マイナーな神様、夜トは交通事故に遭いそうになったところを壱岐ひよりに助けられる。ところがそれがきっかけで、ひよりは魂が抜けやすい体質になってしまい、夜トに治してくれと頼み行動を共にするようになる。
夜トの神器になった雪音だが、
『神って何すんのかと思えば、あてもなく街をフラフラして、人目避けるようにそのへんのお堂の隅とかで小さくなって寝て、日用品はゴミの中から拾ったものだし、ほんとに神なのか』
おれの力を見せてやると言った夜トは、ひよりを呼び出してファミレスで奢ってもらう。完全にタカリだと雪音。ひよりは食べたら今度こそお願いを聞いてくださいよと言う。
ウェイトレスがひよりの分だけ水を持ってくる。夜トに声をかけられはじめて夜トと雪音に気づく。見えないのではなく目にとまりにくいのだと夜ト。実際には見えているのだと言う。夜トと雪音は一度認識されると人として共有されるが、またすぐ忘れられる。
「ひよりだって、今まで街ですれ違った人間、すべて覚えちゃいないだろう。おれたちは彼岸の住人だから、なおさらな」
といいつつ、すごい勢いで食べるふたり。お供え物は残さないのだと夜ト。食事を終えて店を出ると雪音がひよりに、ごちそうさまと言った。夜トの何なんだと聞かれ、体を落とす体質になってしまったので治してほしくてと話す。ついてないねと雪音。
夜トの神器になる前はどうしていたのかと尋ねるひより。雪音は、自分が死んだのは知っているけど、気づいたら夜トの手の中にいて、生きていた時のことはまったく覚えていないと言う。
ひよりの胸元を見て顔を赤らめる雪音。夜トが来て、神と神器は一心同体だから、おまえの邪な心の波は主であるおれに伝わってしまうんだからなと言う。
夜トに仕事の依頼の電話が入る。すぐに行こうとする夜トを自分の依頼はと追いかけようとしたひよりは、また体を落とし、夜ト、雪音とともに現場に到着。
まわりに何者かが現れる。以来のふりしてハメられたか。すると、声が聞こえてくる。
「東風吹かば にほひおこせよ 梅の花 主なしとて 春を忘るな」
まわりの梅の花が一斉に咲いた。この歌は菅原道真。ひよりは現れた男に、もしかして学問の神、天神様? と聞くと。「あれ、わかっちゃった?」
すごい神オーラにひれ伏すひよりと雪音。それにひきかえこちらは。夜トに神器の名前を聞いた天神は雪音に神器は平伏せずともよいのだと言う。自分が仕える神の前で他の神にひれ伏すことは礼を欠くこととなると、梅雨(つゆ)に教えられる。
歩喩(あゆ)、南喩(なゆ)、実喩(みゆ)、望喩(もゆ)の天神シスターズも登場。
天神は受験シーズンで忙しいので、暇な夜トに代わりに妖を切ってほしいと言う。案内はここに来て日は浅いが夜トのことをよく知っている、真喩(まゆ)にさせると言い、呼ぶと出てきたのは、夜トの神器をやめた伴音だった。
夜トはどうだったかとひよりと雪音が聞く。真喩は、
「住所不定無職の自分は神だというただのジャージの人でした」
ひよりは天神に妖はそんなに悪い存在なのか、なんでやっつけなくちゃいけないのかと聞く。ひとが荒めば天も荒む。天神はあまりこちら側にかかわるのは感心しないねと言った。
踏切に案内される。気になる絵馬を調べてみたら、すでにふたり亡くなっていた。このあたりはよく時化るから寄って来た妖に憑りつかれて魔がさすのだろうと真喩。道真(天神)も心を痛めて結界を張ったりしたが完全な浄化は難しかった。
尊い命なのにもったいないと言う真喩にひよりも何とかしたいと思うが、夜トは死にたいやつは死ねばいいと言う。自殺するような魂は魔に憑りつかれているから神器にもなれない。もう死んだやつも、まだ生きているやつも救いようがない。
ひよりがひとりで妖退治に向かう。ひとりで行かせていいのかと雪音。夜トは雪音に初仕事だと告げる。何をするんだと聞く雪音に、器を呼んだら来い、名を呼んだら戻れ、今はそれでいいと言う。
夜トの言葉に腹を立てたひよりはひとりで駅のホームに。悪さをしようとしている小さい妖にキックをおみまいするが、たくさんの妖が現れる。ひよりを線路に落として縛りつけたところに電車が近づく。夜トが妖を切り、飛べと叫ぶ。ひよりは電車の上に飛んで助かった。
大丈夫かと夜ト。尻尾が切れたら死ぬからおとなしくそこにいろと言い、雪音にこの先の踏切が本番だと告げる。踏切に立つ学生に憑りつく妖。踏切に入り込み電車が近づく。ギリギリのタイミングで夜トが妖を切って学生を助けた。刀は切れすぎて余計なものまで切ってしまったが。
深々と礼をすると真喩は帰って行った。死ねばいいとか言っていたけど、やっぱり助けてくれるんですねとひよりが言うと、そんなんじゃないが、こいつらの前で軽々しく死なせたりしないと夜ト。こいつら?
