いいや...世界を救うとかどうでもよかった...すべてが...どうでもよかった」



「私は...生まれて間もない時に親に捨てられた」



「母親の浮気相手がエルディア人だったとかでね」



「そんな私を収容所で引き取ったのは外国から来たエルディア人の血を持つ男。私と似たような理由で収容所に入れられたらしい」



「男の目的は私をマーレの戦士に鍛え上げて自分の生活を豊かにすることだった」






「私は物心つく前から男の生まれた国の格闘術を叩き込まれた」



「男にとって私は戦士になれるかどうかの価値しかなかった」



「時が経って...私は男が望んだように強くなり...」



「そうなるまでに痛めつけられた分を男に返した」



「二度とまともに歩けない体にしてやった...けど男は喜んだ『これなら武器がなくても敵を殺せる』って...」



「えっ? 何なに? 何の話が始まったの?」
「4年間あんたの話を一方的に聞いたんだから少しくらい私の話をしたっていいでしょ」



「だから私は...どうなってもよかった...どこの国の何人が死のうが生きようが。自分を含めて命というものに価値があるとは思えなかった...あの時までは...」



「島へ向かう朝...男は膝をついて私に謝った。教えたことはすべて間違っていたと...そして泣きながら懇願した。帰って来てくれと...戦士隊の地位も名誉マーレ人の称号もすべて捨てていいから帰って来てくれと...」



「男は私の父親だった...私を...自分の娘だと思っていた」



「私には...帰りを待つ父親がいる。そして...私と同じように他の人にも大事な人がいる...」



「もうすべてがどうでもいいとは思わない。私はこれまでに取り返しのつかない罪を犯したと思ってる」



「でも...父の元へ帰るためならまた同じことをやる」



「...そっか...それが聞けてよかった」



「でも...あんたが父親の元に帰っても瓦礫と死体しかないと思う」
「...そうね」






*そしてこちらはアニの父親たちがいるマーレ。
「信じてくれ!! 本当なんだ!!」



「姉さんも白昼夢を?」
*左・ライナーの母
「ついにこの日が...島の悪魔が乗り込んでくる日が来たんだね...」



「そんな...ガビは...」
*ガビの両親



「ファルコ...」
*ファルコの母。左の咳き込んでいるのはピークちゃんの父



*アニの父・レオンハートさん
「地鳴らしが発動されたんだ。エレン・イェーガーがすべての命を奪いに来るぞ!! あんたの家もカミさんの実家も踏み潰されるんだよ!!」



「それを信じるに値する根拠がないと言っている。みんなで同じ夢を見ただと!? 寝言を信じてここから出せと!? どうせ集団で口裏を合わせてここから逃げるつもりなんだろ!!」
「世界中のエルディア人が収容所で同じ事を訴えているはずだ!! それも口裏合わせだと言うつもりか!?」
「不可能ではない!! 貴様らはもうこの時点で共謀罪が確定だ!! 全員拘束する!!」



「両膝をつけ!! 手は頭の後ろだ!! さっさとやれ!!」



『だから...約束してくれ。帰って来るって...』



『わかった...約束する』



「うあぁああ!!」



*砦のキース教官ら



「銃声か?」
「教官!! イェーガー派が集結してこの砦を仕切ってます!! 早く逃げましょう!!」



「見つかったらまたどんな目に遭うか...」
「いいや...もう私の居場所はどこにもない。兵政の中枢は先程うなじを削ぐなりして弔ったばかりだ...イェーガー派は民衆に支持されこの島の実権を握るだろう。私のような旧体制は払しょくされるほかない。人里離れた山で野グソして余生を過ごす体力もないしな」



「俺たちは教官の助けがなければ死んでました」
「何があっても俺たちが教官を守ります」



「バカ者どもが...私が何のためにションベン小僧どもの足蹴をおとなしく受けたと思っておるのだ...貴様らはイェーガー派に従い決して背くな。せいぜいお前たちが守れるものは自分の身くらいだ。このまま体制の中にいろ...」



「...ただし...いつか立ち上がるべき日が来る...それまで...決して自分を見失うな」



「アルミン待って...今からラガコ村を目指したってコニーには追いつけない...それに追いついたとしてどうするの? お母さんを人間に戻すことを諦めろって言うの?」



「言うよ。ダメだったとしても...できる限りのことを行動で示さなきゃいけない。じゃないとガビの信用を得られない。あの子が頼りだ。まだどこかに潜んでるライナーや車力の巨人をおとなしくさせられるかどうかがかかっている」



「九つの巨人の継承をかけた問題が消えるわけじゃないから...最悪なのはこの巨人の力をめぐって争い続けた二千年の歴史を繰り返すことだ...この小さい島の中で...正直今すぐベッドに入って2日間程度眠りこけたいくらいには疲れてるけど...とにかく今できるだけのことをしなくちゃ...こじんまりした今後の人類史に大きく影響するだろうから」



「コニーに言うよ!! お母さんはひっくり返った巨人のままでもいいんじゃないかって!!...行ってくる」
「アルミン...私はどうしたらいいの?」
「ジャンの手助けをしなよ...少しは自分で考えて...」




「エレンのこと...どうするの?」
「わからないよ!! それにどうしようもないだろ!? ハンジさんと兵長は殺されたかもしれないし!! フロックたちが僕らにも銃口を向けるかもしれない!! それに...アニが復活したかもしれない!!」



