進撃の巨人   #67   凶弾





☆前のお話は → 「第60話~第66話 あらすじまとめ

★1期 → 「進撃の巨人 第 1話~第25話

★2期 → 「進撃の巨人 第26話~第37話

★3期 → 「進撃の巨人 第38話~第59話





「ライナー (*'▽')」





一撃でダウン (/_;)



とりあえず顎は守った。



こちらも余力なし。



「エレン」
「さすがに打ち止めだ。力はもう残ってねえ。ライナーは...今は殺せやしないだろう」
「じゃあ帰ろう。私たちの家に」
「ライナー。またな」



「下の敵から飛行船を守れ。弾薬はすべて敵にくれてやれ」



「やつら...退いて行くぞ。助かった...のか?」
「逃げる...」



「エレン・イェーガァァァーー 逃がさない。必ず殺す!」



ミカサに連れられエレン飛行船に到着。



アルミンがお出迎え。







「なんて汚ねえなりだ。クソ溜に落ちたらしいな。エレン」
「兵長...」
いきなりリヴァイの蹴りが炸裂。庇おうとするミカサをアルミンが止める。
「懐かしいな、エレン。相変わらずお前は蹴りやすい」



「拘束する。話はそれからだ」



「かまいませんが、すべては手紙に記したとおりです。ご理解いただけたはずでは?」



「チッ。その面。地下街で腐るほど見てきたクソ野郎のそれだ。まさか、お前が...喜べ。すべてお前らの思いどおりだ」



「逃がすな。ひとりでも多く撃ち落せ」



「急いで乗り込め...」
「ジャン。お前も行け。しんがりは俺がやる」
「任せましたよ。ロボフ師団長」
「俺は新兵だと言っただろ。もう駐屯兵は必要ねえ。高給取りの老いぼれもな」



「点呼は?」
「前方のライマ班がまだだ」
「現状は把握した限り死者6名です」
「そうか...クソッ」



「敵に与えた損害と比べてみろよ。大勝利だ。我ら新生エルディア帝国の初陣は大勝利だぞ!...さあ喜べ。それが6人の英霊への弔いだ」



「初陣か。いったいいつまでやりゃあ終わるんだ。あと何人殺せば...」
「とりあえず、俺たちはまた生き残った。他の仲間には悪いけど、やっぱりお前らは特別だよ。俺は」
「...バーカ。鉄のかたまり着て抱きつくんじゃねえよ」



「なんだとジャン」
「バカは生えたての髭を整えたりするような...つまりお前のことだ。バーカ」
「はあ?」
「そうですよ。髭なんか育てても食べられないのに」
「はあ?」
「とりあえず、ご飯はまだですか」
「島に着くまで我慢しろ」
「使えませんね。この指揮官は」



「ガビ。待て...もう、やめよう。敵は飛んでいるのに走ったって無駄だ。もうわかってるだろう」



「ゾフィアは...ゾフィアは飛んできた瓦礫に上半身を潰された。すぐ隣に座ってたのに。ウドはそんなゾフィアを助けようとして逃げまどう人々に踏みつけられた。何度も何度も頭が割れるまで踏み続けられた。門兵のふたりのおじさんは私を叱った。私が広場に行こうとしたから。エルディア人の私に危ないからやめろって必死に。そしたら屋上の女に撃たれて死んだ」



「私はこの収容区で生まれたエルディア人だから、塀の外を歩けば唾を吐かれるし惨めな思いも散々してきたけど、だからこそ私が頑張って、エルディア人はいい人だと世界に証明したかったし、いつか、このエルディア人の腕章を誇れる時が来ると信じていたから頑張ってこれたのに...すべて壊された。こんな収容区でも私の大切な人たちのいる私の家だから、それを踏みにじられることは許せないの。それでもあんたは私に走るなって言うの? 目の前でジークさんが殺されて何もできないまま、なんでこんなことをされたのかわからないまま...」



「なぜだ、ライナー。なんで母さんは、あの日、巨人に食われた?」



「踏みにじられたからだ。敵もマーレの戦士から攻撃されて大勢殺されたから...その報復で...」
「あんたは、それを見たの?」
「いいや、見てない」
「私も見てない...そもそも敵は世界の平和を脅かす島の悪魔でしょ。ちゃんと習ったでしょ。やつらは今も昔も殺されて当然の残虐な悪魔。私たちとは違う」





