亜人 #20 クロちゃん、もう一だけ



     亜人14-1

☆前のお話は→ 第14話~第19話 あらすじまとめ

     亜人20-1

戸崎を乗せアメリカ大使館へと向かうアルメイダの車を追う圭たち。その頃、大臣は会合場所へ到着していた。佐藤と田中も車を降りる。

     亜人20-2

佐藤:「さて、今日も派手にいきますか」

     亜人20-3

平沢:「大使館まで速くて約10分。このままでは追いつけないぞ」
 圭:「普通の道を通ればの話ですよ」

圭はIBMを出した。

圭:「行ってこい」
IBM:「アメリカにケンカを売るのは、どう考えても合理的じゃないですよ」

     亜人20-4

     亜人20-6

圭のIBMが道路標識を移動しアルメイダの車は予想通り公園の脇道に入った。挟み撃ちにする。

     亜人20-5

     亜人20-7

     亜人20-8

     亜人20-9

アルメイダの車は下村の車と接触して止まる。負傷したマイヤーズをアルメイダが撃ちリセット。歩いて戸崎を運ぶ。下村が気づいたところに圭たちの車が到着。

逃げられたがまだ近くにと走り出す下村。平沢に事故の後始末を頼むと圭と攻も走る。

下村:『実弾は少ないし麻酔銃は残り1発。絶対に外せない』

     亜人20-10

     亜人20-11

道に落ちていた戸崎の愛用品(ミンティアみたいなやつ)を見つけた下村はアルメイダらを発見。銃を構えた。

     亜人20-12

     亜人20-13

なんとしても無力化しろとアルメイダに言われたマイヤーズがIBMを出す。下村は実弾を数発撃ったがIBMに攻撃されて倒れ込んだ。膝を潰したから逃げることも死ぬこともできないとマイヤーズ。

     亜人20-14

マイ:「あんたみたいな女は大嫌いよ。所詮は飼われているだけなのにバカじゃない? もうIBMも出せないくせに。素直に逃げ出しとけば無駄に苦しむ必要もなかったのに」

下村は麻酔銃に手をかけたが気づいたマイヤーズは、どこまでも哀れねと蹴りを入れる。

     亜人20-15

下村:「私は...決めたの...もう逃げないって」

下村:「クロちゃん、もう一度だけ、お願い」

IBMの濃度が濃くなったことに驚くマイヤーズ。下村が叫び声をあげるとクロちゃんが現れた。

戦うIBMの頭が衝突。相手の記憶が流れ込んだ。

     亜人20-16

『これは私個人と君だけの契約だ』

     亜人20-17

『私の命令に従え』

     亜人20-18

下村が麻酔銃を構える。

アル:「ちっ、どこまで使えない女だ。撃つなら撃て。役立たずの亜人に用はない。やはり実験動物は檻に閉じ込めておくのが一番だな」

     亜人20-19

下村はアルメイダを撃った。

     亜人20-20

下村:「あなたは、今すぐ黙るべきだ」

麻酔銃を撃たれて倒れるアルメイダ。下村はマイヤーズに言った。

下村:「勘違いしないで。私はただ自分の仕事をしただけ」

圭と攻が戸崎を呼ぶ声がした。

     亜人20-21

下村:「もう、あなたを倒す手立てはない。でも私の仕事は完遂した」
マイ:「ほんと、あんたみたいな女は大嫌いよ」

     亜人20-22

マイヤーズは倒れているアルメイダの銃を手にすると射殺した。

マイ:「勘違いしないで。私はただ新しい人生を始めるだけ」

     亜人20-23

立ち去るマイヤーズ。倒れ込んだ下村を攻が見つけた。

     亜人20-24

戸崎:「こ...ここは?」
 圭:「アジトに戻る途中です。後始末は平沢さんたちがしてます」
 攻:「泉さんにお礼言ったほうがいいっすよ。じゃなきゃ今ごろどうなってたか」

