進撃の巨人 3 #43 (3期6話) 『 罪 』

☆前のお話は → 「第38話~第42話 あらすじまとめ」
★1期 → 「進撃の巨人 第 1話~第25話」
★2期 → 「進撃の巨人 第26話~第37話」
(今回、大事なことがいろいろ明らかになるので、※1~4の印の場面は【感想】にまとめます)

礼拝堂の地下で拘束されたエレンが目を覚ますとヒストリアは大丈夫だからもう少し辛抱してねと言った。
「エレン、聞いて。私のお父さんは、これまでも、これからも、この壁に残された人類すべての味方なの。私たちには誤解があったんだよ。確かに彼らは調査兵団のジャマをしたし、ニック司祭は彼らに殺された。でも、お父さんはそうするしかなかった。そのすべては人類を思ってやらざるを得なかったの」

あとは私から説明しようとロッド・レイス。エレンは確か最後の記憶はこのふたりだったと思い出した。どのくらい時間がたったのかわからない。調査兵団は今どうなっているのだろう。

『この壁、なんだ。うっすら光ってる。時間がまったくわからねえ...いや、そうじゃなくて、俺はここに来たことが...ある...』

君はここに来るのは初めてだが見覚えがあっても不思議ではない。説明する前に試してみようと思うとロッド。こうすれば彼は思い出すかもしれないと言うとヒストリアとふたりでエレンの背中に触れた。

『これは...何だ? 俺の見たものじゃない...違う。誰の記憶だ?』

※1『この鍵...これは、まさか...』『おとうさん...?』

(こちらはヒストリアの記憶)
お姉さんに教えてもらってヒストリアは本が読めるようになった。鼻水を垂らしているヒストリアに、もうちょっと女の子らしくしないととお姉さん。女の子らしくって何? と聞くと絵本の中のヒストリアも好きな女の子でいつも他の人を思いやっている優しい『クリスタ』みたいになってねと言った。
「この世界はつらくて厳しいことばかりだから、みんなから愛される人になって助け合いながら生きていかなきゃいけないんだよ」
「うん。じゃあ私、おねえちゃんみたいになりたい。大きくなったら、おねえちゃんみたいになれるかな」
「いいよいいよ、そのままでいいよ」
帰る時間になるとお姉さんは、今日も私のことは忘れてね。また会う日までと言うとヒストリアの額に額をくっ付けた。去って行く後姿を見ながらヒストリアは思った。
「あれ、あの女の人...誰?」

「何で、今まで忘れていたんだろう...私はひとりじゃなかった。私にはあのお姉さんがいた。私に本を...読み書きを教えてくれた。優しくしてくれた...あの人のことを忘れるなんて...」
「フリーダと会っていたのか。その子が長い黒髪の若い女性であれば、おそらく彼女はフリーダ・レイス。おまえの腹違いの姉だ。フリーダはお前を気にかけ時折面倒を見ていたようだな。お前の記憶を消したのはおそらくお前を守るためだ」
「え? 記憶を消す?」
「ああ。しかし、それもここで彼に触れたことで記憶のふたが開いたらしい」
お姉さんに会ってお礼がしたい。今どこにいるのかとヒストリアが尋ねるとフリーダはもうこの世にはいないとロッドは言った。
「私には5人の子供がいた。しかし、妻もフリーダを含む子供たちも全員、5年前ここで彼の父グリシャ・イェーガーに殺されたのだ」

※2
グリシャは巨人の力を持つ者だった。彼が何者なのかはわからないが目的はレイス家が持つ力を奪うことで、それはフリーダの中に宿る巨人の力だった。
フリーダの巨人はすべての巨人の頂点に立つ存在。いわば無敵の力を持つ巨人だったが、それを使いこなすには経験が足りなかったようで、フリーダは真価を発揮することなくグリシャに喰われ力は奪われてしまった。
その上彼はレイス家を根絶やしにするため一家に襲いかかった。14歳のディルクと12歳のエーベルを叩き潰し、10歳のフロリアンを抱えた妻ごと踏みつけ、最後は長男のウルクリンを握り潰した。生き残ったのは父親のロッド・レイスだけだった。

