亜人 #23 はやりませんよ



   

☆前のお話は→ 第14話~第22話 あらすじまとめ

★1期はこちら→ 亜人1期全話あらすじ

   

【ニュース】
引き続き現場からお伝えしています。関係者の情報によりますと亜人・佐藤の凶行により武蔵重工・橋口会長が殺害され、さらに多くの対亜人特選群、機動隊の隊員が犠牲になったとのことです。一方で逃亡した佐藤たちの足取り依然として掴めず警察は総力を挙げてその行方を追うとしていますが...

    

     

オグラ:「本当に葬式に行ってきたって面だな」

   

 戸崎:「中で何があった、なぜ佐藤を逃がした」
  攻「ちょっと、戸崎さん」
 戸崎:「お前がついていながらなんてザマだ。お前のIBMなら佐藤をやれたはずだぞ。」

      

 戸崎:「違うか、なんとか言え」
 鈴村:「落ち着いてください戸崎さん。永井ひとりに責任を押しつけるのは酷です」

   

 下村:「鈴村さんの言う通りです。永井くんひとりのせいじゃありません」

   

  圭:「いや、僕のせいですよ。佐藤さんを止められなかったのも、平沢さんたちが殺されたのも...全部僕のせいです」

   

  圭:「もういいですか」
  攻:「おい、永井...」

圭は部屋を出ていった。

   

【ニュース】
現場から中継でした。また警察は亜人管理委員会に所属する戸崎優、下村泉の行方も追っているとしています。両容疑者は...

   

下村:「戸崎さん...」
戸崎:「ハ、当然だろうな」
 攻:「どうすんだよ、戸崎さん」
戸崎:「お前は相変わらずバカだな」

戸崎:「どうするもこうするもない。もう終わりなんだよ。何もかもな」
戸崎:「いや、最悪のバカは私だな。亜人なんかと手を組むなんてな。その結果がこれだ。職を失ったばかりか立派な犯罪者ときた。ハハハハハ」

   

(佐藤:「どうだい自分のせいで他人が死んでゆく気持ちは」)

   

武蔵重工では現場検証

   

   

「間違いないのか」
「はい、すべて佐藤に奪われたと」

コウマ陸佐はすぐに総理に取り次げと指示した。

     

   

官房長官:「総理、もしこの件が外部に漏れれば日本中がパニックに陥ります」
総理大臣:「それほど危険なものなのか」

      

 コウマ:「奪われた物をすべて使えば理論上は全国民の殺害が3回可能です」

   

官房長官:「総理、最悪の場合も想定して和解案を用意しておかれたほうが」
総理大臣:「わかった。佐藤の捜索と並行してそちらも進めてくれ」

   

   

佐藤:「見ての通りカウントダウンは終了した。が、政府からは結局なんらの返答も来なかった。実に残念だが以前も言った通り我々の歩みが止まることは絶対にない」  

   

佐藤:「よって我々は10日以内に第3ウェーブ、最後の戦闘を開始する」

   

佐藤:「ここまで来てもまだ無関係を装うつもりの人間たちよ。もうどこにも逃げ場はないぞ」

   

佐藤の犯行声明のニュースを慧理子も病室で見ていた。

   

慧理子:「どこまでやるつもりなの。ほんとふざけてる」

   

   

佐藤:「慎重に頼むよ。それは命と違って替えが利かないからね」

   

(圭:「佐藤さんは遊んでるだけだ。亜人の未来なんか少しも考えちゃいない」)

ゲン:「どうしたの、ボーっとして」
田中:「飯のことでも考えてたか」
高橋:「ちげーよ」
高橋:「なあ田中さん。あのさ、佐藤さんはほんとに俺たちの、亜人のことを考えて...」
田中:「言ったはずだぞ。佐藤さんを信じるしかねえって」

   

ゲン:「それに、どっちにしても次で最後なんだ。そうだよね田中さん」

   

田中:「ああ、これで最後だ。これでな」
高橋:「だといいけどな」

   