戸崎:「大臣は? 大臣のスケジュールはどうなった?」
 攻:「えっ、それって戸崎さんしか知らないんじゃ」
戸崎:「何だと...」
 圭:「ああ~そういうことか」

     亜人20-25

いつなんだと聞かれて黙る下村。まさか今日なのかと戸崎は言い怒る。

     亜人20-26

戸崎:「何を考えている。なぜ永井に言わなかった。計画が台無しだ」
下村:「すみません」

     亜人20-27

戸崎:「すべてこの日のためだ。それなのに...それなのに君は...」
 圭:「済んだことを怒っても時間の無駄ですよ。それより、今できることを」

     亜人20-28

     亜人20-29

圭から携帯を受け取った戸崎は、頼む出てくれと電話する。曽我部が出た。

     亜人20-30

避難する大臣。佐藤の姿がないことを確認したが倒れている人の中に紛れ込んでいた。

佐藤:「いや~死んだふりってのは、なかなか楽しいもんだね」

大臣の前に立った警護を佐藤が射殺。背後から来た田中が曽我部らに動くと頭がなくなるぜと銃を構えた。

     亜人20-31

大臣:「見事なものだな。まさかここまでやるとは」
佐藤:「はあ、光栄だね。まさか大臣に褒められるなんて」
大臣:「貴様らの要求は実験の公表と亜人の権利を認めさせることだったな。私が力になろう。曲がりなりにも政府の大臣を務める身だ。総理に進言してやる」
佐藤:「つまり、我々の要求を認めると?」
大臣:「おう、私なら彼らの罪を暴くこともできる。ゆくゆくは亜人の自治区を作ることだって夢ではない」

     亜人20-32

田中:「さ、佐藤さん」
佐藤:「思ったよりも立派な政治家のようだ」
大臣:「わかってくれれば、それで...」

佐藤:「ありがと。素晴らしい演説だったよ」

     亜人20-33

佐藤は大臣を射殺した。何で? せっかく俺らの要求が...と田中。

     亜人20-34

佐藤:「田中くんも甘いなあ。政治家てのは嘘をつくのが仕事だよ」

     亜人20-35

立ち去る佐藤。田中は曽我部らに銃を向けたが撃たずにドアを蹴飛ばして立ち去った。曽我部の携帯が鳴った。戸崎からだった。

     亜人20-36

 攻:「なんだよ、辛気臭いなあ。戸崎さんも戻ったし、まだ佐藤を止めるチャンスは...」
戸崎:「ゼロだ。我々が行動を読める大臣は死んだ。もう打つ手はない」
 攻:「でも...」
戸崎:「文句なら彼女に言え」

     亜人20-37

現場の後始末を終えた平沢が戻ってきた。給料以上の仕事をさせて悪いなと言う戸崎に、それは構わないが亜人だという女の行方がわからないと平沢は言った。

下村:「あの人なら大丈夫です。きっともう誰にも見つからない所...」
戸崎:「亜人だからって庇うつもりか」
下村:「そういうわけでは...」
戸崎:「今度同じような真似をしてみろ、実験部屋送りにするからな」
 攻:「戸崎さん、いくらなんでも...」

平沢:「それより永井のやつは? 姿が見えませんが」
戸崎:「あいつも後処理だ。連中の車から回収したラップトップで国防総省に偽のメールを送っている。オグラ博士の件もセーフハウスの襲撃も、すべて佐藤の仕業と報告するそうだ」

     亜人20-38

オグラ:「佐藤が俺を拉致したことにするのか?」
  圭:「そうすればアメリカも佐藤を狙うでしょうからね。僕らの代わりに止めてくれるかもしれない」
オグラ:「ついでにあの二人にはそのメールを最後に行方不明になってもらうか。随分と悪知恵が働くもんだな」
  圭:「褒め言葉ととっておきますよ」

オグラ:「ん? そのhasはいらんな」
  圭:「えっ? でも」
オグラ:「現地じゃ表現しないってだけで文法的には合ってる。試験なら満点だ」
  圭:「でしょうね」

     亜人20-39

     亜人20-40

オグラ:「だが試験も受けさせてもらえなければ意味がない。これからどうするつもりだ」
  圭:「まだ何か方法があるはずですよ。想定外の邪魔が入っただけで作戦が失敗したわけじゃ...ん?」