「ライナー。お前と同じだよ。海の外も壁の中も同じなんだ」



「...これで全員乗ったな。操縦室に伝えろ。上昇して離脱だ...」
最後に乗り込もうとしていたロボフをガビが撃つ。
「当たった...まだ、つながってる」



「ガビ。何するつもりだ」
「この引き金だ。強く押せば...」
「ガビ。お前まさか乗り込む気じゃ」
「島の悪魔を皆殺しにする」
「お前が殺されるだけだ。バカ」



「お父さんと、お母さんと、ライナーや、みんなに伝えて。私は最後まで戦ったって。今は勝てなくても、みんなが私の思いを継いでくれるでしょう」



「ファルコ、ガビ。何やってんだ。お前ら」
「兄さん...」



「じゃあね。ファルコ。あんたは、いいやつだったよ」



「お前がガビを救い出すんだ。この真っ暗な俺たちの未来から...」





「ファルコ。なんで?」
「鎧の巨人を継承するのは俺だ」



「何か音がしましたよ」
「おい、静かにしろ」
「そういや、ロボフさんまだか?」
「いや、もう上ってくるはずだが」











「サシャ...」







「...サシャ。島まで耐えろ」
「...肉...」



「ジャン。こいつら、ロボフさんの立体機動装置で飛び乗ってきやがった。外に投げる。それでいいな」
「子どもを空から投げ捨てれば、この殺し合いが終わるのかよ」



「ブラウンとグライスはどうした」
「それが、急に走り出したきり戻ってこないんです」
「隊長。思い出しました。戦士隊を誘導し私とガリアードを穴に落としたマーレ兵です」



「そのマーレ兵を見たのは、3年前、ライナーら戦士隊撤退以降、パラディ島へ向かった最初の調査船団のメンバーでした」
(となり、オニャンコポン?)
「行方不明の調査船か」
「はい。何より、あの顎髭は似合ってなかった」



「おい。いつまでそれをつけてるつもりだ」
「え? 評判よかったんですけどね」



「さわるな、悪魔。私たちは負けてない。ジーク戦士長が残した意志は同胞が引き継ぐ...お前を呪い殺すのは真のエルディア人だ。私を殺したあと首謀者に伝えろ」
「今から合わせてやる。そいつに同じこと、言ってやれよ」





(マガト「なぜ、そのマーレ兵だとわかった」)
(ピーク「それは、私が個人的に興味がある人物だったからです。彼女はジークの信奉者でしたから」)





「ガビ。ファルコ。なぜここにいる?」



「なぜって、ジークさんがなぜ?...」
「生きていたんだね。でも、こいつらに捕まっていたなんて」
「このガキは何だ」



「ロボフさんを殺し立体機動で乗り込んできました。そしてこの子にサシャが撃たれて...もう、助かりそうにありません」



「あとは頼んだよ。オニャンコポン」
「了解です。ハンジさん」
「それで。すべては計画どおりってわけですか。ジーク・イェーガー」



「大筋はよかったが、誤算は多々あった」



「ジークさん...」
「えっ、何、この子たち」
「誤算だ」
「イェレナ。顎と車力はお前が拘束するんじゃなかったのかよ。仲間がよけいに死んだんだぞ」
「すみません。確かにふたりは穴に落としたんですが。私の失態です」



「その余波で獣が予定より多めに石礫を俺たちにくれてやったわけか。道化にしては大した即興劇だった。なあ、髭面」
「そう睨むなよリヴァイ。小便ちびったらどうしてくれるんだ。お前こそ大した役者じゃないか。俺を殺したくてしょうがなかっただろうにな」
「俺は一番くいてえ物を最後まで取っておくタイプだ。よおく味わって食いてえからな」



「マーレ軍幹部を殺し主力艦隊と軍港を壊滅させた。これで時間は稼げたはずです」
「世界がパラディ島に総攻撃をかけてくるまでの時間かい? 私たちは君が敵に捕まる度に命がけで君を取り返した。どれだけ仲間が死のうとね。それをわかっておいて自らを人質に強硬策をとるとは...」



「お望みどおりこちらは選択の余地なしだよ。君は我々を信頼し、我々は君への信頼を失った」



「だが、こうして始祖の巨人と王家の血を引く巨人が揃った。すべての尊い犠牲がエルディアに自由をもたらし、必ず報われる」



「サシャが...死んだ」



エレン「コニー。サシャは最期、何か言ったか?」
コニー「肉...って言ってた...」
ジャン「エレン。お前が調査兵団を巻き込んだからサシャは死んだんだぞ...」



「上官の食糧庫からお肉とってきました~ヘヘヘ」



「大丈夫ですよ。土地を奪還すればまた、牛も羊も増えますから」


★次回 『義勇兵』