「もう兵団の指揮系統は機能してない!! 無秩序だ!!...そうだ...ヒストリアも危険になるかもしれない...義勇兵やアズマビト、ニコロの立場も危ういことになる...だから!! もうどうしようもないエレンのことなんか考える余裕はないよ!! それくらいわかるだろ!?」



「ごめん...」



「...エルヴィン団長がこの場にいたら...こんな無様に当たり散らしたりしなかったのにね。今答が出た。生き返るべきだったのは僕じゃなかった」



*アルミン出かける。ミカサは
「マフラーが...ない...」



「母親のためとはいえ少年の命を引き換えにすることをコニーは深く考えためらうはずだ。きっと間に合う」
「ありがとう。ブラウスさん」



「俺はしばらくブラウスさんのところで世話になるよ」
「うん。君たちも早くここから離れたほうがいい」



「ミア...元気でね」
「私の本当の名前...ガビっていうの」
「えー? ガビって変。ミアのほうがいいよ」
「はあ?」



「じゃあね...カヤ」
「さよなら...ガビ...」



*銃声。フロックが義勇兵の手を撃つ。



「フロックやめろ!! 撃つな!!」
「落ち着けよジャン。わからせただけだ...彼はまだ状況を理解してなかった。だがこれで伝わっただろう。口のききかたを間違えたらどうなるのかが。みんなに」



「なあ...一体誰がお前にお山の大将を気取ってほしいと頼んだ?」
「よく聞いてくれたな。ジャン!!」



「みんな聞いてくれ!! 俺は10か月前エレンから今回の計画を聞いた! ジークを利用し始祖の力をエレンが掌握する計画だ...俺は仲間を集めエレンの手助けをし計画は今日達成された!」



「お前たち義勇兵は指導者を失った! 味方をしてくれる兵団の後ろ盾もな! そしてお前たちは故郷をも失う! 地鳴らしによってすべては巨大な足跡の下だ...お前たち義勇兵がこの島に来た動機である故郷の復興の夢も失う!」



「それでもこの島でエルディア帝国のために力を貸してくれる者がいるなら声を上げよ!! 我々は歓迎しエルディア人として迎える!!」
「ふざけるなクソ野郎!! 誰がお前らなんかに...」



「彼に敬意を!!」
*フロックが義勇兵を射殺
「鉛玉に屈することなく義勇兵の誇りを貫いた...でも...誇りに死ぬことはない...」



「いいじゃないか...屈したって...こんな死に方するより生きてた方が...」



「考える時間を与えよう。みんなを牢へ」
「これは...ジャン...何があったの?」
「...」
「さっきの質問だが俺はエレンの代弁者だ。エレンが島の外の問題を完全解決するなら俺も島の中の遺恨を完全に消し去る...とにかく俺たちは4年前...あの地獄を生き残ってようやくこれを手にしたんだ...これが何かわかるか?」



「自由だよ!! もうお前らは戦わなくていい!! 好きに生きていい!!」



「なあジャン。お前は憲兵になって内地で快適に暮らしたかったんだろ? そうしろよ。お前は英雄のひとりなんだから」
「終わった...のか?」
「終わった。だからもう昔のジャンに戻れよ。いいかげんでムカつく生意気な野郎に」
「何だとお前...」



「フロック...リヴァイ兵士長とハンジ団長はどうしたの?」
「あぁ...残念ながらジークに殺された」



*こちらコニーとファルコ (善逸と炭治郎w) そして『悪魔の子インストゥルメンタル』
「コニーさん。助けてもらってありがたいんですが...ずっと北に進んでますよね? ...ほら...夕日があっちに」
「いいんだよ。危険な南から離れたほうが」



「記憶喪失のお前を安全な病院まで送る。お前は本当にひとりで倒れてた。本当だ。俺は兵士だからそれくらいのことをやって当然だ」



(そうだ。俺は兵士になった...)
『コニー。みんなを守る立派な兵士になっておくれ』



(父ちゃんもサニーもマーティンも...もう戻ってこないけど...母ちゃんだけは取り戻せる。もう少しだけ待ってくれ母ちゃん。俺は兵士になって...そして...)



「ありがとうございます。コニーさん。俺ひとりのためにここまでしてくれるなんて...」
「...いいんだ」



(コニーさんがいい人でよかった...でも何とかして南に戻らなきゃ。兄貴とガビに合流したところまでは覚えてる...でも...その後は一体何があったんだ?...それに...コニーさん。俺はどこかで見たことがある気がするんだけど...コニーさんが俺を知らないなら気のせいか...)



「あの進路と速度から考えると撤退船はあのままマーレに戻るようですね。地鳴らしの発動を見て我々マーレ軍の生存を絶望視したのでしょうか...」



「いいや...賢明だ。これでいち早く本国に事態を知らせることができる。アレに踏み潰されるまで待つよりずっといい」
「しかし...もうこれでは...なす術がありません...アレを止める策は...何かおありでしょうか?」
「...ない」



「ただ...最後までみっともなくもがくまでだ」
「あの~」



「ちょっと待って!!」



「とりあえず食べないで...こちらには何の武器もありません」






「え? あっちに誰かいる? はは...ご安心ください」



「あれは...人畜無害の死に損ないです」

★次回 『矜持(きょうじ)』

進撃の巨人82-44