奥山:「例の建築図面手に入ったよ。地下道の方はあと放水路のデータ取り込むだけだから今日中には出来る」
佐藤:「悪いね、何から何まで。うん、いいね。あっちのほうはどうだい」
奥山:「なんとか間に合うと思うよ」
佐藤:「さすが奥山くんだ。いやあ、これでまた楽しくなるね」

   

奥山:「次で最後なんだよね」
佐藤:「向こうの出方次第だけどね。どうして?」
奥山:「いや、特に理由はないけど」

      

佐藤:「そう。でも安心していいよ。次は本格的に国と交渉するつもりだから。そのために武蔵重工からあれをいただいたんだからね」
奥山:「ああ、なるほど。でもそうだよね。ずっとこの戦争ごっこ続けてくわけにはいかないしね」
佐藤:「そういうこと」
奥山:「あ、じゃ作業に戻るよ」

   

【アメリカ国防総省】
(「調査の結果オグラ博士は亜人佐藤に拉致された疑いが浮上。その矢先突如佐藤によってセーフハウスを襲撃された。まずは安全を確保し改めて連絡する」)

   

「要約すると大体このようになります。そしてこのメールを最後にダグラス・アルメイダとカーリー・マイヤーズは姿を消し現在に至るまで消息は不明です」
「セーフハウスの警備を聴取したところ亜人を含む数名の部隊に襲撃をうけたとのことでした」
「その後セーフハウス周辺でカーチェイスが発生したという報告も入っています」

   

「状況から見て佐藤に消されたと考えるしかあるまい」
「となるとオグラ博士はやはり佐藤が手にしていると。日本政府に調査を要請されますか」
「無駄だ。彼らに佐藤をどうにかできるとは思えん。かと言って再びチームを送ったところでふたりの二の舞になる可能性もある」

   

「佐藤の次のテロを待っても遅くはあるまい。規模にもよるが軍事介入も可能になるかもしれん」
「なるほど。そうなれば合法的に日本の亜人どもを確保することもできますね」
「そういうことだ。長官には私から報告をあげておく」

   

SAMUEL T. O'BRIEN

*Dishonorable Discharge → 懲戒免職、懲戒除隊、不名誉除隊。

   

   

   

【陸上自衛隊駐屯地】

   

   

   

      

佐藤:「今日は天気もいいからねえ。小細工なしの正面突破だ」

   

佐藤:「最高のショウになるよ」

   

   

      

「緊急事態発生。緊急事態発生。銃武装のテロリストが侵入、火薬庫を爆破された...テロリストの武装は自動小銃とロケットランチャーの使用を確認...これは訓練ではない。繰り返す、これは訓練ではない」

   

「なんなんだ、こいつら。突っ込んで来やがる」

   

田中:「お前らに俺たちは止められない」

   

   

「火薬庫に続いて武器庫も制圧されました。敵は亜人との報告あり」
「なんだと。中央即応部隊はまだか」
「現在向かっていますが到着までにはまだ時間がかかります」
「急がせろ」

   

曽我部:「ご覧になっているものが管理委員会側で用意した佐藤との和解案の草案になります」

   

「総理、緊急事態です。陸上自衛隊の駐屯地が佐藤に襲撃されています」

   

田中:「田中です。こちら制圧しました」

   

佐藤:「了解。じゃあ、そこにある例のもの運んじゃってよ。こっちもすぐに片づくから」
田中:「わかりました」
高橋:「待ってください佐藤さん。すぐには片づかないっすよ」

   

「応援が来るまで持ちこたえろ。正確に撃て。所詮テロリスト、殺し続ける」

   

   

   

佐藤:「フッ、すぐに片づいただろ。よし、じゃサッサと制圧しちゃおうか」

   

   

ゲン:「ヒュー、てか思った以上にあっけないもんだな」

   

奥山:「自衛隊は法律に縛られて即応で使用できる武器には制限がある。まず火薬庫と武器庫を押さえた作戦勝ちかな」

   

   

慌てた様子の攻が圭を呼びに来た。

   

 圭:「これは、佐藤さんの映像...」

   

「いいか、即応部隊支援のため何としてもここを死守するんだ」

   