そこに、外はどえらいことになっているのに、何のんびりくっちゃべってんだとケニーが来た。

「ケニーか。何が起こった?」
「調査兵団がクーデターを企てて全兵団が寝返った。王様はニセモンだってバレちまったしお偉方も全員逮捕された。大変めでてぇ状況だよ...」

ここが見つかるのも時間の問題だから、サッサとやることを済ませてくれとケニー。ロッドは、君たち対人制圧部隊は入り口の防備を固めてくれ。儀式を行うには君たちがここから離れることが必要だと言ったはずだと言った。
「何だ王様。怒っちまったか? 悪かったよ。何しろ心配性なもんでな」

「ケニー、君を信用しているぞ。行け」
「俺もだよ。王様」

こちらザックレー総統は取調べ(拷問)中。
「これからは一切の食事を下から摂取していただくことになっております...着用できる衣類は膝から下のものまで...週に一度は民衆の前でその姿を披露していただきましょう」

「これ以上の芸術作品は存在し得ないでしょう。何十年もかけて考案したかいがあった...」

「王政幹部はみな同じことを吐きおったぞ。おぬしと父君の仮説通りじゃ。レイス家は人類の記憶を都合よく改ざんできるというわけじゃ。しかもやつらを含む一部の血族はそれに影響されないといった口ぶりだったぞ」

「そんなことが...」
「レイスがエレンの持つ叫びの力さえ手にすれば、民衆の反乱なんぞ事もなしというわけじゃ...」
「なるほど。そんな重要な情報さえ我々はいずれ忘れ去ると...」
「じゃが、まあ、いずれザックレーの手にかかり、我らの拷問を受け続けたほうがマシだったと...」
「わからんやつじゃ。あれが生涯を捧げてやりたかったことだとは...」
「司令、知っていたのですか」
「む、口が滑ったな。いかにも。ダリス・ザックレーの野望には感づいておった」

「わしは、おぬしと違って賭け事は好まん。また、おぬしらと違って己よりも生き残る人類の数を尊重しておる。お前の提案に乗ったのは、それが人類にとって最善だと思うたからじゃ。その結果、王政に付くべきと風が吹けばザックレーと争うことも覚悟しとった」

「と、まあ、わしらクーデター直後のお仲間同士でさえこの有り様じゃ。いつか人は争いをやめるとか誰かが歌っておったが...」
(エルヴィンに総員整備が整いいつでも行けると報告が入る)

「総員整列。これよりエレン及びヒストリア奪還作戦を開始する。目標と思われるレイス領地礼拝堂を目指す」

礼拝堂を目指すリヴァイたち。
リヴァイ:「わかったか。切り裂きケニーだ。やつがいれば、それが一番の障害になる。脅威の度合いで言えば敵に俺がいると思え。いや、武器がある分、俺よりも厄介だ」
サシャ:「じゃあ無理ですよ私たちじゃ...」
アルミン:「でも兵長の話を聞く限り、弱点がないってわけでもないと思うな。訓練は積んでても実戦に慣れてないなら尚更...」

ハンジに、一緒に暮らしていてそれしか切り裂きケニーの情報がないってどういうことだと言われたリヴァイは、悪いな、やつのフルネームも知ったばかりだと言い、ケニー・アッカーマンって名前らしいがお前の親戚だったりしてなとミカサに言った。
ミカサ:「生前の両親の話では、父の姓、アッカーマンは都市部で迫害を受けていたと聞きました」

「東洋人である母の一族は人種の違いから街に居場所を失い、お互い壁の端の山奥に追い詰められた者同士が出会って夫婦となったのです。なぜアッカーマン家が迫害されていたのかはわかりません。母のような人種的差異が父にあったようには見えませんでしたし...」

リヴァイ:「お前、ある時突然、力に目覚めたような感覚を経験したことがあるか?」
ミカサ:「あります」
リヴァイ:「ケニー・アッカーマンにもその瞬間があったそうだ。ある時ある瞬間に突然バカみてえな力が体中から湧いてきて何をどうすればいいかわかるんだ。その瞬間が俺にもあった」

(ケニーの回想シーン・祖父との会話)

