僕だけがいない街 第7話 暴走

★前のお話は→ 第1話~第6話 あらすじまとめ
「藤沼悟、殺人及び放火殺人未遂の容疑で逮捕する」
連行される悟は近くでカサに隠れて笑う男を見た。
あいつだ。母が殺されたとき階段ですれ違ったあの目だ。
終われない。俺にはまだやらなきゃならないことがある。
「戻れよ、もう一度だけ、頼む、戻れ~」


前回のリバイバルの科学センターに戻っていた。クマの前で、勇気だして来てよかったと雛月。本当によかったと涙ぐむ悟。雛月はバカなのと言った。用事が早く済んだからと友だち4人が来た。
成し遂げるんだ、今度こそ、今回こそ。ひとりぼっちでも無様でも悔いがないように。失敗すれば次のチャンスはない。これが最後のリバイバルだ。
科学センターを出て悟がこづかいをもらってきたからお好み焼きをみんなで食べないかと言う。みんな大喜び。ケンヤが悟に先々週くらいに貸した、ポーの「入れ替わった男」という本を読んだかと聞く。18年前に借りた本のことで覚えていない悟は、ゴメンまだ読んでないと答えた。面白いから帰ったら読んでみてよとケンヤは言った。

家に帰ると母が夕飯のしたくをしていた。その姿を見て泣き出した悟に母は加代ちゃんとケンカでもしたかいと聞いた。大丈夫と答えた悟は母に言った。
「お母さんゴメン、覚えておいて、ホントはさ、上野には電車一本で行けるんだ」
なんじゃそりゃと母。
★第1話でリバイバル前にアパートで上野は電車1本で行けるかと聞いた母に、行けねえと答えていて、そのことについてです。京成船橋かな。まあ住んでいる場所は今後重要な意味はないかと思うんですけどね。

昭和63年2月29日。雛月加代が連続誘拐殺人事件の最初の被害者となる前日。この日を迎えるのは三度目だ。雛月と手をつないで登校する悟にヒロミが大胆~と声をかけた。一日はやく前回と同じセリフを言ってる。今回はなりふりかまわない。

悟はケンヤに借りた本をなくしちゃったみたいだと謝る。ちょっと教室を出て話さないかとケンヤ。本のことなら気にしなくていい、そんな本はないんだと言った。ケンヤとふたりきりで話す悟。

ここんとこ本気のお前が見えて嬉しいと思ってるとケンヤ。以前の悟は他人にまったく関心ないくせにあるふりしてたろ。それはそれで一生懸命だったと思うけど俺は今の悟が好きだ。でも俺は自分の中に沸いた疑問の答えがほしい。そしてケンヤは言った。

「悟、お前は誰?」
俺には悟が別人になった、いや別の人格が加わったみたいに見えたんだ。悟の変化に気づいたのは雛月のことを見てた日。雛月の傷に俺はずっと前から気づいていたが何もできなかった。俺はいつも人のことを引いて見ている。なのに俺の目の前でお前は踏み込んで行った。

俺にはまるで、こうやるんだよっていう意思が悟に入り込んで俺を叱ったように見えたんだと涙ぐむケンヤ。悟、お前は何者なんだ。悟は答えた。
「俺は正義の味方...になりたい人」
ケンヤは笑いだすと、やっぱお前は悟だと言った。

悟はケンヤに、雛月は殺される、虐待の現場を見たんだと話す。次は絶対に止めてやると言う悟にケンヤは、正義の味方って結果が出たからなれるっていうもんじゃないよ。お前はもうなってると言った。強力させてよ俺もなりたいからさ、正義の味方とケンヤは言いふたりは握手した。


