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【楽天ブログ】縄文人☆たがめ☆の格安、弾丸? 海外旅行
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こちらで日々の更新をしています。よろしければ、のぞいてみてください

1966年初夏、横須賀から九州の高校へ転入した薫。「JAZZ」「友だち」との出会い。薫の高校生活が意外な方向へ変わり始める…!?
第12話 最終回 「オール・ブルース」

千太郎が消えた。大切な場所だった学校の屋上も自由化。薫は孤独に受験勉強に励む。律子には千太郎がいなくても平気だ、いなくなってよかったとまで言って、律子を傷つけてしまう。
『最低だ、最低だ俺は。くそ、なんでこうなってしまうんだ』

卒業式、最初の時と同じように、ひとりで坂を下りる。薫は東京の大学に合格、律子は地元の大学へ。町を離れることになり、ムカエレコードに挨拶に。姿を見せない律子に薫は店の外から告げる。
『りっちゃん、そのままでいいから聞いて。あの時はごめん。俺の話なんか聞きたくないかもしれないけど、これだけは言わせて。俺がここに通うようになったのは君の笑顔が見たかったからなんだ。りっちゃんが笑うと、いつも、苦しい時でもホッとした気持ちになれたんだ。そんな気持ちを君に会って初めて知ったんだ。ありがとう、りっちゃん。君に会えてよかった』

出発の時、走り出した列車。ホームで大きく手を振る律子の姿が。

8年後。薫は医師に。研修医として忙しい日々を過ごしていた。

ふと眺めたテレビに星児の姿が。歌手、俳優としても活躍する人気スターになっていた。
『そっか、松岡のやつ夢をかなえたってわけか。夢...』

勤務先の病院で偶然、百合香と再会。妊娠6か月。淳一と結婚して幸せに暮らしていた。

百合香が一枚の写真を見せる。地元の友だちが送ってくれたものを持ち歩いていた。左はしの人物...似てる。
薫は九州へと向かう。
『何でだよ、いったい。あいつのこと、ずっと忘れようとしていたのに、この鼓動が止まらない。この心臓のリズムが、どうやっても止められない』

その教会は坂の上にあった。町で聞いた。県内の身寄りのない子を集めて育てているのだという。神父様に迷惑ばかりかけているらしい「神父見習い」がいると。
教会にはドラムがあった。薫はエレクトーンの前に座る。

子供たちと遊びながら海を見つめる千太郎の耳に教会から「モーニン」が聴こえてくる。
「いつか、こがん日が来るかもしれん。そう思っとった。ばってん、その時の来たようたい」


久しぶりの薫と千太郎のセッション。また会えた。仲良しの友だち、大切な相棒、かけがえのない日々。言葉はいらない。

特別な日しか許可されていないドラム演奏で神父様に叱られた千太郎。
「マズイぞ、逃げるぞ、ぼん」 『待てよ、千』
ふたりで坂道を駆け下りる。笑いながら、軽々と。


駆け下りた先には、百合香から便りをもらって訪ねてきた律子がいた。

大好きな、りっちゃんの笑顔がそこにあった。 (完)

☆ジャズを通じて共鳴し輝いた青春の時。ホッと安心できる最終回でよかったです。時代は違うけど、自分の音楽、学生時代と重ね合わせて、すっかりはまってしまいました。どうしよう、モーニンが耳から離れない(笑)
☆おつきあいくださり、ありがとうございました。素敵な作品に巡り合えたことに感謝します(たがめ)
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1966年初夏、横須賀から九州の高校へ転入した薫。「JAZZ」「友だち」との出会い。薫の高校生活が意外な方向へ変わり始める…!?
第12話 最終回 「オール・ブルース」

千太郎が消えた。大切な場所だった学校の屋上も自由化。薫は孤独に受験勉強に励む。律子には千太郎がいなくても平気だ、いなくなってよかったとまで言って、律子を傷つけてしまう。
『最低だ、最低だ俺は。くそ、なんでこうなってしまうんだ』

卒業式、最初の時と同じように、ひとりで坂を下りる。薫は東京の大学に合格、律子は地元の大学へ。町を離れることになり、ムカエレコードに挨拶に。姿を見せない律子に薫は店の外から告げる。
『りっちゃん、そのままでいいから聞いて。あの時はごめん。俺の話なんか聞きたくないかもしれないけど、これだけは言わせて。俺がここに通うようになったのは君の笑顔が見たかったからなんだ。りっちゃんが笑うと、いつも、苦しい時でもホッとした気持ちになれたんだ。そんな気持ちを君に会って初めて知ったんだ。ありがとう、りっちゃん。君に会えてよかった』

出発の時、走り出した列車。ホームで大きく手を振る律子の姿が。

8年後。薫は医師に。研修医として忙しい日々を過ごしていた。

ふと眺めたテレビに星児の姿が。歌手、俳優としても活躍する人気スターになっていた。
『そっか、松岡のやつ夢をかなえたってわけか。夢...』

勤務先の病院で偶然、百合香と再会。妊娠6か月。淳一と結婚して幸せに暮らしていた。

百合香が一枚の写真を見せる。地元の友だちが送ってくれたものを持ち歩いていた。左はしの人物...似てる。
薫は九州へと向かう。
『何でだよ、いったい。あいつのこと、ずっと忘れようとしていたのに、この鼓動が止まらない。この心臓のリズムが、どうやっても止められない』

その教会は坂の上にあった。町で聞いた。県内の身寄りのない子を集めて育てているのだという。神父様に迷惑ばかりかけているらしい「神父見習い」がいると。
教会にはドラムがあった。薫はエレクトーンの前に座る。

子供たちと遊びながら海を見つめる千太郎の耳に教会から「モーニン」が聴こえてくる。
「いつか、こがん日が来るかもしれん。そう思っとった。ばってん、その時の来たようたい」


久しぶりの薫と千太郎のセッション。また会えた。仲良しの友だち、大切な相棒、かけがえのない日々。言葉はいらない。

特別な日しか許可されていないドラム演奏で神父様に叱られた千太郎。
「マズイぞ、逃げるぞ、ぼん」 『待てよ、千』
ふたりで坂道を駆け下りる。笑いながら、軽々と。


駆け下りた先には、百合香から便りをもらって訪ねてきた律子がいた。

大好きな、りっちゃんの笑顔がそこにあった。 (完)

☆ジャズを通じて共鳴し輝いた青春の時。ホッと安心できる最終回でよかったです。時代は違うけど、自分の音楽、学生時代と重ね合わせて、すっかりはまってしまいました。どうしよう、モーニンが耳から離れない(笑)
☆おつきあいくださり、ありがとうございました。素敵な作品に巡り合えたことに感謝します(たがめ)