「話せよ、じいさん。あんた、もう死ぬんだろ」
「ケニー、お前また憲兵を殺したのか?」
「ああ。この辺りを嗅ぎまわってた連中なら畑の肥やしに生まれ変わったぜ」
※3
「分家の方だが南のシガンシナ区のあたりに移ったそうだ。ただそこも商売のジャマをするやつらが現れてどうにも貧しいままのようだ」
「かつてのアッカーマン家は王側近の武家だったそうじゃねえか。それが今じゃ一族根絶やし寸前だ。いったい何をやればここまで王政に恨まれる?...」
「アッカーマン家は王政に恨まれてはおらん。ただ恐れられておる。王がアッカーマン家を操ることができなかったからだ」

「操る?」
「わしとてすべてを知るわけではない。ただ確かなのは我々の一族がかつて王政の懐刀であり中枢のひとつであったということだ。そして王は巨人の力を代々受け継いで保持しておる」
「は? 巨人の力を? なんだって?」

※4
「その力は強大で人類すべての記憶を改ざんし過去を忘れさせることができる。少数の血族を除いてな...その中で王政に背を向けた家がふたつあった。それが東洋の一族とアッカーマン家だ」
「冥土の土産にゃならん話かもしれんが、やっと妹を見つけたよ。クシェルは地下街の娼館で働いてた。客の子を身ごもってな。それを産むって聞かねえんだよ...こんなクソみたいな世界に生まれたところで、いったいどんな夢が見れるってんだろうな」

礼拝堂。

「あった。隠し扉だ。エレンも敵もこの奥だろう。私が予想した通りの地形だといいんだが」
「わざわざ寄り道して手土産用意したかいがあればな」

(中央憲兵の会話)
「敵は少なくても7人以上。その中には当然リヴァイが含まれる。知っての通りリヴァイは完全な奇襲を受けた上で我々の仲間を12人も葬った」
「そして我々中央憲兵の本部も王政も制圧されてしまったらしいじゃないか...」
「厳しい状況だよ。この狭い世界じゃ投降した後に私たちを待っているのは死んだ方がマシな日々だろう」
「でも、それって、この壁の中で生きている限り同じことでしょ。かないっこない敵がいていつ壁を破って私たちを滅ぼしに来るかわからない。私たちが憲兵を選んだのも中央憲兵を志望しケニーの下についたのも、そんな無意味な世界と無意味な人生に意味を見出すため」
「ならば最後まで信じてみよう。この世界を盤上ごとひっくり返すっていうケニーの夢を」

「よし。準備整いました」

「そうか。それでお前ら、手を汚す覚悟の方はどうだ?」

「よさそうだな...」
★次回 「願い」
【感想】
いろんな事実が一気に明らかになったんだけど、どうもザックレー総統の芸術作品に持ってかれそうな感じなので整理しておきます。赤字の番号を入れた部分です。
※1 エレンの記憶の場面。地下室の鍵→父に注射を打たれて→エレンが巨人化→父グリシャを食べて人間に戻った→残ったのは父のメガネ。で、いいんだよね。いや、それにしても自分が父親を食べたって知ったらショックだろうね。
※2 礼拝堂でロッド・レイスの家族が殺される場面。エレンの父、グリシャが巨人化してやった。というロッドの話で、グリシャが極悪人みたいになっているけど、どうなんだろ。自分ひとりだけ助かっているし、グリシャの行動の理由もわからない...
フリーダの巨人は無敵の力を持っていたらしいが、簡単にグリシャに食われてしまったような。まあ、巨人を操る力を持っていても使いこなせていなかったようだし、戦闘能力は別物かな。
※3 ケニーの祖父の話の場面。王は人の記憶を改ざんできるが、東洋の一族とアッカーマン家にはそれができないということと、巨人の力を王が代々受け継いで保持しているという何気に凄い話だったけど、その中で、分家がシガンシナ区に移ったけど貧しいままでという話をしている。これはミカサの一族かな。
※4 ケニーが祖父に話している、妹のクシェルが地下街の娼館で働いていたのを見つけた...と言う場面。妹の子供がリヴァイかな。ケニーは甥っ子を引き取って一緒に暮らしていたんだろうけど、リヴァイはケニーのフルネームを知らなかったくらいだから、伯父さんだとはまだ知らないんだろうね。
☆これ一週見なかったら、わけわかんなくなるね。おもしろいけど、今期から見始めた人は理解できているんだろうか。余計なお世話かw