「苦しくても、辛くても、生きていられる重みを感じやがれってんだ」
ひよりは神器たちのことに気づいた。真喩たち、そして雪音、みんな若くて幼い。自殺するような魂は神器になれないと夜トは言った。自殺ではないということは、神器はまだ生きたかった人たち。そんな人たちの前で命を粗末にする人間を夜トはゆるせなかったんだ。ひよりの目から涙があふれた。
夜、寒さに震える雪音に夜トが使えとダサい服を渡す。今日は初めてにしてはいい仕事ぶりだったと言う。眠りにつく雪音。ふたりの様子を見ている女性がいた。
☆次回 「しあわせの在処(ありか)」
【感想】
夜トと雪音、いいコンビのようで、初仕事も無事終わってよかったです。雪器の切れ味はすごいみたいで遮断機とかも切っちゃってましたね。難しい年頃でいろいろなコントロールも大変かもですね。またきれいな女性たちが登場。次回も誰やら少しあやしげな女性がいるみたいですね。ひよりのお願いのほうは進まないようですが、次も楽しみです。
ノラガミ 第3話 「招かれた厄災」
夜トの神器になった雪音だが、
『神って何すんのかと思えば、あてもなく街をフラフラして、人目避けるようにそのへんのお堂の隅とかで小さくなって寝て、日用品はゴミの中から拾ったものだし、ほんとに神なのか』
おれの力を見せてやると言った夜トは、ひよりを呼び出してファミレスで奢ってもらう。完全にタカリだと雪音。ひよりは食べたら今度こそお願いを聞いてくださいよと言う。
ウェイトレスがひよりの分だけ水を持ってくる。夜トに声をかけられはじめて夜トと雪音に気づく。見えないのではなく目にとまりにくいのだと夜ト。実際には見えているのだと言う。夜トと雪音は一度認識されると人として共有されるが、またすぐ忘れられる。
「ひよりだって、今まで街ですれ違った人間、すべて覚えちゃいないだろう。おれたちは彼岸の住人だから、なおさらな」
といいつつ、すごい勢いで食べるふたり。お供え物は残さないのだと夜ト。食事を終えて店を出ると雪音がひよりに、ごちそうさまと言った。夜トの何なんだと聞かれ、体を落とす体質になってしまったので治してほしくてと話す。ついてないねと雪音。
夜トの神器になる前はどうしていたのかと尋ねるひより。雪音は、自分が死んだのは知っているけど、気づいたら夜トの手の中にいて、生きていた時のことはまったく覚えていないと言う。
ひよりの胸元を見て顔を赤らめる雪音。夜トが来て、神と神器は一心同体だから、おまえの邪な心の波は主であるおれに伝わってしまうんだからなと言う。
夜トに仕事の依頼の電話が入る。すぐに行こうとする夜トを自分の依頼はと追いかけようとしたひよりは、また体を落とし、夜ト、雪音とともに現場に到着。
まわりに何者かが現れる。以来のふりしてハメられたか。すると、声が聞こえてくる。
「東風吹かば にほひおこせよ 梅の花 主なしとて 春を忘るな」
まわりの梅の花が一斉に咲いた。この歌は菅原道真。ひよりは現れた男に、もしかして学問の神、天神様? と聞くと。「あれ、わかっちゃった?」
すごい神オーラにひれ伏すひよりと雪音。それにひきかえこちらは。夜トに神器の名前を聞いた天神は雪音に神器は平伏せずともよいのだと言う。自分が仕える神の前で他の神にひれ伏すことは礼を欠くこととなると、梅雨(つゆ)に教えられる。