悟は雛月のことを同族嫌悪で嫌いなのかと思っていたとケンヤ。嫌いだったけど逆にひかれるところもあったと悟。なんとなくわかるよとケンヤは言った。教室に戻ると授業が始まっていて八代先生がふたりにバケツ持って廊下と告げた。正義の味方って貧乏くじ引くんだなとケンヤ。知ってた。
放課後、よるところがあるから児童館で雛月と待っていてとヒロミとケンヤに言うと悟は走った。あす3月1日は雛月を公園でひとりにさせなきゃ大丈夫。問題は3月2日、バースデーパーティーの日だ。ユウキさんにアリバイが欲しい。
ユウキさんの部屋を訪ねた悟は、お父さんの部屋は1階かと聞いた。大通りのほうの角だけど何でとユウキさん。夜うるさくないのかなと思ってと悟は言った。よしあともうひとつ。雛月加代と会っているかとユウキさんに聞く。動揺した様子で何でとユウキさん。悟は最近、僕らのグループと一緒に遊んでいるからと言った。

そうだったのか、どうりでここ何日か見ないわけだとユウキさん。やった、加代ちゃん、それって最高の結果っしょと笑顔で言った。ユウキさんの口から悟の前で初めて方言が出た。ユウキさんの家を出て児童館に向かう。あの様子だとたまたま雛月と一緒にいるところを見た真犯人に利用されたんだろう。
ユウキさん、待ってて。俺が事件を止めるから。

児童館に着くとヒロミたちの姿はなく隣の体育館で5人でバスケをしていた。前回は雛月とオセロをしたのだった。気をつけないと。まずは3月2日までこういう急激な変化は避けないと予想が立たなくなるぞと悟は思った。


3月1日を前回同様にやり過ごしてのXデー。今日からの行動で未来を変える。バースデーパーティーの途中で学校に忘れ物をしたからと出かける悟。いまから行くのかと母。不自然だろうが気にしている場合じゃない。


ユウキさんの家の車、バイク、自転車をパンクさせる。ユウキさんに聞いた父親の部屋の窓に石を投げて割った。何だと父親の声。これで今夜一晩は警察がアリバイを証明してくれる。


歩道橋で雛月の母を見かけた。排除してやる。あいつを雛月の前から排除すればと後ろから近づく悟。お前さえいなくなればと階段から突き落そうとする悟をケンヤが止めた。冷静になれよ、死んじゃったらマズイだろう。もっとマズイのはお前が裁かれていなくなることじゃないかとケンヤは言った。
この二日くらいお前をつけていたとケンヤ。お前は雛月を助けることに必死だったから危ないと思った。悟はありがとうと言った。ただ、どうしても今日、雛月が危ないって思うんだと言うと、ここに来る前も何か物騒なことしてたのは何とケンヤは聞いた。あれはまた別であの家に警察を呼びたかったと悟。パトカーが走って行った。

悟はケンヤに協力してほしいと言った。あの母親の虐待を止めるために警察を動かそう。大騒ぎになるかもと言うケンヤに望むところだと悟。ちゃんと結末まで考えたかと聞かれ、今おもいついたからそれはこれから考えるよと悟は言った。事件になってもいい、途中で見つかってもいい、どんな結末だろうと雛月が死ぬよりはいい。
悟が捕まるってオチはなしにしろよ、母ちゃん悲しむぞとケンヤ。いや、うちのお袋ならきっと、でかしたって言うと思うと悟が言うと、言いそうだとケンヤも言った。

雛月を送ってくるとふたりで家を出る。今回はジャケットと軍手を忘れなかった。悟は雛月に、今からお前のこと誘拐するけどいい? と聞いた。バカなのと雛月。うん、だからこれしか思いつかなかったと悟が言うと雛月はいいよと言った。そう言ってくれると思った。

泉水小のアイスホッケー部の部室で今は使われていないバスに雛月を連れて行く。先に来ていたケンヤが迎えて去年もう一台バスを入れて物置になっているから大丈夫と言った。換気口を開けてストーブをつける。かなり上出来な隠れ家が出来た。
俺もここに住みたいくらいだよとケンヤ。ここには風呂ないけどねと悟が言うと、デカい家に住んだから幸せってわけでもないさと言った。でも帰らなくちゃとケンヤ。悟は一度帰るけど夜中に戻って来て3回ノックするからと言った。
ありがとう、悟、ケンヤくんと言う雛月に、礼はいいよ、友だちだろ加代ちゃんとケンヤ。俺たちが必ず加代を守るからと悟は言った。

