巨人が支配する世界。人類は餌。高い壁の内側は、人類のかりそめの平和な世界。外の世界に憧れた少年は......

☆前のお話は→ 第1話~第15話 あらすじまとめ



第16話 今、何をすべきか

   進撃の巨人16-1

巨人を殺した犯人捜しが行われ、訓練兵も調べられる。巨人が憎かったんだろうなとコニーは言うが、アルミンは、これじゃ、巨人に手を貸したようなものだと言う。その人の復讐心は満たされたかもしれないけど、人類にとっては打撃だと。コニーは巨人をもう見たくないとも言った。今日は所属兵団をきめなくてはいけない日だった。

   進撃の巨人16-2

亡くなった仲間を弔う訓練兵たち。ジャンは思う。みんな後悔している。こんな地獄だと知っていれば兵士なんか選ばなかった。精根尽き果てて頭にあるのはそればかりだ。一緒に火葬にされる兵士。

「なあ、マルコ。もうどれがおまえの骨だかわからなくなったよ」

兵士になんかならなければ、次は誰の番かなんて考えずににすんだのに。戦わなきゃいけないことくらいわかっている。でも......マルコの姿が浮かぶ。そして怒らずに聞いてほしいと言ってマルコが語った言葉が。

   進撃の巨人16-3

「ジャンは強い人ではないから、弱い人の気持ちがよく理解できる。それでいて、現状を正しく認識することに長けているから、今、何をすべきか、明確にわかるだろう」

今、何をすべきか。ジャンはみんなに告げる。「おれは、調査兵団になる」

自分も憲兵団にしたほうがいいかなと言うコニーにアニは、人に死ねといわれたら死ねるの? そうでないなら、自分に従ったらいいんじゃないのと言う。アルミンは、死ぬ理由が理解できたら、そうしなきゃいけない時もあると思うと言い、所属兵団を決めたと告げる。前からそのつもりでだったと。弱いくせに根性はあるからねと言うアニに、実はけっこう優しいよねとアルミン。憲兵団に入るのは何か理由があるのかと聞くと、アニは、別に、私は自分が助かりたいだけと答える。

   進撃の巨人16-4

結局、無許可で立体機動装置を使ったは兵士は見つからなかった。そして新兵勧誘式が行われる。同期に調査兵団を志願するやつはいるのかと聞かれたエレンは、いたが、今はどうかわからないと答える。集合がかかり出発。リヴァイはエレンに2馬身以上遅れるなと言う。

   進撃の巨人16-5

ジャンに調査兵団入りのことをなぜかとたずねる仲間。おれは誰かに説得されて自分の命をかけているわけじゃない。自分で決めずに勤まる仕事じゃないと答える。新兵勧誘式、エルヴィン団長が壇上に立つ。今回の巨人の襲撃で巨人の恐怖も力の限界も知ってしまったことだろうが、この戦いで人類はこれまでにないほど勝利へと前進した。そういうとエルヴィンはエレンの話をした。そして、さらに、エレンによって巨人の正体にたどりつくすべを獲得したと話す。驚く訓練兵たち。

エルヴィンは、エレンの生家の地下室の話までも聞かせた。そこにたどり着きさえすれば、100年にわたる巨人の支配から脱却できる手がかりをつかめるだろう。アルミンは思う、いくら兵士を集めたいからって、そんなことまで公にするなんて。それとも何か意図が? 団長はいったい何を見ようとしているんだ。

エルヴィンは続ける。4年で調査兵団の6割が死んだ。今期の新兵にも1ヶ月後の壁外調査に参加してもらうが、死亡する確率は3割。4年後にはほとんどが死ぬが、それを超えたものが優秀な兵士となっていく。この惨状を知った上で自分の命を賭してもやるというものはこの場に残ってくれ。

「自分に聞いてみてくれ。人類のために心臓を捧げることができるのかを」

   進撃の巨人16-6

次々、ひきあげていく訓練兵たち。残った兵士にエルヴィンがたずねる。「きみたちは、死ねと言われたら死ねるのか」死にたくないとの声に、そうか、みんないい表情だ。ここにいる者を新たな調査兵団として迎え入れると告げる。

「これが本物の敬礼だ。心臓を捧げろ」

   進撃の巨人16-7

「よく恐怖に耐えてくれた。きみたちは勇敢な兵士だ。心より尊敬する」

翌日からの訓練は実践よりもエルヴィン団長が考案した陣形を頭に叩き込むことが主だった。不思議だったのは緻密な陣形でありながらエレンの配置が示されていないこと。エレンたちは後方の最も安全な場所。この作戦には他の目的があるのかもしれないが団長がそれを告げないことにしたなら自分たちは団長を信じて、行って帰ってくることに終始すべきだと先輩たちは言った。

同期と再開するエレン。ミカサはエレンに何かひどいことされてないかとたずねる。ないと言うエレンに、

   進撃の巨人16-8

「あのチビは調子にのりすぎた。いつかわたしが、しかるべき報いを」

   進撃の巨人16-9

みんながいるのを見て、調査兵になったのか? とエレン。他にここにいる理由があるかとコニー。憲兵団に行ったのはジャンとアニとマルコ? ジャンが現れた。そしてマルコが誰も見ていないところで、人知れず死んだことを告げる。

   進撃の巨人16-10

新兵に制服が渡される。マルコの姿が浮かんだ。

   進撃の巨人16-11

ジャンに巨人になったときにミカサを攻撃したことを指摘されるエレン。巨人の力の存在を知らなかったし、掌握するすべも持ちあわせていないと認めるエレン。誰しもミカサのようにエレンのために無償で死ねるわけじゃないと語るジャン。知っておくべきだ。おれたちは何のために命を使うのかを。じゃないと、いざというときに迷ってしまう。おれたちは、エレンにみかえりを求めている。自分の命に見合うのか、きっちり値踏みさせてくれと言い、エレンに歩み寄る。

「だから、エレン、おまえ、本当にたのむぞ」

   進撃の巨人16-14

   進撃の巨人16-12

   進撃の巨人16-13

「調査兵団だ。背中の印、自由の翼っていうんだぜ。カッコイイ」

あの日のエレンとミカサのように、子供たちが見つめる。

   進撃の巨人16-15

第57回壁外調査が開始される。

・次回 「女型の巨人」

長距離索敵陣形を展開し壁外を進む調査兵団だったが、彼らの前に突如現れたのは、知性を有する謎の巨人だった。

【感想】

・いいお話でしたね。ジャンは正直で人間味があって好きです。マルコのシーンもよかったですね。なんだかわからないうちに死んでしまってと思ったけど、調査兵団の制服姿はちょっと感動。

・みんな調査兵団入りしたのですね。すごい。アニは......次は女型の巨人が登場するようで、かなり手強そうですが楽しみです。

・リヴァイを調子にのりすぎと言うミカサの顔もおもしろかったけど、最後のエルヴィンの顔はすご過ぎぃwww