準備もできているようだし朝にはここを引き払うと戸崎。行き先は自分で考えろと言われて無責任だなと攻が言った。

戸崎:「大臣が死んだ今、私もじきに委員会を除名される。行くあてがないのは同じだ」

     亜人20-41

 圭:「まだ希望はあるみたいですよ。佐藤から新しい犯行予告がアップされました」

     亜人20-42

AJIN.net に大臣殺害の様子が映し出される。

佐藤:「見てくれたかい。今、死体になったのは厚労省の大臣だ。まだニュースになってないだろうがね」

佐藤:「残るターゲットはひとり。武蔵重工の橋口会長だ。取締役会が開かれる3日後の19時、殺しに行くよ」

     亜人20-43

戸崎:「犯行日時の指定だと!?」
 圭:「どこまでも戦いたがりで遊び好きなんですよ、佐藤さんは」

佐藤:「これは宣戦布告だ。会長が姿を現さない場合は、亜人に対する非人道的な研究を認めたと見なす。そしてどこに隠れようが必ず殺す」

     亜人20-44

ゲン:「じょ、冗談だろ。こんなことしたら警備が厳重になるだけだって」
高橋:「奥山は何も言わなかったのかよ」
奥山:「作戦を立てるのは僕の役目じゃない。だから口出しもしない」

     亜人20-45

佐藤:「何か問題でも?」
田中:「佐藤さん、なぜこっちが不利になるような真似を?」

     亜人20-46

佐藤:「不利じゃないよ。むしろ有利だと思ったほうがいい。この状況だからこそ秘密兵器が生かせるんじゃないか」

【ニュース】
こちら記者会見場です。現在、亜人、佐藤の犯行予告を受けた武蔵重工と政府による合同会見が行われています。

     亜人20-47

橋口:「私は何があってもテロリストには屈しません。よっていかなる脅しがあろうと逃げも隠れもしない。もちろん我々も万全の警備で臨む所存であり、すでに政府への協力も要請してあります。以上でございます」

     亜人20-48

三井:「官房長官の三井です。度重なるテロ行為に対し政府内で閣議決定された亜人に対する特別措置法が本会議で成立しました。そして今回の法案により各省庁と連携をとり新たな防衛部隊を組織しました。その名称は対亜人特選群です」

     亜人20-49

戸崎:「なっ...対亜だと!?」
 攻:「タイヤ? 何それ?」
戸崎:「対亜人に特化した精鋭部隊だ。自衛隊の第一空挺団やSATから選抜した連中で構成されている」
 圭:「新たに組織された部隊にしては詳しいですね。あっ、そういうことか」
 攻:「はっ、何? どういうこと?」

     亜人20-50

 圭:「特殊部隊が二日足らずで用意できるわけがない。つまりすでに組織されていながら正式な活動ができなかった。そうですね?」
戸崎:「ああ、これまではその存在自体が違法だったからな」
 圭:「でも今回の法案を機に発足させたことにすればその存在は合法になる...か。大したものですね」
戸崎:「建前を考えることにかけては世界で一番うまいからな、この国は」

 攻:「で、強ぇの? そのタイヤってのは」
戸崎:「対亜が使用する装備はすべて武蔵重工が供出した非人道的な最新兵器だ」

     亜人20-51

戸崎:「それを現在の日本で考えられ得る最強の部隊が使用する。もはや我々の出番はないのかもな」
 圭:「確かにそのほうがありがたいですね。誰かが佐藤さんを止めてくれるなら、それが何よりです」

     亜人20-52

戸崎:「本当にそう思うのか」
 圭:「なわけないでしょ。いまさら指をくわえて見ている気は毛頭ありません」
 圭:「何のために、あんたと手を組んだと思ってるんです」
戸崎:「ああ、その通りだ」

     亜人20-53

 圭:「これが最後のチャンスです。何があっても佐藤さんを止める」

☆次回 「この国ちょっと大変なことになるから」

【感想】
戸崎さんは救出できてよかったけど大臣はやはり間に合わなかったね。まあ助ける価値もないやつとは思うけどね。とりあえずまだチャンスがあってよかった。
佐藤は要求などどうでもいいんだろうね。戦闘狂で戦いを楽しんでる。田中は甘いといえば甘いけど、人体実験なんかされていなかったら普通の優しい人だったのかも。
圭と戸崎さんの信頼関係はしっかり築かれているようでいい感じなんだけど、チーム佐藤のほうは佐藤についていけない感じになってきているね。
さあ次はラストチャンス。秘密兵器とやらが気になるんだけど、対亜にも頑張ってもらいたいし、戸崎さんもいいとこ見せてほしいな。死なない程度に。