外に出ると、加代ってお前とケンヤ。照れくさかったよケンヤだって加代ちゃんてと悟が言うと、呼びづらいから雛のほうがいい、加代は悟だけ呼べよと言った。ありがとうと悟。だから礼はいいよ、それにまだここからだろ、大変なのってとケンヤは言った。もし今回の件が表沙汰になったときは知らん顔してくれと悟はケンヤに言った。

家に戻るとずんぶん遅かったべさと母。ゴメン、寄り道していろいろ話していたと悟は言い、明日は早いから寝てていいよと言った。ふ~んと母。


雛月のいるバスに行って3回ノックする。編み物をしていた雛月は起きていたのと悟に聞かれて寝れなかったと答えた。ふたりでカップめんを食べる。夜中にカップめんて美味しいよねと悟が言うと、こんな夜中は初めてだよと雛月は言った。
夏にケンヤたちとキャンプの計画を立てているから加代も一緒に行こうよと悟。行けるかなという雛月に行けるさと悟は言った。

ふたりでくっついて寝ているとケンヤが来て起こされた。泉水小のやつが登校してくる前に出るぞ言われ悟は学校へ。出席をとりながら加代は遅刻かと言った八代先生は悟を見ていた。
昼に今のところ何の動きもないようだがとケンヤ。雛月の母親はまだ探さないんじゃないかなと悟は答えた。前回の3月2日は21時前に雛月が帰宅、母親とその彼氏から暴行を受け23時前に閉じ込められた物置から失踪。3日0:30に雛月の母から佐知子に電話。日の出前に犯人は雛月を殺害した。

今回は雛月と俺たちの他にも、雛月の母、犯人の行動が大きく変わっている。この時は未知の領域だ。職員室では八代先生が電話をかけていた。(児童相談所か)

放課後、ヒロミも一緒に雛月のところへ行く。トランプをしながらカズとオサムには内緒と言いヒロミに巻き込んでゴメンなと言うと、僕はどんな形でも頼ってもらえてうれしいとヒロミは言った。どうせ家に帰っても20時まで誰もいないし。

こんなとこ閉じ込めてゴメンなと悟が言うと、こんなに楽しいのは初めて、勇気だして来てよかったと雛月。母親が通報するように明日の朝、家に寄って行くよと悟は言った。話はだいたいわかったけど結末はどうするのとヒロミ。心配しないで俺がちゃんと責任とるよと悟が言うと雛月はバカなのと言った。

わたしが言い出しっぺでみんなが協力してくれたってことなら誰もお咎めないっしょ。盲点だった。帰り道にケンヤが悟にはあの発想なかっただろうと言い、うんと答えた悟にこう続けた。
「俺にとってのヒーローってそんなやつだよ」

夜、バスに足音が近づく。雛月が悟かなと目を覚ますと入って来たのは...
☆次回 「螺旋」
【感想】
またリバイバルできてよかったですね。悟の戻れ~のセリフは微妙な感じがしたけど。それにしてもケンヤの洞察力は凄い。小学生とは思えない。中身29歳の悟よりしっかりしているかも。
かなり思い切った作戦に出た悟たちですが、母と八代先生は何か気づいている感じですね。そして最後の場面。バスに入って来たのは誰? 今回も最後の引きは素晴らしいです。原作を読んでいてもドキドキする。続きが早く見たいです。
【本日のおまけ?】
今週は遅れてしまったので、ひとつだけ~

また戻って来た科学センターの熊の前。あれ、これって胸に白い模様があるからツキノワグマではないのかな。北海道にはいないんだよね。科学センターに飾ってあるのはエゾヒグマでは? とこれは何の伏線でもなく単なる私の突っ込みで、第4話で気づいたんだけど、調べてみたら胸に白い模様があるのもいるらしい。が、紛らわしい。作画のミスと思ってしまう。どうでもいいことだったけどw