歩喩(あゆ)、南喩(なゆ)、実喩(みゆ)、望喩(もゆ)の天神シスターズも登場。
天神は受験シーズンで忙しいので、暇な夜トに代わりに妖を切ってほしいと言う。案内はここに来て日は浅いが夜トのことをよく知っている、真喩(まゆ)にさせると言い、呼ぶと出てきたのは、夜トの神器をやめた伴音だった。
夜トはどうだったかとひよりと雪音が聞く。真喩は、
「住所不定無職の自分は神だというただのジャージの人でした」
ひよりは天神に妖はそんなに悪い存在なのか、なんでやっつけなくちゃいけないのかと聞く。ひとが荒めば天も荒む。天神はあまりこちら側にかかわるのは感心しないねと言った。
踏切に案内される。気になる絵馬を調べてみたら、すでにふたり亡くなっていた。このあたりはよく時化るから寄って来た妖に憑りつかれて魔がさすのだろうと真喩。道真(天神)も心を痛めて結界を張ったりしたが完全な浄化は難しかった。
尊い命なのにもったいないと言う真喩にひよりも何とかしたいと思うが、夜トは死にたいやつは死ねばいいと言う。自殺するような魂は魔に憑りつかれているから神器にもなれない。もう死んだやつも、まだ生きているやつも救いようがない。
ひよりがひとりで妖退治に向かう。ひとりで行かせていいのかと雪音。夜トは雪音に初仕事だと告げる。何をするんだと聞く雪音に、器を呼んだら来い、名を呼んだら戻れ、今はそれでいいと言う。
夜トの言葉に腹を立てたひよりはひとりで駅のホームに。悪さをしようとしている小さい妖にキックをおみまいするが、たくさんの妖が現れる。ひよりを線路に落として縛りつけたところに電車が近づく。夜トが妖を切り、飛べと叫ぶ。ひよりは電車の上に飛んで助かった。
大丈夫かと夜ト。尻尾が切れたら死ぬからおとなしくそこにいろと言い、雪音にこの先の踏切が本番だと告げる。踏切に立つ学生に憑りつく妖。踏切に入り込み電車が近づく。ギリギリのタイミングで夜トが妖を切って学生を助けた。刀は切れすぎて余計なものまで切ってしまったが。
深々と礼をすると真喩は帰って行った。死ねばいいとか言っていたけど、やっぱり助けてくれるんですねとひよりが言うと、そんなんじゃないが、こいつらの前で軽々しく死なせたりしないと夜ト。こいつら?
「苦しくても、辛くても、生きていられる重みを感じやがれってんだ」
ひよりは神器たちのことに気づいた。真喩たち、そして雪音、みんな若くて幼い。自殺するような魂は神器になれないと夜トは言った。自殺ではないということは、神器はまだ生きたかった人たち。そんな人たちの前で命を粗末にする人間を夜トはゆるせなかったんだ。ひよりの目から涙があふれた。
夜、寒さに震える雪音に夜トが使えとダサい服を渡す。今日は初めてにしてはいい仕事ぶりだったと言う。眠りにつく雪音。ふたりの様子を見ている女性がいた。
☆次回 「しあわせの在処(ありか)」
【感想】
夜トと雪音、いいコンビのようで、初仕事も無事終わってよかったです。雪器の切れ味はすごいみたいで遮断機とかも切っちゃってましたね。難しい年頃でいろいろなコントロールも大変かもですね。またきれいな女性たちが登場。次回も誰やら少しあやしげな女性がいるみたいですね。ひよりのお願いのほうは進まないようですが、次も楽しみです。