   

佐藤:「君たちもいろいろ大変だろうけど、ちょっとイージーモードだったなあ」

   

 コウマ:「首相、司令塔が占拠されたそうです」
総理大臣:「なんてことだ」
官房長官:「状況はどうなっているんだ」

   

 コウマ:「重要施設をピンポイントで制圧されています。現状での戦闘継続は被害を増大させるのみです。部隊再編のために一時退却させます」
総理大臣:「やつらの勝手にさせるのか」
 コウマ:「そうはさせません。外周はすでに即応部隊が展開しています」
官房長官:「すぐに反撃はできないのか」
 コウマ:「化学兵器のこともあります。慎重に対応させてください」

   

   

   

奥山:「佐藤さん、セットできたよ」
佐藤:「奥山くんはほんと機械が得意だねえ」
奥山:「大したことじゃないよ。規格品だからね」  

   

   

田中:「なんかすごそうだけど、うまく扱えるもんなのか」
ゲン:「撃ちっぱなし能力を持った最新型だからね」(奥山の真似w)

   

   

「狙撃班、配置完了しました」

   

「了解。テロリストは人質をとっている。内部状況が把握できるまで突入は待て」

   

田中:「佐藤さん、ミサイルの設置終わりました」

      

佐藤:「いいね。ショウタイム再開といこう」

   

佐藤:「単刀直入にいこう。現在これを含めた20基の高致死性ガスを積んだミサイルが発射体勢を整えている」

   

佐藤:「効果のほどはよく知っているはずだ。この殺人兵器は政府の指示の下、武蔵重工が極秘裏に開発したもの。田中くんをモルモットにしてね」

      

佐藤:「では我々の要求を伝える。1週間後の午後12時までに日本を明け渡してほしい。我々はそこに亜人の独立国家を作る」

      

「日本を明け渡せだと」
「何をバカなことを」

   

佐藤:「もちろん無茶な要求だということは承知している。しかし政府はどうあっても亜人の市民権を認めることはなさそうだから、これはもう仕方ない。実力行使に出るのみだ」

佐藤:「この殺人ガスでこの国に住む人間を皆殺しにする」

   

「ええ、軍事介入の理由としては十分以上ですよ。はい、やつを日本政府に渡すわけにはいきません」

   

佐藤:「全国民がすでに知っているだろうが...私は本気だ」

      

戸崎:「鈴村、武器の調達を頼めるか」
鈴村:「それは可能ですが、なんでまた」

   

戸崎:「決まってるだろ。佐藤を止めるんだ」

   

下村:「ほ、本気ですか。私たちにはもう何の後ろ盾も...」

戸崎:「関係ない。佐藤はこれまで数多くの人間を殺した。やつなら躊躇なく発射ボタンを押すだろう」

戸崎:「私には...いや、これはもう私だけの問題じゃない。頼む鈴村」

   

鈴村:「俺は命令通り動く。それ以外やることはない。平沢さんならそう言いますよ」   

   

下村:「はい」

   

 攻:「よくわかんねえんだけどさ、とにかく佐藤を倒すんだろ」
戸崎:「そうだ」
 攻:「よし、おっさんたちの敵討ちだ」
戸崎:「永井」

   

 圭:「僕はやりませんよ

   

☆次回 「これじゃホントに戦争じゃないすか」

【感想】
佐藤はアメリカの軍人だったんだね。危険すぎるな。日本を明け渡せだなんてムチャクチャだね。
なにやら物騒なマークは高致死性ガスだったようで、理論上は全国民の殺害が3回可能ってスゴイてか酷いな。
戸崎さん、やる気満々でカッコイイんだけど、圭があの調子じゃどうするんだろ。いや圭がその気になったとしても、調子に乗っちゃった佐藤をどうやって止めるんだろう。
次回のタイトルは田中のセリフぽい感じだね。佐藤チームも佐藤についていけない感じになってきているから、仲間割れでも期待しようか。

残り3回。次週は2話連続の放送だそうで、いよいよ大詰めですね。アニメオリジナルはどんな結末になるのか楽しみです。


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